やまもと妹子(
@yama_imo208
)さんは2025年8月にX(旧Twitter)で『姉の犬から目が離せない』という作品を投稿し、ネットを中心に注目を集めている。犬が苦手な妹が姉夫婦が飼い始めた犬・すずちゃんと出合い、次第に目が離せなくなってゆくエピソードだ。本作を描いたきっかけやすずちゃんの印象などについて、やまもと妹子さんにインタビューした。
――本作を描こうを思われた経緯について、お聞かせください。
姉が犬を飼い始めた当初からおぼえ書き程度の落書きはしていましたが、作品にできるほどおもしろくなかったのと人の飼い犬のことを勝手に描くことへの遠慮があり、自分用のメモにとどめていました。今から数年前そのメモを見直すきっかけがあり、あんなに鮮明だったすずとの記憶が一部薄れていることにショックを受け、何とかせねばと一念発起しました。自分を主人公に、実在する姉たちと犬との実際のエピソードを元に描いています。
――お姉さんが飼う犬のすずちゃんと初めて会ったとき、どんな心境でしたか?
初対面はおっかなびっくりでした。行き慣れた姉宅の室内に犬がいるという事実が新鮮で、奇妙で高揚したのを覚えています。犬の印象に関して言うと、とにかく痩せていて毛も少なくて、部屋の隅に小さくじっとしていて本当に弱々しく儚く見えました。漫画では私が怖がるさまを描いていますが、正直怖いというより心配でした。
――やまもと妹子さんは昔から犬が苦手だったようですが、すすちゃんと出合ってどのように変わりましたか?
前から遠目に散歩中の犬たちを眺めたりはしていましたが、すずに似た中型犬を見るとニヤけてしまうようになりました。飼い主さんにバレないよう自然に接近して横目で見たりします。犬を見る際「すずにどれくらいに似ているか」という新しい基準ができました。
――すずちゃんの名前の由来を聞いたときの感想について、お聞かせください。
笑いました。いろいろ候補を出し決めかねていたようですが、意外と決まるときは一瞬なんだなと。いい名前だし似合ってるし呼びやすいし、結果よかったと思います。変な名前のマンションに住んでなくてすずは助かりました。
――最後に、今後はどのような作品を描かれる予定ですか?
本作の続きを描きたいと思っています。本作はオーバーラップ社はちみつコミックエッセイ賞に応募し受賞した作品で、そのWebサイトで連載させていただく形で本作を5話まで執筆しました。連載中は閲覧数が伸びずそのまま終わりの予定でしたが、思いがけずありがたくも多くの方々に見ていただく機会に恵まれ、編集部の方から奇跡的に6話目以降の打診をいただくことができました。何とか続きを紡いで、そして現在構想している流れを最後まで描き切れたらと思っています。皆様に読んでいただけることが何よりの応援になりますので、どうかお力添えをよろしくお願いします。
犬が苦手だった妹はすずちゃんとの出合いがきっかけで、生活に楽しみが増えたようだ。はちみつコミックエッセイのサイトでは、本作の1~5話まで掲載されている。やまもと妹子さんはいくつも作品を描いているので、興味がある人はぜひ読んでみて!
取材協力:やまもと妹子(@yama_imo208)
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