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「南蔵王青少年旅行村」がリニューアルして誕生した「南蔵王やまびこの森キャンプ場」は、7サイト限定のコンパクトなキャンプ場で、プライベート感にあふれ、手作りの遊具や小川など一日中遊び尽くせる仕かけが満載。テントを含めキャンプ道具はすべて料金込みで設営は不要という、キャンプ初心者におすすめの施設の魅力を取材した。
【コンセプト】すべてレンタル&スタッフのフルサポート付で気軽にキャンプ体験!
蔵王連峰の南麓、宮城県の南西端に位置する七ヶ宿(しちかしゅく)町は、緑と水に恵まれた自然豊かな地。周辺にはボートやSUPが楽しめる「長老湖」、東北最大級の「やまびこ吊り橋」などがあり、県内外から観光客が訪れている。
“キャンプ初心者に優しい”とうたうキャンプ場は数多くあるけれど、このキャンプ場のさじ加減はまさにちょうどいい。キャンプデビューを迷うファミリーにおすすめしたいのが、「目がゆき届く範囲で、のびのび自然を体験しながら、キャンプのいいとこだけを楽しめる」という点だ。
7つあるサイトにはそれぞれキャンプグッズがそろっており、料金内にタープやBBQ用具などの基本セットが含まれている。食材のみ用意すればあとはすべてが整っているので、重い荷物の移動や駐車場との往復は不要だ。
例えるなら“グランピング未満、キャンプ以上”で、ラクをしながらも、好きな料理を楽しんだり、シュラフで寝たりというアウトドアの醍醐味を味わえる。グランピングではちょっと値が張るけれど、非日常は味わいたいという人にはぴったりだろう。
キャンプ場には、子供が遊べる公園やスタッフ手作りの遊具のほか、小川にニジマスが泳いでいる姿も見える。コンパクトな敷地のため、目が行き届く範囲で子供を安心して遊ばせられるのも親にとっては大事なポイントだ。
【テントサイト】個性豊かなテントからチョイス!ペット可サイトもあり
7つあるサイトは、それぞれ10メートル×10メートルの広さでウッドデッキの上にテントが立つ。七ヶ宿のアウトドアモンスターの名前が付けられた個性豊かなサイトは、3つ口100Vコンセント、キャンプギアセットが付いていて、どれも値段は同じ。収容人数やベッドの有無、ペットの可否でチョイスするのがよい。ここでは代表的な2つのサイトを紹介する。
まずは「No.4 つりきちタロー」。最大人数は6名、寝袋+エアーベッドが用意されたベル型テントで、テント内の広さは施設で1番となっている。キャンプ場のほぼ中央にあり、敷地全体を見渡せ、どこへ行くにも便利な場所に設置されている。
次に「No.7 みずかきボーイ」。最大人数は5名、布団+ベッドでグランピングに近いリッチなテントになっている。管理棟や駐車場から1番近く、快適さが魅力だ。
そのほか、ペット可のサイトは「No.1 あたたまりこぞう」「No.2 けしきのぞき」の2つとなる。サイトに囲いはないため、リードとテント内のケージが必須。ペットなしでも予約は可能だが、半数近くはペット連れが多いそうだ。
繰り返すが、すべてのサイトにはキャンプ道具がセットされていて、人数分用意してくれるのであとは食材を持ってくるだけ。セット以外では、移動中のライトや防寒具・雨具、着替えやお風呂セット、水遊び用の濡れてもよい服、虫除けスプレーなどがあるとよいだろう。