――そのクレープ店、すごく気になります(笑)。ほかにもありますか?
「下北は毎年10月に『下北沢カレーフェスティバル』が行われていて、カレーが有名な街でもあるんですよね。特にスープカレーの店が多いのですが、僕のおすすめは南口商店街から一本脇道に入った路地裏にある、煮込みカレーが有名な『茄子おやじ』。野菜の甘味とスパイスの辛味が絶妙で、とにかくとてもおいしいので、みんなに食べてほしい逸品です!」
――さすが地元出身なだけあって、詳しいですね。ふるさとの味で思い浮かべるソウルフードはそのふたつですか?
「もちろん今お話したふたつのお店もおすすめなんですけど、僕にとってのソウルフードは『珉亭』という、50年以上続く中華料理店の味ですね!ここも昔から家族で通っているのですが、いつ行ってもおいしいです。ピンク色のチャーハンが有名で、僕はいつも半チャーハン+ラーメンのセットを頼みます。懐かしく感じる味は、万人に沁みるはずです!」
――おいしいお店をたくさんご存知なんですね!今は実家を出ているそうですが、帰りたいなと思うことはありますか?
「ふと、一息つきたいなと思ったとき、下北のなじみのある味が恋しくなります。それと母のカレーが食べたくなると、実家に帰りたくなりますね。うちの母は管理栄養士の資格を持っていて、料理上手なんですよ。カレーはキーマで、スパイスを組み合わせて一から作るので、今考えてみると、家庭料理とは思えないレベルのレシピなのかもしれないです。母は料理にかなりこだわりがあるので、実家では家族に冷蔵庫をあまり触らせてくれないんですよ(笑)」
――お話を聞いていると、木村くんがすてきな家庭で育ったことがとても伝わります。それでは最後に、芸能界でのご活躍を地元の方々はどのように応援してくださっていますか?
「家族だけでなく、応援してくださる地元の人は、同時に心配もしてくれて、ありがたいなと思いますね。渋谷のハチ公前広場で宣伝活動をしていると、友人知人がたまにかけつけてくれて、『体に気をつけて』と声をかけつつ差し入れをくれたりするんです。早くみなさんに恩返ししたいですね。あ、ちなみに差し入れをいただくなら、グレープ味のグミが一番ありがたいです(笑)」
文化や流行の発信地である東京・下北沢で育った木村は、幼いころから五感を磨いてきたのだろう。だからこそ、夢をかなえるため誰よりも努力をして、毎日渋谷の街に立ち続けている。
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