北海道・登別市にある、日和山の噴火活動によりできた直径約450メートル、面積約11万平方メートルの爆裂火口跡。谷には数多くの湧出口や噴気孔があり、お湯が地表で煮えたぎる風景から「鬼の棲む地獄」と言われるようになった。
この口伝から鬼が街のシンボルになり、温泉街のいたる所でさまざまな鬼に会えるという。上質の温泉が湧き出る北海道を代表する温泉地帯で、鬼を探しながら街を散策しよう!
※本記事は、2023年5月1日発売のムック
「異界Walker」
の転載記事です。
遊歩道で地獄巡りを満喫!景勝地「登別地獄谷」
1日1万トンの温泉を湧出する地獄谷。遊歩道も整備され、煮えたぎる温泉や立ち上る噴気を間近に見ることもできる。遊歩道は地獄谷の北にある大湯沼エリアまで続いているので、時間をかけてゆっくり楽しみたい。
圧倒的な湯量を誇る広大な温泉大浴場「第一滝本館」
江戸時代に始めた湯治の湯宿をルーツに持つ登別温泉宿の老舗。日帰り利用できる大浴場は5つの泉質を男女合計35の湯舟で楽しめる贅沢なもの。バスタオルとフェイスタオルがレンタルできるので手ぶらで湯あみもOK!
地獄&北海道グルメが大集合!食事処「温泉市場」
登別漁港から直接仕入れた鮮魚の料理が味わえる。登別らしく地獄にちなんだひと品や、オリジナルメニューの開発にも積極的で、ここでしか食べられないユニークなものも。毛ガニやホタテなど北海道の定番料理も充実。
強面の鬼が守る祠に参拝を「鬼祠 念仏鬼像」
江戸時代から伝わるという「念仏鬼像」を祀った祠。祠を守るように、左側には3.5メートルの大きな赤鬼立像、右側には高さ2.2メートルの青鬼座像が鎮座している。鬼像の真横に並んで写真を撮ることができる人気のスポットだ。
願いをかなえる金棒と間欠泉をチェック!「泉源公園」
約3時間間隔で勢いよく噴き出す間欠泉が見どころ。公園内には「湯鬼神の九金棒」と呼ばれる鬼の金棒のモニュメントが9本設置されている。それぞれに学業成就、無病息災など御利益があるので、しっかり拝んでおこう。
悪行を見逃さない巨大な閻魔像「からくり閻魔堂」
座高5.1メートルの巨大な閻魔大王像。普段は穏やかな表情で座っているが、1日に7回ある「地獄の審判」の時間になると顔が真っ赤に怒った表情に変わり、腕を大きく振りながら説法を始め、人間の悪事に裁きを下してくれる。
地獄の辛さが癖になる旨さ!「味の大王 登別温泉店」
ラーメンを赤く染める粉は、キムチにも使われる、甘味のあるマイルドな辛さの唐辛子・朝鮮なんばんの粉。じっくり煮込んだ豚骨を何度も澄ましたスープは、コクがあるのにさっぱりとした味わいで辛味との相性も抜群だ。
“地獄のお土産”が豊富にそろう「玉川本店」
明治時代に日用品の店としてスタートし、100年以上の歴史を持つ土産物店。鬼や地獄など登別関連のものはもちろん、北海道ならではの人気のお土産まで幅広く取り扱っている。店のオリジナル商品もあり。
先住民族アイヌの生活を学ぶ文化施設「ウポポイ」
アイヌの歴史と文化を伝え、学べる施設。「国立アイヌ民族博物館」では、「ことば」「世界」「くらし」「歴史」「しごと」「交流」の6つのテーマをアイヌの視点で紹介。ほかにもアイヌの村の再現や体験コーナーなど見どころ満載!
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