万博のついでに立ち寄ろう!大阪から近鉄特急で好アクセスな奈良&伊勢志摩エリアも満喫

2025年3月26日

2025年4月13日(日)〜10月13日(祝)に万博が開催されることで、今まで以上に注目が集まる関西エリア。せっかく万博へ訪れるなら、大阪観光はもちろん、周辺の魅力的なエリアにも足を伸ばしてはいかがだろうか。近鉄電車を利用すれば、万博の開催地である大阪から、奈良や伊勢志摩といった人気エリアまで快適にアクセスできる。

そこで本記事では、万博と併せて訪れたい、大阪、奈良、伊勢志摩のおすすめスポットを紹介。奈良へ行くなら観光特急「あをによし」、伊勢志摩へ行くなら観光特急「しまかぜ」といった、移動そのものが楽しめる列車にも注目したい!

大阪難波駅・近鉄奈良駅・京都駅間を乗り換えなしで結ぶ観光特急「あをによし」

大阪難波駅、京都駅、近鉄名古屋駅の各駅から賢島駅までをつなぐ観光特急「しまかぜ」


【大阪エリア】万博に行くなら市内観光は外せない

万博会場の最寄り駅は、Osaka Metro中央線の夢洲(ゆめしま)駅。大阪の中心市街地からのアクセスもいいので、万博と併せて大阪観光を楽しむこともできる。万博開催期間中は、関西の主要駅から会場直通のシャトルバス(予約制)も運行するので、こちらの利用も便利だ。※予約には「KANSAI MaaS」アプリのダウンロードが必要

なお、シャトルバス乗り場の1つである近鉄・大阪上本町駅のバスターミナルは、2025年3月21日に新しく開業したばかり!待合スペースやトイレ、バリアフリー対応のエレベーターなどが整備されており、快適に利用できる。また、地上ホームに新たな改札口が設置されたことで、鉄道とバスの乗り換えがよりスムーズになった。

新しく開業したばかりの「近鉄上本町バスターミナル」


▶ あべのハルカス展望台「ハルカス300」

高さ300メートルの超高層複合ビル「あべのハルカス」。そのビル内の58階〜60階の階層にある展望台「ハルカス300」からは、大阪の街並みはもちろん、気候条件がそろえば京都や六甲山系、淡路島、関西国際空港なども一望できる。昼と夜で異なる絶景が見られるのも魅力だ。

展望台やグッズショップ、天空庭園やカフェなどがあり、絶景を眺めながらさまざまな過ごし方ができる


▶ 海遊館

太平洋を中心に、環太平洋の自然環境を再現した世界最大級の水族館。ジンベエザメ、ペンギン、イルカなど約620種類、3万点もの生き物たちに出合える。2024年11月に、「グレート・バリア・リーフ」水槽がリニューアル!“サンゴの生命力”をコンセプトに、現地調査をもとにしたサンゴの現在の姿を知ることができる。

「太平洋」水槽のジンベエザメは海遊館の人気者。海遊館は2025年7月20日(日)に35周年を迎える


【奈良エリア】日本の歴史を好アクセスで体感しよう

世界遺産である「古都奈良の文化財」の構成遺産をはじめとする数多くの歴史遺産を有し、歴史や自然を存分に楽しめるのが奈良エリアの魅力。万博会場のある夢洲駅からOsaka Metro中央線に乗り、生駒駅で近鉄奈良線に乗り換えれば、そこから約17分で近鉄奈良駅へとアクセス可能だ。

▶ 奈良公園

「春日大社」や「興福寺」、「東大寺」といった世界文化遺産の社寺と、雄大な自然を有する歴史公園。広大な敷地には、国の天然記念物に指定されているシカが生息している。奈良公園のシカは観光客に親しまれる人気者だが、あくまで野生動物。鹿せんべい以外の食べ物を与えない、ゴミを捨てないなど、マナーを守ることを忘れずに!

芝生広場や池、小川、世界遺産でもある春日山原始林など、豊かな自然を有する歴史公園


▶ 東大寺

奈良時代に創建された寺院で、奈良県のシンボルでもある日本最大級の大仏「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」を本尊とする。世界最大級の木造古建築である「大仏殿」をはじめ、境内には「法華堂」「南大門」など、国宝建造物を含む多くの文化財が存在。そのスケール感と歴史の重みに圧倒される。

「大仏殿」に安置されているのが、「奈良の大仏さま」として知られる「盧舎那仏」。高さは約15メートルもある写真提供:一般財団法人奈良県ビジターズビューロー


▶ 春日大社

奈良時代から続く由緒ある神社で、全国に3000社ある「春日神社」の総本社。朱塗りの社殿と、3000基以上の石灯籠が周囲の自然と調和して、厳かで幻想的な雰囲気を作り出している。4棟ある本殿は国宝に指定。境内には良縁や夫婦円満、開運などを祈願できる神社が点在しており、巡拝コースをゆっくり巡るのもおすすめだ。

春日大社の代表的な建物の1つで、重要文化財の中門


▶ ならまちの街並み

奈良時代に平城京の外京として整備され、江戸中期には宿場町として、明治から昭和にかけては奈良の商業の中心地として栄えたエリア。歴史的な街並みと、昔からの信仰や慣習が今も残り、古民家を利活用したカフェや雑貨店などが多数。グルメやショッピング、そぞろ歩きが楽しめる。

ならまちにある町屋の軒先には、「身代わり申(さる)」と呼ばれる赤い布のお守りが吊るされている


▶ 幸福スイーツ アルカイック

ならまちエリアにある焼菓子のテイクアウト専門店。パリの菓子店をイメージし、1つひとつ丁寧に作られた焼き菓子と雑貨が並ぶ。シカや大仏などの奈良名物をモチーフにしたキュートな焼き菓子は土産にもぴったりだ。近鉄奈良駅より徒歩約20分。

「幸福スイーツ アルカイック」の焼き菓子


▶ 薬師寺

法相宗の大本山で、天武天皇がのちの持統天皇である皇后の病気回復を祈願して建立を発願、697年に完成した。718年に飛鳥の藤原京から現在の地である平城京に移された。創建当初より金堂に祀られている本尊の「薬師三尊像」や、奈良時代の姿を今も残す「東塔」など、9件の国宝と26件の重要文化財を有している。近鉄・西ノ京駅より徒歩約1分。

国宝の東塔や、薬師寺を象徴する金堂、西塔、回廊など、壮大な歴史を感じられる


▶ 観光特急「あをによし」

移動の時間もとことん楽しみたいなら、大阪難波駅・近鉄奈良駅・京都駅を乗り換えなしで結ぶ観光特急「あをによし」の利用がおすすめだ。車両は“奈良の和”を表現した和モダンなデザインで、内外装には正倉院宝物にも使われていた“天平文様”をイメージした柄や色使いを採用。車内限定のオリジナルスイーツやグッズなども販売しており、旅をさらに特別なものにしてくれる。

「あをによし」とは、古都奈良に掛かる枕詞。奈良の歴史や文化を感じながら乗車体験を楽しもう

高級感のある車内は全席プレミアムシート仕様で、ゆったりくつろげる


【伊勢志摩エリア】神々と美しく雄大な自然に触れる

日本最高位の神社である「伊勢神宮」や、リアス海岸が美しい「英虞湾(あごわん)」など、歴史と自然が調和した伊勢志摩エリア。前述の大阪上本町駅から伊勢神宮 内宮(ないくう)の最寄り駅である宇治山田駅までは、近鉄特急を利用し約1時間45分で到着する。

▶ 伊勢神宮

「伊勢神宮」は⼀般的な呼び⽅で、正式名称は地名のつかない「神宮」。江戸時代から、伊勢神宮への参拝は「お伊勢参り」と呼ばれ、日本全国の人々から親しまれてきた。「内宮」と「外宮(げくう)」があるが、多くの場合まず外宮から参拝し、そのあとに内宮を参拝するのが古くからの慣習だ。

伊勢神宮の中心である皇大神宮(内宮) 正宮


▶ おはらい町・おかげ横丁

伊勢神宮 内宮の門前町で、宇治橋前から猿田彦神社方面へ続く「おはらい町」。石畳の通り沿いに地元グルメが味わえる飲食店や土産店がずらりと並ぶ。おはらい町の中ほどには、江戸期から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物を移築・再現した「おかげ横丁」がある。

江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえるおかげ横丁。江戸時代から続く伊勢のにぎやかな雰囲気を体感しよう


▶ すし久

おかげ横丁の人気寿司店「すし久」では、伊勢志摩の郷土料理である「てこね寿し」が味わえる。これは漁師が船上で手軽に食べられるように考案されたちらし寿司で、カツオやマグロの漬けを酢飯に混ぜ込んだもの。地元で長年愛される味を堪能しよう。

「てこね寿し 梅」(1500円)。地元産コシヒカリの酢飯と、甘辛い醤油ダレに漬けた肉厚のカツオの切り身が絶品だ


▶ 賢島エスパーニャクルーズ

近鉄賢島駅より徒歩約2分の距離にある賢島港から乗船できる遊覧船。大航海時代のカラック船をモチーフにした「エスペランサ」に乗って、英虞湾をゆったりと周遊できる。船上からは、アコヤ貝の真珠養殖いかだや、英虞湾に点在する島々が眺められる。

3本のマストが特徴的な「エスペランサ」。3階にはオープンデッキがあり、英虞湾の雄大な自然と海風が感じられる


▶ 志摩自然学校

英虞湾に面した「登茂山公園」を拠点に、シーカヤックやウォーターボール、スタンドアップパドルボード(SUP)など、さまざまなネイチャーアクティビティが体験できる。波が穏やかな内海のため、初心者も挑戦しやすい。なお体験は完全予約制なので、体験希望日の前日16時までに予約することをお忘れなく。

人気のアクティビティであるシーカヤック


▶ 観光特急「しまかぜ」

伊勢志摩へ向かうならぜひ乗りたいのが、大阪難波駅、京都駅、近鉄名古屋駅の各駅から賢島駅までをつなぐ観光特急「しまかぜ」だ。車両は伊勢志摩の晴れやかな空をイメージし、ブルーを基調にカラーリング。“乗ること自体が楽しみとなる”というコンセプトのもと、和・洋風の個室やサロンシート、プレミアムシートといったさまざまな座席に加え、展望車両、カフェ車両などバリエーション豊かな車両構成となっている。

志摩に吹く風のさわやかさをイメージして命名された「しまかぜ」。1号車と6号車は展望車両になっており、伊勢志摩の美しい景色が眺められる

「しまかぜ」のカフェ車両。松阪牛カレーなど伊勢志摩ならではの食材を使ったメニューや、列車の発着駅(大阪難波駅・京都駅・近鉄名古屋駅)によって異なるスイーツセットを提供


このほかにも、スペインの街並みを再現した複合リゾート施設「志摩スペイン村」や、国内最大級の飼育種類数を誇る「鳥羽水族館」などの大型施設も多数!神秘的な歴史や雄大な自然、アクティビティ、レジャーなど、目的に合わせてさまざまな楽しみ方ができるのが伊勢志摩の魅力だ。

大阪、奈良、伊勢志摩へ!移動もまるごと楽しもう

このように、大阪から近鉄を利用すれば、万博と併せて奈良や伊勢志摩といったエキサイティングなエリアも満喫することができる。さらに、観光特急の「あをによし」や「しまかぜ」に乗車すれば、移動時間も特別な体験になること間違いなし!せっかく万博に行くなら、大阪はもちろん、周辺スポットへもぜひ足を運んでみよう!



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