茶トラの「ミル」、白黒ハチワレの「ポッちゃん」、黒猫の「朔ちゃん」の3匹の猫の世話を焼く日々を描いた漫画が注目を浴びている藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)さん。公式トップブロガーとして認定されているアメーバブログやX(旧Twitter)に漫画を投稿している一方、ウォーカープラスでも人気の漫画を紹介している。
今回は、毎年夏に見られる藤緒家の珍景(!?)を描いた漫画をお届け。さらに作者の藤緒ミルカさんにも、本作について話を聞いた。
ある夏の静かな午後、藤緒さんは作業に集中でき、いつもは活発な猫ちゃんたちも爆睡していた。夏ならではの“あの音”で、藤緒は大パニック!?
本作で描かれた出来事に関して、藤緒さんに話を聞いてみた。
――本作は夏ならではの「静寂を破る音」について描かれた漫画でしたが、ほかにも猫ちゃんたちが「苦手な音」はありますか?
猫たちは、基本的に突発的な物音には全部反応しますよね。人間には慣れている音でも、急に聞こえる音には大きくても小さくても敏感です。
大きい音で言うと、ドライヤーの音にはみんな慣れたみたいですが、掃除機の音は嫌いみたいで逃げていきますよ。でもしばらくするとそーっと出てきて影から観察して、隙あらば戦いを挑んでこようとするときもあります。あれは音じゃなくて動きもあるから嫌なんでしょうかね。
逆に小さい音だと、郵便受けに郵便物が差し込まれる音に反応してますね。苦手な音ってわけでもないと思うんですが、静かなときに玄関の方でカサカサって音がすると一斉に固まって、大体その後確認へ行きます。「何があったんだ!」と。何もできないくせに。そういう意味ではこの季節、蝉の声にも振り向いていました。暑すぎるせいか昔より蝉の声を聞かなくなってしまって、ちょっと珍しいのかもしれませんが、急にジジジジジ!と聞こえると、一斉に窓の方へ行って固まってました。
固まるんですよね。私も聞き慣れない音がすると固まりますけど、彼らのそれは「静観」してるんですよ。逃げるか退治しに行くかは音源の次のアクションによるようで。まぁ大体逃げてますけど。退治しようとするのは掃除機だけですね。やっぱり苦手な音なんですかね。
――逆に、猫ちゃんたちが「好きな音」はありますか?
音自体に好き嫌いはないような気がしますが、好きなものが連想できる音はありますよ。ダントツでカリカリ(猫用ドライフード)の音です!我が家はダイエットしたほうがいい猫がいるので、カリカリは1日分を計ってタッパーに入れているんですが、そのタッパーの蓋をあける音…というか蓋を開けようとタッパーを持ったときの中身が揺れる音、もうおいしい予感がするすべてが多分「好き」なんだと思います。そういう意味では、もう私が階段を降りる音もその予感のうちに入るので、好きなのかもしれません。
――ちなみに藤緒さんがちょっと苦手かもと思う(もしくはびっくりしてしまう)、猫ちゃんたちが発する「音」ってありますか?
ソファーや床(うちはカーペットの部分が多いので)をバリバリやる音は、もう慣れました(笑)。もうそんなことでは動じません。いいんです、別に新品じゃないし好きにしてもらって。
やはり嫌なのは、吐く前兆のあの「けこっ、けこっ」という音。しかも目も前ならまだしも、どこかで聞こえるあの音というのは私にとっては恐怖でしかない。姿が見えていないところでやられるとどこで吐かれるのかわからない。なのでこの「けこっ」が聞こえてるうちに場所を特定しなければならんのです。そう広い家ではないのですぐわかりそうなものですが、時として「なぜ、ここで!?」ということもあるので油断ならないです。
とはいえ、我が猫たちはわりと親切で、私の気づかないうちに吐いていたとしてもわかりやすところだったりするので助かってますよ。リビングの真ん中とか。玄関すぐとかね。まぁ、「やめてよ!」とは思いますけど。
インタビューの際、「猫たちはこんなすごい気温なのに、エアコンの部屋には長居しないんですよね。不思議」と語っていた藤緒さん。まだまだ暑い日々が続きそうだが、“夏ならでは”の猫ちゃんたちの行動を観察するのも楽しそうだ。
取材協力:藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)