2016年の初開催以来、例年大きな盛り上がりを見せる、世界最大級のポップカルチャーイベント「東京コミコン」。2023年5月5日〜7日の3日間、大阪では初となる「大阪コミコン2023」がインテックス大阪にて開催された。
本記事では、国内外ともに人気コンテンツである“ホラー映画”をテーマにした特別ステージ・プログラム「大阪“怖”コン」から、洋風お化け屋敷「大阪怖コンホラーハウス」を実際に体験した様子をご紹介。
“お化けの巣窟”にいざ挑戦!
このお化け屋敷は、ホラーハウスの本場・アメリカで稼働している機材を使用した本格的なアトラクションで、来場者はロウソクを片手に、リアルなお化けたちの巣窟である最恐空間に潜入するというコンセプトだ。
入場すると、足元さえもおぼつかない暗闇が広がり、灯りに照らされたおぞましい顔をしたキャラクターが来場者を出迎える。そこには「モナリザ」をはじめとした肖像画が飾られていたが、見る角度を変えると骸骨に変貌するなど、早くも不気味な雰囲気を醸し出していた。
薄気味悪い通路を進んでいくと、首だけのゾンビとともに、入口で堂々とたたずんでいた「ジェイソン・ボーヒーズ」と「フレディ・クルーガー」の墓が立ち並ぶ。こうした閑静なムードほど、かえって恐怖心が煽られることを肌で感じる。
周辺の様子に気を取られていたその時、死角から鎖を手にしたゾンビが襲い掛かる。アクターによる迫真の演技で取材班一行はパニック状態に。そして安堵したのも束の間、油断していた矢先に二度目の出現。「ぎゃあ」と悲鳴をあげた編集部員はとっさに筆者を盾にしながら、ゾンビに「カメラあっちです」と指示するシーンも。担当者によれば、ホラーハウス最大の驚き要素はこのゾンビだそうで、主催者の狙いにまんまとはまった取材班であった。
ひとしきり叫び尽くした後、人と見間違えるほど精巧に作られたロボットが激しい電流で痙攣している様子を横目に、おそるおそる先に進む取材班一行。その直後には、今にもこちらへ突撃してきそうな死神に遭遇するなど、最後まで緊張感たっぷりの最恐空間を味わうことができた。
設定された体験時間は3分だが、だいたいの人が恐怖のあまり5分以上かかってしまうそう。多彩なホラー体験が凝縮されており、3分や5分どころではない没入感と満足感が得られた。
さらに「大阪怖コン」のステージでは、2023年6月16日(金)公開のホラー映画『忌怪島/きかいじま』から監督とメインキャストによる特別ステージ、情報誌『DVD&動画配信でーた』の読者が選んだ人気ホラーキャラベスト10と、ホラーファン必見の豪華プログラムだった。2024年も大阪コミコンの開催、そしてホラーハウスの発表を期待したい!
取材・文=西脇章太(にげば企画)
撮影=福羅広幸
※取材のため、特別に撮影許可をいただいています。実際の内部は撮影不可です。