【万博国際交流プログラムレポート/中東編03】西のゴールデンルートと中東各国の交流の様子

2025年3月19日

いよいよ2025年4月13日(日)に開幕が迫る「2025年日本国際博覧会」(通称:大阪・関西万博)。この大阪・関西万博の開催を前に、そこに参加する国や地域との相互理解や国際交流を通じて、地域の課題解決や活性化を図る取り組みを内閣官房が支援する「万博国際交流プログラム」が実施されている。

日本の参加自治体は、地域住民などと交流相手国の万博関係者や出身者との交流事業を通して、万博の理念や共通の課題等への理解を深めるための事前学習を行ってきた。そこで、この記事では「万博国際交流プログラム」を活用した自治体による、中東各国との交流事業をレポート。今回は、「西のゴールデンルートアライアンス」のなかから、姫路市、岡山県、岡山市、下関市、北九州市、福岡市の取り組みを紹介する。

「西のゴールデンルート」とは?

欧米豪旅行客や高付加価値旅行者などをターゲットに、西日本・九州への広域的な誘客を図ることを目的に、西日本・九州の19の自治体のほか、230を超える観光地域づくり法人・民間事業者等とともに設立。この取り組みのなかで、特に富裕層をターゲットにしていきたいという観点から、万博を機に中東の方々に西のゴールデンルートを知ってもらおうと、交流を開始した。

中東の関係者へ向けた「FAMツアー」

「FAMツアー」とは、観光誘致を目的に、旅行会社などを招待し、体験したツアーやサービスを自国でのプロモーションにつなげてもらう手法のこと。今回はこの「FAMツアー」を、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールの3カ国の旅行会社を招き、2025年1月26日~31日に実施。「西のゴールデンルート」のうち姫路市、岡山県、岡山市、下関市、北九州市、福岡市を訪問した。

姫路市では、書寫山圓教寺で住職から寺の歴史や僧侶の生活の解説を聞きながら巡るツアーと、世界遺産の姫路城を特別に貸し切り、学芸員の解説付きの姫路城夜間ツアーを体験した。

 


岡山県では、備前長船刀剣博物館や倉敷美観地区、岡山後楽園を訪れた。また、岡山学芸館高校を訪問し、校内見学だけでなく、サッカー部見学や和太鼓体験なども実施した。

 


下関市では、唐戸市場にて寿司づくり体験を。お隣の北九州市では、漫画ミュージアムやTOTOミュージアム、門司港レトロの見学、関門海峡クルーズ体験など、こちらも人気スポットを訪問した。

 


もともと中東の主な旅先は欧州、アジア圏ではインドネシアやシンガポールが多いが、近年は新たな旅先を求める旅行者も多く、アジア圏で新たな訪問先を検討していたという。実際に、今回のFAMツアー参加者の半数は初来日で、中東において日本は旅先としての知名度はまだ高くない。訪日経験者も過去の訪問先は東京・大阪・京都といった「ゴールデンルート」であり、西日本・九州には訪れたことがなかった。今回、FAMツアーで西日本を訪問したことで、東京や大阪だけでなく西日本・九州への誘客を目指す。

駐日サウジアラビア大使による表敬訪問

実は今年は日本とサウジアラビアの国交70周年で、駐日サウジアラビア大使もそのことを強く意識しており、日本各地の自治体への訪問と今後に向けた関係作りを行いたいと考えていたという。そういった背景もあり、2月17日・18日には駐日サウジアラビア大使を招き、西日本各地を訪問。岡山県では、岡山県知事を表敬訪問し、会食を行った。また、岡山市長の表敬訪問のほか、岡山後楽園や岡山城、岡山市立オリエント美術館も訪問。岡山後楽館高校では、駐日大使と生徒が交流を図った。

 

 


北九州市では、北九州市長の表敬訪問や、TOTOミュージアムへ。福岡市では、副市長への表敬訪問のほか、中村人形工房へも訪問した。

 

 


サウジアラビアは次回の万博開催国であり、駐日サウジアラビア大使は関西・大阪万博のサウジアラビアのパビリオンの代表責任者であることから、各自治体への表敬訪問では万博を一緒に盛り上げていく意義についても意見交換された。今回の訪問は、今後の関係構築の礎となったのではないだろうか。

さまざまな国について、さらに知りたいと思ったら万博へ!

ここで紹介した以外にも、「万博国際交流プログラム」を活用して、中東を含むさまざまな国との国際交流を実施した自治体は多数あり、各地でさまざまなイベントが行われた。「大阪・関西万博」は、2025年4月13日(日)〜10月13日(祝)の184日間で開催される。各国の多様な文化に興味を持ったならぜひ万博に足を運んで、さらなる理解を深めてみてはいかがだろうか?

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

【ウォーカープラス/PR】

ウォーカープラス編集部 Twitter