“わかめをのせたラーメンは売れない”定説を覆したエースコック「わかめラーメン」が40年間愛されたワケ

2022年12月1日

もはや“わかめだけ”も?実は数々の姉妹品が!

「わかめラーメン」の定番の味は発売当時から変わらない「ごま・しょうゆ」「ごま・みそ」だが、約40年の間に出た姉妹品や限定品はなんと80種以上におよぶ。

「『ごま・しょうゆ』『ごま・みそ』に次ぐ“第3の味”として、1984年に『ごま・白湯』、その後も『梅風味・しお味』『チゲ味』なども発売しました。いずれも『わかめラーメン』の姉妹品・限定品でしたが、こういった商品が80種類以上あります」

“第3の味”として1984年に登場した「わかめラーメン ごま・白湯」

「わかめラーメン 梅風味・しお味」


これら多彩な姉妹品・限定品のなかにはかなり挑戦的な商品もあり、「3.5倍ものわかめを採用した『わかめラーメン』」や「麺を抜いたわかめだけのもの」もあったという。

「35周年の際に『35』にかけて発売した『わかめ3.5倍』という商品がありました。大盛りサイズのカップを採用し、わかめをどっさり入れたのですが、非常に好評でしたね。また、『もっとわかめを食べたい』というお客様の声を反映し、レギュラーサイズにわかめを入れるだけ入れ、麺を抜いた商品『わかめラー』というものを販売したこともありました。『わかめラー』は姉妹品・限定品80種のなかでも発売月の出荷数が1番の商品で、引き算の発想がお客様にウケたのだと思っています」

驚きとやりすぎがテーマのブランド「EDGE」と35周年のタイミングに発売した「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ 35周年なのでわかめ3.5倍」(左)、「EDGE×わかめラーメン ごま・みそ 35周年なのでわかめ3.5倍」(右)

「わかめラー まさかの麺なし ごま・しょうゆ」。ロゴからも「メン」の文字が消えている


また、人気ラーメン店とのコラボによるカップラーメンを多数商品化しているエースコックだが、「わかめラーメン」にかぎっては、39年間ずっとラーメン店とのコラボ商品を展開することがなかったという。

しかし今年、ついにラーメン店とのコラボを解禁し、「人気ラーメン店とつくるわかめラーメン」として「塩味」「カレー味」を発売した。

「『塩味』は埼玉・新座の人気店『ぜんや』さんからアイデアを得て、ホタテの旨味をしっかり利かせた塩ラーメンに。また、『カレー味』は北海道・苫小牧の“元祖カレーラーメン”と言われる名店『味の大王』さんからアイデアを得て、味噌とガーリックの風味を利かせたスパイシーなカレーラーメンに仕上げました。『人気ラーメン店とつくるわかめラーメン』は2022年秋限定の商品ですが、今後も第2、第3のコラボ商品を作っていけたらいいなと思っております」

「人気ラーメン店とつくるわかめラーメン」の「塩味」と「カレー味」


さらなる飛躍を目指す「わかめラーメン」

昭和世代にとっては懐かしく、平成世代にとっては今こそ馴染み深いであろう「わかめラーメン」。来たる2023年の40周年に際し、どんな思いを抱いているかを湯前さんに聞いた。

「約40年、多くの方にご愛顧いただいた『わかめラーメン』ですが、発売当時からのベーシックな味わいはしっかり守りながら、今後は新しいことも取り入れつつ、さらに多くの人に親しんでいただける商品になるよう飛躍していけたらと思っています。エースコックの看板商品である『わかめラーメン』、そしてこの商品の1番のアイデンティティである『わかめ』により一層着目して開発していきたいと思っています」

「わかめラーメン」のおいしさは40周年以降の未来にも続く!


取材・文=松田義人(deco)

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