達人教えて!テントの選び方は?キャンプ初心者なら、まず「ツールーム型」を狙え

2021年6月21日

キャンプ初心者だけでなく、経験者でもテント選びは悩むポイントが多く、迷ってしまうもの。今回はキャンプの達人たちに、オススメのテントや選ぶ際のポイントを聞いてみた。タイプ別のテント紹介を参考にしつつ、自分に合ったテントを探してみよう!
※本記事の内容は、2019年4月22日発売の「関西で初めてキャンプ&BBQをする人のための本」からの転載です。

ツールーム1つでテントとタープを兼ねる

「テントは家の中に例えると寝室に相当する場所です。キャンプで使用されるテントのタイプとして、ツールーム型、ドーム型、ワンポール型の3つが主流となっていて、初心者の方には断然「ツールーム型」のテントがおすすめです。初めてのキャンプとなるとテントやタープの大型アイテムの設営に不安を覚える方も多いと思いますが、ツールーム型はテントとタープの両方の役割が備わっているため、テントとタープを2つ立てるよりも、ツールーム型のテントを一つ立てるほうが単純に楽です。どのタイプも手順通りに行えば難しいものではないので、肩の力を抜いてチャレンジしてください」(キャンプナビゲーター・山本健介さん)

サイズ選びに迷った時は定員数を参考に


メーカーがテントごとに提示している定員数は最大収容人数のこと。それを踏まえ大きさを選ぶとわかりやすい。3、4人の利用で荷物置きも兼ねるなら、4、5人用を選んでおくと無難。

1.ツールーム型テントのおすすめはこれ!

ツールーム型テントは別名ファミリーテント、ロッジドームテント、オールインワンテントなどと呼ばれるリビングダイニング一体型のモデル。日中を過ごすスペースがテントと一体になっているので、タープやシェルターの設置は不要。急な天候の悪化などにも対応しやすい。
ogawa アポロン

大型メッシュシェルターの内部につり下げ式の5人用インナーテントをセット。長さ435センチのシェルターはインナーをセットしても広々/15万6600円


スノーピーク エントリー2ルーム エルフィールド

【写真】リビングスペースに外気の侵入を防ぐスカートを備え、インナールームはつり下げ式の簡単設営と、機能性抜群の4人用2ルームシェルター/8万6184円


コールマン トンネル2ルームハウス/LDX+

リビング部分を広めに設計、入口はバイザー付きで雨よけ対応と、機能十分のテント。設営はポールをアーチ状に組むだけの簡単仕様/9万7986円


ノルディスク レイサ6 ベージュ

大人数でも快適に過ごせる大人6人用テント。内部は間仕切りのある2ルーム構造、両サイドとフロントは、開けばタープとしても使える/16万7400円


ツールーム型はタープいらず設営・撤収の時短にも
「テントとタープの2種を用意しなくてもツールーム型テント1つだけの設営・撤収で済むので、手間も省けるし時短にもなる。初心者には比較的おすすめのモデルです」(キャンプナビゲーター・山本健介さん)

2.ドーム型テントのおすすめはこれ!

キャンプ用に展開されているテントのなかで定番となっているドーム型テントは、キャンプ用品を扱うほとんどのメーカーで取り扱いがある。大きさのバリエーションも豊富なので、ソロキャンプからファミリーキャンプまで幅広く活用されているスタンダードなモデル。
コールマン タフワイドドームIV/300

家族5人がゆったり寝られる300×300センチの室内は、高さが185センチあり、大人でも移動が楽。通気を考えたベンチレーション機能もある/4万3986円


スノーピーク アメニティードームM

室内高150センチのベストセラーモデル。インナーテントは265×265センチ、前室は別売りのポールを使えばリビングスペースも作り出せる/3万9744円


使わない時はコンパクトに収納
「ドームテントの場合、比較的コンパクトにまとまるものが多いので、軽自動車やバイクなど積載に限りがある移動手段を使う場合にもおすすめです」(キャンプナビゲーター・山本健介さん)

3.ワンポール型テントのおすすめはこれ!

円形や6角形、8角形などの形が多いワンポール型テントは、テント内中央の1本のポールで支えて使用する円錐の形をしたテントのこと。設営も手軽に行え、グランピングなどでもよく使用されるテント界の"おしゃれ番長"。冬には薪ストーブが使えるモデルもある。
ノルディスク アスガルド 19.6

コットンテントの人気モデルで、8〜10人用と大型。別売りのインナーキャビンでリビングと寝室を分ければ、内部でのんびりできる/14万9040円


ローベンス クロンダイクグランデ

出入口の高さが170センチと使いやすく、内部が直径460センチと広々9人用のベルテント。天井部に煙突ポートがあり、薪ストーブも使用可/14万5800円


慣れれば一人でも設営できますよ
「ワンポール型テントは他のモデルよりも少しペグを打つ場所が多いですが、慣れれば設営は簡単です。スタイリッシュなおしゃれさも魅力の一つですね」(キャンプナビゲーター・山本健介さん)


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