Instagramのフォロワー12万人を超える、愛猫・麦くんとの生活を描く麦ママ(@migi0.715)さん。ネコ漫画「笑う門には麦がいる」は、毎回2万いいねを超える人気の作品だ。身内には甘えん坊の麦くんだが、極度の人見知り。麦ママさんが大好きだけど、麦パパには冷たい…そんなツンデレの麦くんを丸ごと愛おしむ家族の物語。今回は、麦ママさんに愛猫・麦くんと家族関係について詳しく話を聞いた。
麦ママが大好き!麦パパにはたまにデレる!?そのギャップがたまらん!!
麦くんとの出合いは、市の里親募集。「猫を迎えたい私たちだったのですが、住んでいる地域にペットショップもなく(一番近くで車で2時間半かかります)、さらに保護猫施設もない状況で、望みは市の里親募集のみ。毎日何度もチェックするも、里親募集が出ることはありませんでした。『こんなに確認しても里親募集が出ないってことは、迎えないほうがいいってことかな』とあきらめかけていたとき、なんと里親募集が!」ずっと待っていたからこそ「大げさかもしれませんが、運命だと思いました」と麦ママさんは当時を振り返る。
「2021年4月生まれなので、今現在は2歳です。今年の4月で3歳になります」。家族になってからもうすぐ3年。「主人公・猫の麦、飼い主の夫と妻の私、それから1歳の息子と夫の母(漫画内では義母と描いています)の4人と1匹の家族です」(麦ママ)。SNSスタート時から家族も増え、いつしかにぎやかになった。
麦くんの性格は、内弁慶。「もともとはビビりな性格なので、知らない人には姿も見せず小さくなっている麦ですが、家族に対しては非常に態度がでかく(笑)。所構わず甘えん坊だし、要求ばかり。そんなところがかわいいんですけれど(笑)」。家族の前では素直に甘えたり、ツンデレも発揮。なかでも萌え~!!な瞬間は、「私がお誘いしたら、麦が寝ていても私の所に来て添い寝してくれることです。もちろん来てくれないこともありますが、わざわざ起きて来てくれたときは、たまらなく幸せな気持ちになります…!」
SNSの人気連載は、「笑う門には麦がいる」(朝日出版社)という書籍にもなった。「書籍は息子の坊が生まれる前の、麦エピソードが描かれています!描きおろしでは前述した「麦との出合い」を詳しく描いています。ほかにも、皆さん気にしてくださる「麦のしっぽハゲ」についても描きましたので、ぜひ見ていただけるとうれしいです!」
僕は下僕で構わない!!早朝に起こされても、おもちゃを貢いでも甘えてもらえない麦パパ!?
麦くんは、特に麦パパには塩対応なようで、パパのおなかの上でおしりを向けて座り、そのまま、(おしり*)が下がってきたり、見せられたりしているという。「夫が受け止めるまで、麦はじりじりと下がっていましたね(笑)。ちょっとずつ下がるということは、*の匂いを嗅ぐ時間もその分長くなるということ…。『やるな、麦』と心の中で爆笑しました(笑)」。普段、塩対応なだけにちょっとでも麦くんが絡んできたときは、どんな試練も甘んじて受け止めているようだ。
ちなみに、筆者は猫を買ったことがないので、猫のおしりは匂いがしないのか聞いてみると「もちろん匂いますよ(笑)!」と即答。「たまに無臭の猫ちゃんもいるみたいですが、麦はお土産(うん○)をつけていることもあるので…香ばしいような…湿っぽいような…なんとも言えない癖になる匂いです(笑)!!」麦ママの返答を聞き、麦パパの愛が深く尊いものだとわかる。
そんな一方通行の麦パパの愛について、もっと詳しく聞いてみた。「自分のお小遣いでおもちゃをたくさん貢いで、たっぷり遊んで、早朝麦が起こしに来てもちゃんと対応して…あんなに下僕っぷりを発揮しているのに…麦には甘えてもらえません。それはそれは見ていて切なくなるほどに…。でも本人は、塩対応されてもとても幸せそうなので、これはこれでいいのかなと思っています(笑)」。日ごろ報われていない麦パパの無償の愛は、届く日がいつかきっと来る。
取材協力:麦ママ(@migi0.715)