貯金系YouTuberが語る「気づいたら支出が減っている習慣5選」貯まる人はお金を使う時の考え方が違う!

2022年6月14日

節約家の買い物習慣(3)リセールバリューを意識する

リセールバリューとは、売った時の値段のこと。つまり自分が一度買ったものをリユースショップやメルカリに出した時に、一体いくらで売れるかを考えるのが、リセールバリューを意識した買い物です。

なぜリセールバリューが大事なのかというと、単純にいいものをお得に使えるからです。例えばリセールバリューが高い物としてApple製品があります。最新のiPhoneは10万円くらいしますが、次の年にまた新しいモデルが出て、一世代前のiPhoneを売った場合も定価の6〜7割の値段がつきます。実質3〜4万円で最新の技術が詰め込まれたiPhoneが使えると考えたら安いスマホを買うよりいい、むしろお得だと考えることもできるわけです。

僕の例で言うと、先にも書きましたが愛用のコートは数年前に約8万円で購入したもので、そのコートは中古でもメルカリだと5万円くらいで取引されています。仮に僕がそのコートを今売ったとしたら5万円手に入りますから、実質3万円で何年にもわたって服をしっかり楽しめたことになります。つまりApple製品にせよ洋服にせよ、リセールバリューの高い商品を買うことで、好きな物もお得に楽しむことができるわけです。

リセールバリューを意識した買い物がもっと高いレベルになると、より資産価値を考えた判断ができるようになります。例えば、100万円のロレックスの時計と3万円の時計があった場合を考えてみます。一般的な感覚では100万円の時計はかなり高いので、3万円の時計を買うはずです。しかし、資産価値や市場価格の感覚が身についている方は、ロレックスは値段が上がり続けているからむしろ得する・プラスになると考えるでしょう。

資産価値を考えながら買い物できれば貯金上級者(イメージ)


僕自身もこのレベルには達していませんが、リセールバリューを意識することで、単に値段の安さを理由に買い物して、「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」になる可能性はグンと下がります。とくに貯金額をもっと増やしたい方、趣味と貯金を両立したい方は、買い物の際には長期的な目線で持って、リセールバリューや資産性を考えてみるのがいいと思います。

節約家の買い物習慣(4)レンタルを積極的に活用する

使う頻度の低いものに関しては、僕は買わずにレンタルしています。例えば、僕は喪服を持っておらず、必要な時にその都度レンタルします。車も手放して、遠出する時にだけレンタカーを利用します。買わずにレンタルを心がけている理由は、「物の所有・維持にはコストがかかるから」です。

多くの物は「買った後はもうお金がかからない」というわけではありません。車を買えば駐車場代・自動車税・メンテナンス費用がかかりますし、家を買った場合には、修繕費・固定資産税などが定期的に支払う必要があります。喪服を買った場合は都度クリーニング代がかかる上に、数回着て終わるリスクもあります。体型が変わって着られなくなるかもしれません。

また、所有するものが増えると、収納のために広い部屋に住む必要が出てきて、高い家賃を払い続けることになります。こんな感じで物は所有するだけで本当にお金がかかるので、余計なコストを抑えるために、僕はあえて買わずにレンタルしています。

もちろん中には、なんとなくレンタルに抵抗があったり、買った方がお得だと考えたりする方もいると思います。でもここで考えてほしいのが、買ったところでどの程度使うのか?という点です。高い頻度で使うものであれば、もちろん毎回レンタルするより買った方がお得でしょう。でも実際には「わざわざ買ったけれど、結局あまり使っていないもの」が多くないですか?

昔の僕の場合だと、学生時代に買ったスノボのウエアや友達の結婚式用に買ったスーツは、本当に数回着て終わりました。使う頻度の低いものを買うのはもったいないですし、今の時代だとレンタル・シェアできないものの方が少ないです。レンタルしてみて気に入ったら買うという判断も賢いと思います。必要だから・欲しいから買うというのはいったん立ち止まって、まずはレンタルできないか調べてみてください。

節約家の買い物習慣(5)買う前に日割りで計算する

リセールバリューやレンタルの考え方の土台にあるものとして、僕は買い物の際には、日割り計算をして判断しています。つまり1日あたりのコストはいくらかを考えて買い物をしています。というのも日割りで考えることで、本当に損がなくなるからです。

僕が勝手に編み出した日割りをする際の計算式があるのですが、それが「(購入価格+維持費−リセールバリュー)÷使用日数」です。これで1日あたりのコストが分かります。少しわかりにくいのは維持費ですが、衣類ならクリーニング費用、時計なら電池交換代のように使っていく上での必要経費を維持費だと考えてください。

例えば、車をこの式に当てはめてみます。車の日割り計算の例として、中古で150万円の車を購入し、5年乗った後に50万円で売却すると仮定します。つまり1年あたりの購入価格、リセールバリューはそれぞれ5で割ればいいので、30万円と10万円になります。維持費は走行距離によって違いますが、ここでは税金、駐車場代などもろもろ含めて年間40万円として、使用日数=週1日つまり年間52日とします。となると車を買った時にかかるお金を日割りで考えると、(30万円+40万円−10万円)÷52日で、車は1日あたり1万1538円になります。

この日割り計算で出た金額を見た時に、この金額分の価値はあるのか、それともレンタルやカーシェアでいいかを考えてみるというわけです。ざっくりでも頭の中で日割り計算をすると、合理的で損のない買い物判断ができます。

日割り計算をするメリットはもう1つあって、単なる値段ではなく本当の意味でコスパのいい買い物ができるようになる点です。例えば、2000円のシャツと1万円のシャツがあったとします。一見2000円のシャツの方が安いからお得と思いがちですが、1万円のシャツの方が高品質なので長く着られるものです。

仮に2000円のシャツは10回着てダメになる、1万円のシャツは100回着られると考えたら、2000円のシャツは着用10回=1回あたり200円。1万円のシャツは着用100回=1回あたり100円。コスパで見ると実は1万円の方がよかったりします。つまり日割り計算をする癖を身につけることで、安物買いの銭失いにならずに済むということです。

僕自身も日割り計算をすることで、合理的でコスパのいい買い物ができるようになり、節約・貯金が加速しました。ぜひ、みなさんも消耗品以外の物を買う際には、単に値段だけで判断するのではなく、1日あたりいくらかを考えるのがおすすめです。次回は「20代で1000万円貯金するために捨てたこと」についてお話しします。

取材・文=斉藤育世(エディターズ・キャンプ)

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