子どものころに飼っていた愛猫グレは、突然発作を起こして死んでしまった。共働きで両親がいないなか、突然のグレの発作に優は怖くて逃げ出してしまう。「あの時、病院に連れて行っていれば…」後悔の念が消えないペットロスを描いた、めぐお(
@8MEGUO8
)さんの創作漫画
「死んだ飼い猫と再会した後ろ暗い飼い主の話」
を紹介しよう。本作は、ペットが亡くなり後悔を抱く飼い主たちから「同じ経験をして、今も後悔している」「救われた」「涙が止まらない」などの声が届いている。めぐおさんに制作秘話や作品に込めた想いについて話を聞いた。
人に話せない後悔を抱えている人へ
めぐおさんが漫画を描くようになったきっかけは、「元々二次創作が好きで、オリジナルで何か描いてみたいと思ったから」だという。本作は「自身の体験に近いエピソードなら描けるかも…」「人に話せないような後悔を抱えている人がいるかもしれない」といった思いから執筆に至った。 「エゴでもあり、願望的な作品でもあります。」と話す。
「子どものころに飼っていた愛猫が突然現れた」という設定は、めぐおさんの体験エピソードが元になっている。「幼いころから保護した猫たちと暮らしていたので、その子たちへの思いを凝縮して描きました。グレも小学生のころに拾って、18才の時に亡くなった子がモデルです」と明かす。
主人公の罪悪感がラストで報われるような話の流れはこだわったポイントなのだとか。
「大好きな猫が自分を恨んでいるかも、というのは、間違ってるかもしれないよということを伝えたかったです」と話すめぐおさんには、愛猫が旅立った悲しみや後悔を抱く読者から「報われました」といったコメントも届いており、「そのようなときはとてもうれしいです。描いてよかったと思います」と話す。
現在はコミカライズの仕事が中心であまり創作漫画は描けていないと話すが、今後のオリジナル作品にも注目だ。
取材協力:めぐお(@8MEGUO8)