株式会社Gakkenが9月5日に発売した「猫語辞典 オールカラー にゃんこのキモチがわかっちゃう!」。「うちの猫が何を言っているのか理解したい!」と思った経験のある人も多いはず。そんなお悩み解決のヒントにもなりそうな本書の魅力について、担当者に聞いてみた。
——「猫語辞典 オールカラー にゃんこのキモチがわかっちゃう!」に関して、意図や狙い、目的、ターゲットなどについて教えてください。
猫の人気は息が長く、飼育頭数も10年以上安定しています。近年では日中も家に人がいることが増えて飼いやすい環境が整ったことや、癒やしや安らぎを求める人が増えていることなどが背景と考えられています。またペットを家族の一員として迎える意識が強まり、子どものいる家庭での飼育が増えたことも特徴です。
「猫は自由気まま」というのが一般的な特徴ですが、そこがたまらない反面、少しでも猫の気持ちを知りたいという飼い主さんも多いことでしょう。この本は、猫を飼い始めたばかりの方だけでなく、子どものいる若いファミリーが家族で猫の生態を学ぶ、というシチュエーションに役立つ一冊になると考えています。
また、10年前と比べて、InstagramなどSNSで猫の写真をアップする人が増えたと感じます。#にゃんすたぐらむ、なんてかわいいですよね。「猫語辞典」を使えば、猫を飼っていない人でもSNSで見つけた推し猫をもっと深く知ることができますし、本書のグラビアページなどは、自分の猫の写真を撮るときのポーズの参考にもなるのではないでしょうか。
——本書のイチオシ、目玉となるページや特集について教えてください。
「辞典」という名のとおり、細かな猫の生態・しぐさや鳴き声ごとに、猫の感情や状態を詳細に解説しており、読み応えがあるのが特長です。病気やケガの情報も入っていますので、猫の飼育を始めたばかりの人にとっても実践的に役に立つと思います。その一方で、ほぼ全ページで多種多様な猫ちゃんの写真がちりばめられていて、ページをパラパラめくるだけで癒やし効果を得られるという、お得な一面もあります。写真がメインの特集が巻頭と中ほどにありますので、猫を飼っていない方でも楽しめます。
——2012年発刊の書籍「決定版 猫語大辞典」の出版から12年経ちましたが、新装版を作成しようと思ったきっかけについて教えてください。
元本は2014年の発刊から累計13万部以上売れたヒット本です。みなさまに愛され続けた本を今後も定番書として長く読んでいただくために、いまの市場に見合った適正な価格で再度刊行(刷新)し直しました。ちなみに、本書の監修者である今泉忠明先生が監修した「世界の野生ネコ」も新装版が発売されています。
——読者へのメッセージをお願いします。
使える&癒やされるが詰まった一冊です。猫ちゃんとの生活をさらに楽しんでくださいね!
[監修]今泉忠明(いまいずみ・ただあき)
哺乳類動物学者。ねこの博物館館長。日本動物科学研究所所長。著書に「最新 ネコの心理」「誰も知らない動物の見かた―動物行動学入門」(ナツメ社)、「野生ネコの百科」(データハウス)、監修に「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)など多数。
■目次
●かわいい猫のグラビア大特集(しましまきょうだい、でぶ猫のつぶやき)
●はじめの予備知識
1.猫の基本心理は「安全」と「危険」が尺度
2.猫は気分のモードがころころ変わる
3.猫は全身でキモチを伝えている!
4.キモチの表し方には個性がある
5.キモチの表し方は変わったり増えたりすることもある
●顔の表情を読み取ろう(興味津々、満足、危険察知、フェロモン感知など)
●全身の姿勢で伝えるキモチ
●しっぽはウソをつけない(甘えたい!遊ぼう!イライラ、驚きなど)
●寝相や寝場所に注目!(箱入り寝、マクラ寝など)
●ヘンなポーズが表すキモチ(立つ、しっぽ巻きつけなど)
●キモチを伝える鳴き声いろいろ(ニャオ、ゴロゴロ、シャー!)
●しぐさからわかるキモチ(ジーッ、ケリケリ、スリスリ)
●しぐさ・行動でわかる猫の病気・ケガ
本書は猫が大好きな人にも、これから猫を飼おうと考えている人にもおすすめだ。「猫語」をしたい人はもちろん、愛くるしい猫の写真に癒やされたい人も、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。
文=久米碧
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