茶トラの「ミル」、白黒ハチワレの「ポッちゃん」、黒猫の「朔ちゃん」の3匹の猫の世話を焼く日々を描いた漫画が注目を浴びている藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)さん。公式トップブロガーとして認定されているアメーバブログやX(旧Twitter)に漫画を投稿している一方、ウォーカープラスでも人気の漫画を紹介している。
今回は、藤緒家で起こった秋の大惨事(!?)を描いた漫画をお届け。さらに作者の藤緒ミルカさんにも、本作について話を聞いた。
ある日、ゴボウと蓮根の天ぷらを塩で食べていた藤緒さん。その様子を見ていた朔ちゃんは、藤緒さんが天ぷらを塩に“ちょいちょい”とつける動作が気になって仕方がない。自分もやりたくなってしまった朔ちゃんは…!?
本作で描かれた出来事に関して、藤緒さんに話を聞いてみた。
――朔ちゃんは、(漫画で描かれた)この日だけでなく、普段から藤緒さんが食事をしているときにやって来るのでしょうか?
そういえば来てますね。いやぁ、食事中に朔ちゃんがやってきてテーブルの上で見守るっていう姿が私にとってあまりに日常な風景だったので、今回聞かれて、あらためて「あぁ…けっこう来てますねぇ」って思いました。
人によっては「テーブルの上に猫をあげるとは何たること!」と思われるかもしれないですが、特に人間のご飯に手を出すわけでもなく一定の距離をおいて見守ってるスタイルなので、我が家では許容しちゃってます。あ、でも、今回は手が出てますね(笑)。
皆さんおっしゃいますが…黒猫はデロンデロンの甘えん坊さんが多いようで、うちの朔ちゃんも「私と離れたらどうにかなっちゃうんか!?」ってくらい、くっついてきます。なので、食事中も傍で箸の上げ下げをじっくり観察してますよ。まぁ、「それ(食事)が終わったら遊んでくれるんだよね」っていう無言の圧もありますけどね。
――逆に、食事中にポッちゃんやミルちゃんは来ないのですか?
我が家の猫たちは全員私のストーカーなので基本的には私が動くとついてくるんですが、私の食事を間近で見守るのは朔ちゃんだけな気がします。
ミルは紳士(?)ですからねぇ…食事のときくらいは放っておいてくれてるのかもしれません。ポッちゃんについては多分、「ついていっても何ももらえない」と思ってるから来ないのかもしれないです。最近は夫にわりと心を開いているので(ナメてるのかもしれない)朝ご飯にお魚があるときには、ちょっとチャレンジしようとすることがあります。でも早々に足で遠ざけられてますけど。多分ポッちゃんは見守りたいんじゃなくて、目的が違うような気がするんですよねぇ…。
――ブログで、本作中で食べていたのは「加賀れんこん」の天ぷらだということを明かされていましたが、もしよかったらそのおいしさや魅力を教えてください!
やはりこの「ねっちりした食感」が非常に好みなんですよねぇ。蓮根っていうとシャキシャキなイメージなことが多いような気がしますが、加賀れんこんはどうやらでんぷん質が多いらしいので、ねっちりもちもちです。(地元の石川県の)スーパーでは1節ないし2節くらいで売ってるんですが、私は太くてゴロンとしたものを選んじゃいますね。それは根本の方の節なので、肉厚ねっちりなんですよ。
一番好きな食べ方は天ぷらなんですが、天ぷらは主婦にとっては面倒な調理法のひとつでして。米を炊くような頻度ではできませんけれども、それでも食べたい欲のほうが勝ってしまうことが多いので1人分でも揚げちゃいます。
あとは定番の「挟み焼き」ってやつですかね。輪切りの蓮根で肉ダネを挟んで焼いて、醤油とみりんで仕上げるアレです。本来は薄めに切った蓮根で挟んだ方が火の通りもいいし何より食べやすいんですが、加賀れんこんは…なんか薄く切れないんですよね。私が下手くそだから?いやこれは、繊維がしっかりしてる加賀だからだと思いたい!というわけで、我が家ではものすごい厚みのある挟み焼きになってますが、これもおいしいですよ。
加賀れんこんについて、「以前はそこまで興味がなかった食材なんですけど、歳とともにおいしさがわかるようになってきて。多分、根菜が持ってる栄養素を欲してるんだと思うんです」とも話していた藤緒さん。たしかに、筆者も年齢を重ねるごとに、蓮根をおいしく感じるようになった気が…。
取材協力:藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)