創業120年を超えるアウトドア用品の老舗「Coleman(コールマン)」。その使い勝手とコストパフォーマンスのよさから、キャンパーを中心にこよなく愛されるブランドだ。近年は毎年参加者全員が安心してキャンプを楽しめるイベントを開催している。都内で6年間続いたイベント「コールマン アウトドアリゾートパーク」から、郊外に場所を移して昨年3回目の開催となった「The Coleman Camp 2021」が2021年11月20日〜22日に行われた。その気になるイベント内容を潜入レポートする。
会場となったのは、茨城県東茨城郡茨城町の「涸沼(ひぬま)」に面した「涸沼自然公園キャンプ場」。広々とした芝生のサイトで快適に過ごすことができ、周辺には観光スポットも多い人気のキャンプ場だ。
事前申し込み制の本イベントでは、抽選で選ばれた121組・375名が参加。1日目から盛大なスタートを切った。
参加者は基本的にキャンプ道具を一式持参し、2泊する準備で参加。別途テントのレンタルプランもあり、コールマンスタッフが常駐している「コールマン キャンパーズ・サポート」では、テントの張り方や道具の使い方を丁寧にアドバイスしてもらうこともできるので、ビギナーも安心だ。
自分たちの最高のリラックス空間を作ることができたら、さまざまなワークショップやアクティビティを体験しにイベントスペースへ。
キャンプがもたらす“アナログだけど特別な時間”に浸る
毎回自然を満喫できるプログラムが用意されているのも「The Coleman Camp」の魅力の一つ。“日頃体感することができない楽しさ”を追求したアクティビティが満載だ。
キャンプ場に隣接した公園を散策する「冒険トレック“涸沼自然公園散策ツアー”」は、早朝・夕暮れ・デイタイムの3コースあり、取材は夕暮れ時をチョイス。長靴を履いて、せせらぎの小川をジャブジャブ渡り、ヘッドライトを付けて山の傾斜を登るなど、自然と一体化しながら童心に帰ることができた。
公園内の頂上付近にある太陽の広場に到着すると、辺りはもう暗くなるころ。トレッキングリーダーで登山家の戸高雅史氏がアコースティック・ギターを奏でてくれ、その音色に耳を澄ませ、涸沼の静けさに身を任せていると、自然の中に溶け込んでいくような不思議な気持ちに。
アクティビティはほかにも、カナディアンカヌーに乗りながら葦原を抜け、涸沼まで向かう「四万十塾のカヌー体験」もある。
クライミングウォールやスラックラインが体験できるプレイスペースも人気だ。
アウトドアのプロから学ぶワークショップ&トークライブを堪能
快適生活研究家で北軽井沢の人気キャンプ場「outside BASE」のプロデューサーでもある田中ケン氏が、オージー・ビーフを使ったステーキを焼くデモンストレーションを実施。参加者も実際に焼いてみると、手軽においしく焼き上がり大好評。うまく焼くコツはしっかり伝授された様子。
のんびりとイベントを楽しみたい人は、メインステージで開催されるトークライブやアーティストによるミュージックライブがおすすめ。田中ケン氏や戸高雅史氏によるトークライブを楽しんだり、アコースティック・ギターやウクレレを使ったキャンプ場にぴったりな音楽に耳を傾けたり…。
ポロンと心癒やされる音色の方に足を向けると、daisuke katayama氏による初心者向けのウクレレレッスンに人だかりができていた。手軽に弾け、持ち運び簡単な楽器は子供も大人も入門しやすく、アウトドアにはもってこい!自分の音色を奏でられるようになったら、キャンプがより素敵なものになりそうな予感。
外で食べれば食事タイムがさらにおいしく!
フードコーディネーターのみなくちなほこ氏によるブースでは、2022年3月発売予定のコールマンの新商品「ダブルパンクッカー」を使った、フレンチトーストの料理教室を開催。
4センチ厚に切ったフランスパンに卵液をたっぷり染み込ませ、ダブルパンクッカーにイン。片面3分〜3分半弱火にかけていると卵液がプクプクと鍋からあふれ出してくるが、ためらわずにそのまま加熱を続けられるのはアウトドアならでは!
見た目もかわいい、ふんわりジューシーなフレンチトーストがキャンプ場で味わえるなんて、幸せ感MAX!子供でも手軽に体験できるから、キャンプ飯を作るスタートにはもってこいだ。
大人の楽しみには、クラフトビールを全国各地で楽しませてくれる「EL CAMION(エル・カミオン)」のトラック型ビアバーが登場。青空の下で飲むビールは、乾燥した喉にキュッとおいしく響く。
品川の天王洲にあるブルワリーレストラン「T.Y.HARBOR(ティー・ワイ・ハーバー)」が運営しているので、料理もお墨付き。イベント当日に販売されるオリジナルBBQパッケージはビギナーキャンパーにおすすめ。ソルトフレークやエクストラバージンオリーブオイルなどの調味料付きで、ジューシーな肉は絶品だ。
秋冬のキャンプでは、温かいラムカクテルなども魅惑的。東京・吉祥寺にあるラムバー「SCREW DRIVER(スクリュー・ドライバー)」のバーテンダーによる「オリジナルラムパンチ作り」などのワークショップもある。
3日間通して滞在するなら、ランチにハーブやスパイスを使った料理が楽しめる「2-3-4SHOKUDO」を利用するのも気分転換になるだろう。
朝は「茨城町マルシェ」が開かれ、ハムカツやコンフィチキンなどのデリ系から、今人気のフルーツサンドまで盛りだくさん!地元のカフェやパン屋さんのほか、地元商店街も茨城県の食材をふんだんに使ったメニュー持参で出店。身支度を整えたら、朝食はぜひここでゲットしたい。
3日間丸々コールマンの世界に浸り、自然の中でのキャンプ&アウトドアライフを楽しめる「The Coleman Camp」。都心からのアクセスもよく、子連れでも安心して過ごせるとあって、年々参加希望者が増加している。
「お父さんもお母さんもお子さんと一緒に自然に還り、楽しんでもらうのがコールマンキャンプの目的です。来年の開催場所はまだ未定ですが、『The Coleman Camp』への参加を機に、今まで利用したことのないキャンプ場を訪れることで得られる知識や未知なる経験もあります。それらを五感で味わうことこそ、キャンプの最大の魅力」とは、コールマンジャパン・マーケティング本部の石垣裕也さん。
「なによりキャンプは最初の体験がとても大切です。天候はもちろん、持っているギアを使いこなせるか否かで快適さに差が出ることも…。キャンプに少し不安を持っている方も、初心者の方も、『The Coleman Camp』に参加していただければ、安全に楽しくアウトドアライフを満喫することができますよ」
イベント限定のオフィシャルショップでは、購入した商品にシルクスクリーンでオリジナルロゴを入れてくれるサービスもあり、イベントに参加したよい思い出になりそう。来年の「The Coleman Camp」が一体どんな内容になるのか、今から楽しみだ!
取材・文=近藤鈴佳、水島彩恵
※本イベントは2021年11月20日〜22日に開催されたものです。イベント自体は終了しております。
※運営・施設の了承を得て、撮影時のみマスクを外しています。
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※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。