コナミデジタルエンタテインメントは、基本プレイ無料の家庭用・PC・モバイルゲーム「eFootball(TM) 2023」を競技タイトルとしたeスポーツ世界大会「eFootball(TM) Championship Open World Finals」を、7月22日・23日にesports銀座studio(東京・銀座)で開催。コンソール部門ではUDI選手(日本)が、モバイル部門ではEl_Mysterio選手(ブラジル)が、それぞれ優勝を果たした。
「eFootball(TM) 2023」とは、同社の人気タイトル「ウイニングイレブン」からリブランディングし、2021年より新たなブランド名で展開しているサッカーゲームのシリーズ最新作。プレイステーション5をはじめ、対応するすべてのデバイスで“基本プレイ無料”で遊べるようになるなど、遊び方を一新したことでも話題になった1作だ。
このたび実施された「eFootball(TM) Championship Open World Finals」は、全世界のユーザーが参加できるシリーズ最大の公式大会で、予選には世界200を超える国と地域から約2000万人が参加。 その模様はeFootball(TM) 公式YouTubeチャンネルでもライブ配信され、直後の視聴回数は300万再生近くに及んでいる。
大会は、オンライン予選を勝ち抜いたコンソール部門16名／モバイル部門8名によるグループステージを22日に、ノックアウトステージ(準決勝・決勝)を23日に行う…といった流れで進み、コンソール部門の決勝戦は、UDI選手が3-2と接戦でZilo選手(ポーランド)を破り、初優勝を果たす結果に。一方のモバイル部門の決勝では、 El_Mysterio選手がLaCasAA選手(アメリカ)をPK戦で制し、こちらも初優勝を飾る結果となった。
大会直後のUDI選手に、優勝を果たした現在の心境を聞いたところ、「eスポーツの大会は、外出自粛の期間中もオンラインで行われていましたが、やはりこのようにリアルな形で開催されるのは楽しいですね。対戦相手と直に向き合うことで生じる駆け引きだったり、勝ち進むたびに仲間が席まで駆け寄ってきて応援してくれたり。こうした熱気こそ、eスポーツの醍醐味だなと、改めて実感しました」とコメント。
続けて、戦略・戦術面でうまくいったポイントを聞くと、以下のように話してくれた。
「他の選手たちはゲーム上で強いと言われているチームを使っていたので、対策についても情報が広く出回っていました。そこで僕は、あえてあまり使われていないチームを選んで、その個性を発揮できる立ち回りを徹底的に研究してから本大会に臨みました。それが功を奏して、対策を練られないうちにガンガン攻めることができた…という点が今回の勝因だと思います。技術的な差を、そういった部分で補えたのが大きかったですね」
そうして最後に「eFootball(TM) Championship Open」をはじめ、さまざまなeスポーツ大会への出場を検討している日本人ユーザーに向けて、激励のひと言をお願いしたところ、以下のように話してくれた。
「ここ数年で、“オンラインで対戦・協力プレイを楽しむ文化”が一気に広まりましたが、リアルな会場で実施されるeスポーツ大会となると、日本人ユーザーはまだまだ場慣れしていないことを強く感じます。僕自身も場の空気に飲まれて、せっかく点を取っても、その後すぐに追いつかれてしまう…という展開が何度もあったので、そこが反省点であり、いかに克服するかが今後の課題だと考えています。ですので、こうした大会に興味のある方には、オンライン対戦だけでなく、オフラインの場にも足を運んで、リアルな対戦を積極的にこなすことをオススメします。そうした動きが、eスポーツ人気の底上げにも繋がると思うので、どんどんいろんな大会に出場して、皆でeスポーツ文化を盛り上げていきましょう！」
取材・文＝ソムタム田井
