【万博国際交流プログラムレポート/パラオ・アゼルバイジャン・パプアニューギニア編】香川県、石川県志賀町、大阪府大阪市と各国の交流の様子

2025年3月19日

いよいよ2025年4月13日(日)に開幕が迫る「2025年日本国際博覧会」(通称:大阪・関西万博)。この大阪・関西万博の開催を前に、そこに参加する国や地域との相互理解や国際交流を通じて、地域の課題解決や活性化を図る取り組みを内閣官房が支援する「万博国際交流プログラム」が実施されている。

日本の参加自治体は、地域住民などと交流相手国の万博関係者や出身者との交流事業を通して、万博の理念や共通の課題等への理解を深めるための事前学習を行ってきた。そこで、この記事では「万博国際交流プログラム」を活用した自治体による、世界各国との交流事業をレポート。今回は、香川県、石川県志賀町、大阪府大阪市の取り組みを紹介する。

【香川県✕パラオ共和国】パラオ国賓の訪日と歓迎行事

香川県では2024年12月5日より、パラオ共和国から国賓を招待するプログラムを実施。パラオ共和国と日本は歴史的なつながりがあり、今回の行事は今後のさらなる友好交流の基盤を築くものとなった。


パラオ共和国の訪問団は、日本政府関係者との公式会談や、住民との交流イベント、文化体験などに参加し、日本社会への理解を深める機会を得た。


また、日本の伝統文化を紹介するためのプログラムも用意され、国賓一行は茶道や和食体験などを通じて日本文化の奥深さに触れたようだ。こうした交流を通じて、日本とパラオ共和国の友好関係がさらに強固なものになったと感じられたそうだ。


万博会期中には、「パラオ共和国ナショナルデー」に香川県も参加・協力し、パラオ共和国と香川県がコラボレーションしたうちわを配布するなどして交流する予定。うちわは香川県の特産品であり、パラオ共和国の気候や環境保全の考えにも合致したものだという。ナショナルデー参加後は、パラオ共和国大統領をはじめとする政府関係者や、駐日パラオ大使を香川県へ招待し、交流イベントを計画している。


さらに万博閉会後も、パラオ共和国と香川県の意外な共通点である「うどん」を通した交流を続けていきたいという。具体的には、パラオ共和国へ香川県のうどん職人を派遣し、現地で讃岐うどんを振る舞うなど、相互交流につなげていきたいと考えているようだ。


【石川県志賀町✕アゼルバイジャン共和国】ホームステイ交流

2025年1月14日~19日の6日間、石川県志賀町内の高校生2人がアゼルバイジャン共和国を訪れ、現地の学校での交流やホームステイを体験した。彼女らは、バクー市ハタイ地区の学校を訪問し、日本文化や自身の町・学校について英語で紹介。現地の生徒たちとの対話を通じて、互いの文化への理解を深めたようだ。日本に強い関心を持つ現地生徒も多く、日本語を学ぶ学校では積極的な質問が飛び交い、温かい交流が繰り広げられたという。


また、2人はホームステイを通じて、アゼルバイジャンの家庭生活を直接体験。現地の食文化にも触れ、伝統料理を味わうだけでなく、家族との会話や遊びのなかで、言葉の壁を超えた交流を楽しんだ。参加した高校生は、「言葉が完全に通じなくても、ジェスチャーや笑顔で気持ちは伝わる」と振り返った。


今回の訪問は、単なる文化体験にとどまらず、「石川県立志賀高等学校」とバクー市の学校との友好関係の構築にもつながったようだ。訪問した学校の1つ「バクー世界学校」では日本語教育を取り入れており、今後オンライン交流を継続する予定。高校生を通じた交流は、地域住民にも国際化の重要性を実感させ、異文化理解を深めるきっかけとなりそうだ。


「大阪・関西万博」では、「アゼルバイジャン共和国ナショナルデー」に、志賀町の伝統芸能である和太鼓を披露する計画も進行中。さらに、友好都市・バクー市ハタイ地区とは、継続した国際交流を目的に、芸能文化・スポーツイベントを通した交流に向けコミュニケーションを図っていくという。このような文化交流は、能登半島地震の復興を支える地域振興の一環としても期待されているそうだ。


【大阪府大阪市✕パプアニューギニア独立国】パプアニューギニア紹介・食文化イベント

大阪府大阪市は「大阪・関西万博」に向けて、「海外の子どもたちが将来の交流の懸け橋となる可能性を育む」「持続可能な社会を担う人材を育成する」を目標に、パプアニューギニア独立国と国際交流を行った。


2024年11月15日には「大阪市立加美北小学校」で、「日本・パプアニューギニア紹介セミナー」を開催。駐日パプアニューギニア大使館のモイヘ公使や、城西国際大学のサイモン・バハウ教授らを招き、パプアニューギニア独立国について紹介するセミナーを行った。


セミナーの内容は、食べ物やトイレ、子どもたちの遊びなど、生徒たちが身近に感じやすい話題が多かったという。また、「大阪・関西万博」のマスコットキャラクター・ミャクミャクも登場し、写真撮影が行われた。

同じく「加美北小学校」で2025年1月22日に実施された「日本・パプアニューギニア食文化イベント」では、講師指導のもと、パプアニューギニアに関する料理を生徒たちが調理した。

生徒たちは、パプアニューギニア産のカカオニブを使ったチョコレートクッキー作りに挑戦。同時に、パプアニューギニア独立国でクッキーが作られることは稀で、基本的には輸入品を食べていることなども紹介された。また、カカオとともに栽培・収穫されるコーヒーについても学んだ。


なお、2024年10月25日と2025年2月27日の計2回、オンラインによる交流会を実施。「加美北小学校」とパプアニューギニアの「ソゲリ小学校」をビデオ通話でつなぎ、互いの国や文化について紹介。質疑応答の時間も設けられ、クラスの人数や英語学習、人気のスポーツなどについて話し合った。

今後は、「大阪・関西万博」の「パプアニューギニアナショナルデー」での国歌斉唱と、交流事業の成果発表、チャリティーバザーなどを予定しているという大阪市。また、「加美北小学校」と「ソゲリ小学校」の関係性を継続・発展させるため、半年に1回のオンライン交流会や、クリスマスカード、年賀状のやり取り、各校で日本とパプアニューギニア双方を題材とした授業の実施などを検討しているそうだ。

さまざまな国について、さらに知りたいと思ったら万博へ!

ここで紹介した以外にも、「万博国際交流プログラム」を活用して、さまざまな国との国際交流を実施した自治体は多数あり、各地でさまざまなイベントが行われた。「大阪・関西万博」は、2025年4月13日(日)〜10月13日(祝)の184日間で開催される。各国の多様な文化に興味を持ったならぜひ万博に足を運んで、さらなる理解を深めてみてはいかがだろうか?


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