2025年4月13日(日)より開催される大阪・関西万博。1月19日には、その会場となる夢洲(ゆめしま)に「夢洲駅」が開業した。
今回は、開業したての夢洲駅に大阪在住の編集部員が潜入!その様子と、おすすめの行き方を解説する。

近未来的なデザインの中に“ザ・大阪”を発見!
夢洲駅は、大阪メトロ中央線の最終駅として誕生。もともと中央線は、夢洲の隣にある咲州(さきしま)に向かうコスモスクエア駅までしか通っていなかったが、万博開催にあたり区間が延ばされた。
編集部員が訪れたのは、開業して一週間後の1月26日。おそらく万博会場へのアクセスとしてメインルートなるであろう、大阪メトロ「本町(ほんまち)駅」から中央線に乗り換えるルートで向かった。ちなみに、本町駅から夢洲駅までは20分程度。
夢洲駅に到着すると、ブラック×グリーンのシックな構内に目を奪われた。近未来的なデザインに、万博への期待が膨らむ。


この日は新駅や万博会場のゲートをひと目見ようと、それなりに多くの人で賑わっていた。また、「夢洲新駅開業記念グッズ」の特別販売会が実施されていたため、それを目当てに訪れていた人もいたようだ。
改札に向かう途中、すぐに目に入ったのがトイレ。開業したばかりできれいなのはもちろんだが、どこのトイレが空いているかがわかるマップが設置されていて驚いた。これは便利すぎる!インバウンドの影響もあって日常的に混雑している大阪市内のトイレを思い出し、「梅田駅やなんば駅にも作ってほしい…」と思わずにはいられなかった。


トイレのすぐ近くにはベビーケアルームが2室あり、その利用状況もマップでわかる仕組みに。ベビーケアルームの真ん前に飲み物の自動販売機があるのだが、そこではおむつやおしり拭きも購入できるので、パパママも安心だ。実際、近くを通った子連れの夫婦が「これめっちゃええな!」と笑顔で話していた。


トイレから改札までの道には、夢洲駅の着工から完成までのヒストリーがわかる映像が映し出されている。ここで立ち止まって、じっくりと夢洲駅のことを学ぶのもいいかもしれない。

そして、夢洲駅構内で最も“大阪”を感じたのが、改札の上のデジタルサイネージ。「改札」や「こんにちは」という言葉を多言語で表示させているのだが、その中に「まいど」という言葉が紛れ込んでいた。

本当は「夢洲新駅開業記念グッズ」も買いたかったのだが、あまりの長蛇の列に断念。残念だったが、「みんな夢洲駅の開業や万博の開催がうれしいんやなぁ」とほっこりした。なお、特別販売会に並んでいたグッズの一部は、2月上旬に「Osaka Metro 公式オンラインショップ」でも購入できるそうだ。


改札を抜けたら、陽の光が射し込む大きなエスカレーター&階段がお目見え。“ついに万博会場へ”というドキドキ感がたまらない。

地上に出て、夢洲駅のゲートを撮影。ゲートはとてもシンプルなデザインだったが、今後来場者でごった返すことを思うと、わかりやすくていい。万博会場内は建設中のため近くまで行けないが、会場のゲートまでは見ることができ、この日も記念撮影をしている人が多数いた。逆に未完成の会場の雰囲気を感じられる、貴重な機会と言える。

開催まであと3カ月を切った大阪・関西万博。行くか悩んでいる人も多いと思うが、夢洲駅までは“大阪メトロ中央線に乗るだけ”という非常に単純なアクセスなので、一度足を運んでみてほしい。
新大阪駅やJR大阪駅などから訪れる人は、大阪メトロ御堂筋線を利用して本町駅まで行く方法が、駅間の徒歩移動も乗り換えも少なく済む。遠方から行く人は、本町駅周辺でホテルを予約するのもおすすめだ。万博を楽しんだあとは、USJやなんば、新世界での観光もお忘れなく!
取材・文・撮影=ウォーカープラス編集部