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キャンプ場を選ぶ際、ロケーションは重要なポイントの1つ。三重県菰野町にある「八風キャンプ場」は2つの川に囲まれており、川遊びを満喫したいキャンパーなどに人気のキャンプ場だ。現地を取材し、利用者のリアルな目線で徹底紹介する。
【ロケーション】2本の川に囲まれた、自然豊かな敷地
三重県と滋賀県の県境を走る鈴鹿山脈の八風峠から、少し東へ下った場所に作られた「八風キャンプ場」は、東海環状自動車道・東員ICから車で約20分の距離に位置している。名古屋市内からなら、所要時間は約60分。インターを降りたら南北に走る国道306号線へ向かい、「八風キャンプ場」の看板を見つけたら西方面へ。約7分進むとキャンプ場の入口が見えてくる。
場内を走る車の走行速度は時速5キロと決められており、傾斜を下る一方通行。夜間は入場門が施錠されるため、車の出入りができなくなる(施錠時間は時期などにより異なる)。北側に田光川、南側に栃谷川が流れており、どちらの川も遊べるように整備されている。区画によっては木が多い場所もあるが、場内全体としては山から海へ向かう東方面に見通しがよく、遠くに四日市の街並みが広がっている。周囲に民家の明かりはほぼなく、夜は満天の星、夜明けには水平線から昇る朝日も見ものだ。
【キャンプサイト】自然の地形に合わせた区画分け
宿泊スペースは、車を横付けできるオート区画が45サイト、バンガローが9棟、コテージが1棟、セントラルロッジが1棟ある。加えて、日帰りでも利用できるバーベキュー場が18区画と、プライベートバーベキュー場の東屋が3棟。さらに、デイキャンプエリアが6カ所あり、そのうち4カ所は16時からライダーサイトとしてテント泊ができる。ほとんどの区画や棟は指定不可だが、オート区画では唯一、広々とした見晴らし台付きの26番サイトだけが予約時に指定可能。繁忙期はすぐに埋まってしまう人気サイトなので、早めにチェックしよう。
オート区画
自然の地形に合わせて区切られているため、オート区画は形も広さもさまざま。地面は砂が多い土で若干ペグが抜けやすいので、長めの鍛造ペグやV字ペグなどを使用すると安心だ。峠からの強風が吹き抜けることもあるので、風が気になる人は見晴らし台のすぐ下にある16~22番サイトがおすすめ。24番サイトなど、水深2~3メートルの淵から近い川岸も人気がある。浅瀬で安全に遊びたい人は、栃谷川に面した44~49番サイトが便利。
焚き火は焚き火台を使用すればOKで、花火も手持ちタイプなら問題ない。一部サイトではAC電源(500円、要予約)が使用でき、1区画10アンペアまで利用可能だ。
デイキャンプエリア
デイキャンプエリアは2本の川岸に点々と整備されており、全部で6カ所ある。傾斜のある栃谷川上流に整備されたデイキャンプエリア1と、岩場が多いデイキャンプエリア2ではテントやタープを張ることができず、バーベキューもNG。ほかの4カ所は手持ちのギアを持ち込んで日帰りバーベキューも楽しめる。ただし場所は先着順なので、確実にバーベキューを楽しみたい人はバーベキュー場を予約しておいた方がいいだろう。
また、栃谷川に架かる橋の両岸にあるデイキャンプエリア3~6は、バイクや自転車、徒歩での来場者に限り宿泊が可能。バイクや自転車はテント横に駐輪して利用する。