「煮崩れているあずき」の型まで!?商品製造の舞台裏
好物シリーズのキャンドルは、どれも見た目が非常にリアルで驚くばかり。その再現性の高さの秘密を探るべく、製造工程で工夫している点について井村屋とのコラボ商品の「井村屋あずきバーキャンドル」を例に教えてもらった。
「本物のあずきバーは、1本あたり約100粒分ものあずきが入っているそうです。あずきバーキャンドルはその見た目をリアルにするために、丸みのあるあずきと少し煮崩れているあずきの型を作って再現しております。蝋を型に流し込み丁寧に1粒1粒取り出して製造しています」
あずきの型が複数あったとは、誰が想像できただろう。消費者をあっといわせるリアリティのある商品は、このような非常に細かく丁寧な工程を経て生まれていたのだ。
ちなみに売れ筋は、好物キャンドルでは「ミニジョッキ」、好物線香では「サクマドロップス ミニ寸線香」「ミルキーの香りのミニ寸線香」なんだとか。キャンドルは多くの人が愛飲しているであろう嗜好品が、線香はパッケージもかわいらしく思わず手に取りたくなるキャンディ系が人気だそう。
時代の変化を柔軟にとらえ、生活に寄り添う商品づくりを
カメヤマでは今年4月に「ソフトクリームキャンドル」を発売。コラボ線香では、懐かしい駄菓子である「ココアシガレット ミニ寸線香」、「ミニコーラ ミニ寸線香」も新たにリリースした。次々と登場するキュートな商品に、お墓参りが楽しみになるばかりだ。
最後に、今後挑戦してみたいデザインや商品についてコメントをもらった。
「好物シリーズは、使う人や贈る人によってストーリーが紡ぎ出されるキャンドル・線香です。何気ない日常のワンシーンに溶け込み、人と人との心を繋ぐものでありたいと考えています。これからも変わらず、時代の変化を柔軟にとらえた商品、生活にそっと寄り添う商品づくりを続けていきます。楽しかった記憶とおいしかった記憶を思い起こさせるような商品を、季節ごとで製品化していきたいと思います」
カメヤマのキャンドルや線香に対する熱い思いや創意工夫から生み出された「好物シリーズ」。ねらい通り、若い世代にとっても親しみやすく、誰かに教えたくなるような商品が生み出され続けている。今年のお盆はカメヤマのかわいいキャンドルや線香で、故人を偲んでみてはいかが。
取材=越前与
文=MEZ(にげば企画)