【用語集01】今さら聞けないキャンプ用語を一挙解説!(あ~か行編)

2021年6月17日

アウトドアショップやキャンプ場などで使われる、アウトドアにまつわる用語。基本的なワードから、知っておくと便利な専門的な用語まで、これからキャンプを始める人向けに全44用語をピックアップ。用語その1では、あ行~か行を解説していく。

あ行

インナーテント

外側と内側の二重構造になっているダブルウォールタイプのテントの居住空間となる部分。一般的なドーム型テントはインナーテントと、外側を覆うフライシートから成っている。

インフレーターマット

テントなどで寝る際に体の下に敷くマットの一種で、空気を入れて使う。空気のみを入れて膨らませるエアーマットとは違い、中にウレタンなどの芯材が入っているので、マットレスのような安定した寝心地が魅力。バルブを開けて放置しておけば、ある程度の厚さまで自動的に膨らむのもポイントだ。空気を抜くと比較的コンパクトになる。

ウォータージャグ

主に水を入れる容器のことで、単にジャグと呼ばれることもある。炊事棟や水場がサイトから遠い場合など、いちいち行くのは面倒。あらかじめウォータージャグに水を貯めておけば、手洗いや食器のすすぎに利用できる。ちなみに、テントサイトで石けんや洗剤を使う場合は水受けが必須だ。容量は6〜10リットル程度が使いやすく、安定感のあるハードタイプのほか、使わないときは折り畳めるソフトタイプもおすすめ。

エアベッド・エアマット

空気を入れて膨らませる寝具。エアベッドは膨らませるとかなりの厚みになるタイプもあり、寝心地は抜群。エアマットはインフレーターマットよりもコンパクトに収納できるのが魅力だ。ただし、ともに穴が開くと修理は難しい。

LEDランタン

現在、スタンダードになりつつあるLEDを光源としたランタン。スイッチ操作だけで点灯するなど、燃料式と比べると手軽に使えるのでビギナーにおすすめ。また、消費電力が少ないのでバッテリーが長持ちし、LED自体の寿命も長い。高熱にならないのでテント内で使用する際も安心だ。災害時にも役立てやすい乾電池式のほか、充電式がある。

オートキャンプ

自動車を利用したキャンプのことで、一般的にテントサイトまで車を乗り入れられるキャンプ場をオートキャンプ場と呼ぶ。自動車で荷物を運ぶため、BBQコンロや焚き火台、イス、テーブルなど持参できる道具の数、種類が増え、より快適にキャンプを楽しむことができる。設営や撤収を楽に行えるのも魅力だ。

か行

ガイロープ(ガイライン、張り綱)

テントやタープを支える際に使用するロープで、ほとんどのテント、タープに付属されている。暗い時間帯などに足を引っかけて転倒してしまうこともあるため、リフレクター付きや蛍光タイプなどの明るい色を選ぶのもおすすめだ。

ガスカートリッジ

燃焼器具用のガスボンベで、屋外での使用を目的としたものをOD缶(Outdoor缶)、カセットコンロに使うものはCB缶(Cassette Gas Bombe缶)と呼ぶ。なかでもOD缶は燃焼器具のサイズがコンパクトで、火力も強めなので、キャンプや登山で重宝される。ただし、気温が低い所などでは火力が弱くなったり、着火しづらくなる場合がある。ガスカートリッジにはノーマルのほか、寒冷地用など各メーカー2〜3種あるので、利用シーンによって選ぶようにしよう。

空焼き

燃料系ランタンに構造上必要な発光体「マントル」をキレイに発光させるために、マントルに直接着火して焼く作業を空焼きと呼ぶ。空焼きした後のマントルは非常にもろくなっているので、触らないこと。予備のマントルを持っておくとベター。
また、ダッチオーブンなどを初めて使用する際、サビやこびり付きを抑えるために油を塗って熱することを同じく空焼きと呼ぶ。こちらはシーズニングともいわれる。

クッカー

持ち運びに優れた鍋やフライパンといった調理器具。アルミやステンレス製の軽量のものが一般的だが、荷物の制限が少ないオートキャンプの場合、鋳鉄製のダッチオーブンなども人気だ。

グラウンドシート

テント本体の下に敷くシート。地面と直に接するもので、テントの底部を保護するのが主な目的。テント本体の汚れを防いでくれるので、片付け時の手間が少なくなるのもメリットだ。雨水などの侵入を防ぐため、インナーテントよりも小さいサイズにすることがセオリー。ブルーシートなどでも代用できる。

クーラーボックス

ウレタンなど保冷効果のある断熱材をプラスチックや金属で覆ったハードタイプがキャンプでは主流。サイズはさまざまあるが、30〜50リットルのものが使い勝手が良い。1泊2日分の食材や飲料を入れる場合、30リットルで大人2人分、50リットルで家族4人分程度と考えよう。アウトドアブランドから販売している保冷能力が高い保冷剤などを使うのもおすすめ。

コット

テント内などで使用できる折り畳みベッド。地面と接しないので、フィールドの凹凸が気にならないのはもちろん、底冷え知らずで冬は温かく、通気性が良いので夏は涼しいというメリットがある。テントを設営・撤収する際の簡易的な物置き場所などにも活用できる。

コテージ

風呂やシャワー、トイレ、寝具に加え、テレビや冷蔵庫、冷暖房器具などを備えた宿泊施設。キャンプ場によって設備に多少の差はあるが、貸別荘のように利用できるものが多い。