【用語集03】今さら聞けないキャンプ用語を一挙解説!(は~わ行編)

2021年6月17日

アウトドアショップやキャンプ場などで使われる、アウトドアにまつわる用語。基本的なワードから、知っておくと便利な専門的な用語まで、これからキャンプを始める人向けに全44用語をピックアップ。用語その3では、は行~わ行を解説していく。

は行

バンガロー

トイレ、シャワー、寝具などを備えていない簡易的な宿泊施設。木造の小屋なのでテント泊が不安な人におすすめ。コテージやロッジに比べて利用料金がリーズナブルなのも魅力だ。

フライシート

インナーテントにかぶせるシート。防水効果や撥水効果に優れており、風雨や日光からインナーテント、人を守ってくれる。インナーテントとフライシートの間に空気の層を作ることで、結露を起こしにくくする効果もある。フライシートに付いたベンチレーション機能も快適性に関わるのでチェックするといい。

ペグ

地面に打ち込み、テントやタープなどを固定する道具。ほとんどのテントやタープに付属しているが、プラスチック製やアルミ製の簡易的なものが多い。キャンプ場によっては地面が固い場合もあるので、頑丈なペグを別途購入するのがおすすめだ。強い風などでペグが抜けるのを防ぐため、地面に対して45〜60度の角度を設けて打ち込むのがセオリー。ちなみに、ペグを使ってテントなどを地面に固定することを「ペグダウン」という。

ペグハンマー

ペグを地面に打ち込む際に使用する専用のハンマー。一般的な金槌でも代用できるが、ペグハンマーはペグを打ち込みやすいようにハンマーヘッドが大きく、ある程度の重量を持たせてある。さらに、ペグ抜き用のカギも備えているのも便利。設営・撤収にかかる時間の節約にひと役買う便利アイテムだ。

ベンチレーション

テント内をより快適にする、空調目的の開口部。フライシートとインナーテントの間の空気の流れをスムーズにし、結露を防ぐほか、テント内にたまった熱気を排出する効果が期待できる。

ホワイトガソリン

ストーブやランタン、一部の調理器具などに用いられる純度の高いガソリン燃料。加圧作業(ポンピング)によって噴出・ガス化させる燃料は、燃焼効率が高いため外気温が低い場合でも着火でき、火力が低下することもないのが大きなメリットだ。

ポータブル電源

いわゆる充電タイプのバッテリー。さまざまな製品があるが、選ぶ際はポータブル電源の定格出力(W)が、使用したいデバイスの消費電力(W)を上回っていることを確認しよう。また、電池容量(Wh)も重要で、目安として例えば消費電力500Wの電気ポットを1時間使うのに必要な電力量は500Whとなる。

ホットサンドメーカー

キャンプの朝食としても人気のホットサンドを簡単に作ることができる調理器具。余った食材を活用できたり、メニューの幅が広がるといった声も多い。電気式もあるが、キャンプで使い勝手がいいのは直火式だ。

飯盒(はんごう)

アウトドア調理するために作られた鍋で、主な用途は炊飯。さまざまな形があり、飯盒の代用品として、炊飯できる商品も増えてきている。最近流行のメスティンは英語で飯盒の意味。

ま行

薪の種類は大きく分けて針葉樹と広葉樹の2つ。針葉樹は「火はつきやすいが、火力が長持ちしない」、広葉樹は「やや着火しづらいが、長時間にわたり比較的強い火力を維持する」という認識でおおむね間違いない。着火時は針葉樹、ある程度火が落ち着いたら広葉樹を使うなど用途で使い分けるのがおすすめ。ちなみに、針葉樹は火力調整もしやすいので調理向き、広葉樹は採暖向きといわれている。それぞれの特長を活かすようにしよう。

マントル

ホワイトガソリンやガスを燃料としたランタンの光源。繊維を編んだ袋状の部品で、内部で燃料が燃えて、明るい光を放つ。ランタンの点灯前に空焼きして使うのが一般的。

木炭

木材を焼き、炭化させて作る炭のこと。木炭とひと口にいっても、さまざまな種類があり、ホームセンターなどで安く手に入る輸入木炭、備長炭で知られる白炭、オガクズが原料のオガ炭などが代表格。火つき、火の持ち、灰や煙の量、価格はそれぞれ異なるが、火持ちが4〜5時間と長く、匂いや煙、灰も少ないとキャンパーに人気なのがオガ炭。ただ、自然由来の原料のため、いつか土に還ると勘違いされがちだが、炭化して炭素(元素)になっているので自然界ではそれ以上分解されず、永遠に土には還ることはない。放置は絶対NGだ。

や・ら・わ行

ランタン

電源不要の照明器具。屋外をフィールドとしたキャンプでは必須のアイテムで、昨今人気が高いのはLEDを光源としたタイプ。ホワイトガソリンやガスを燃料としたランタンを愛用するキャンパーも多い。

ロッジテント

ドームテントやワンポールテントなどが流行する以前、1970年代にファミリーキャンパーたちに人気を博したテント。小屋のような形をしており、そのかわいらしい見た目から人気が再燃し、ここ1~2年でリバイバルモデルも発売されている。メリットは天井が高いため居住空間が広く感じられること。さらに組み立て方もシンプルで、慣れれば短時間で設営できる。デメリットは鉄骨が太めで、本数も多いため、重たいこと。それに比例して、収納サイズも大きくなりがち。

ワンポールテント

三角錐型のテント。中央部を1本のポールで支えるタイプで、設営が比較的しやすく、ティピーテントやモノポールテントとも呼ばれる。中央部は天井が高いが、構造上、中央から離れるに従って低くなるので、利用人数を考慮し、やや大きめのものを選ぶのがおすすめ。