ノーベル賞博士の勉強部屋に泊まれる?「お試しハウス」で韮崎の暮らしを体験!韮崎市の充実した移住支援制度を紹介

2025年2月10日

「住みやすく、起業しやすい韮崎市」移住者に韮崎市の魅力をインタビュー

韮崎市は移住しやすいだけでなく、起業がしやすい点にも注目したい。実際に市外から移住してきて起業している2人に、移住のきっかけや韮崎市での暮らしについて聞いた。

「ジェラート屋mucu(ムク)」大谷さん

「本町通り」にある「ジェラート屋mucu(ムク)」オーナーの大谷さんは、東京から韮崎に移住してきてまだ1年に満たない。厳選した季節の素材をつかった手作りジェラートのお店は、昨年オープンしたばかりだ。

「本町通り」に「ジェラート屋mucu(ムク)」をオープンした大谷さん


――韮崎を選んだきっかけは何ですか?
【大谷さん】子どもの進学にともなって引っ越しを考えていました。子どもの進学する学校が山梨に決まったので、そこから遠くない場所、通える場所というのが第一条件としてあって、まずはその範囲のなかで考えました。あとはジェラート屋を開くと決めていたので物件探しも含めて韮崎市の「移住・定住相談窓口」に相談に行きました。

――移住の決め手になったのは何ですか?
【大谷さん】韮崎はもともと知らない土地で、まったく知り合いもいないしイメージもなかったので、まずは話を聞きに行こうと。南アルプス市とか甲斐市や北杜市も検討はしていたのですが、韮崎市は「移住・定住相談窓口」で空き家バンクの物件を紹介してもらえたり、移住のいろいろな支援制度があったり、店舗をオープンするにあたって資金的なサポートがあったりと、トータルして韮崎がいいかなとなりました。子どもの学校が始まるまでに引っ越さなくてはならないというリミットがあったので、最終的には移住してみないとわからないところもあると、移住を決めました。

旬の素材を使った手作りジェラートたち


――移住支援制度は利用しましたか?
【大谷さん】定住促進住宅や家賃補助を考えていたんですが、最終的に違う物件に決めたので利用はしませんでした。空き家バンク制度で購入した家を改修するのに「空き家バンクリフォーム補助金」を申請しました。また、お店をオープンするのに「起業支援補助金」も利用しています。「移住・定住相談窓口」でいろいろな制度を紹介してもらいながら、自分たちにあった制度を利用した感じです。

――韮崎での生活で一番気に入っていることは何ですか?
【大谷さん】暮らしにほどよい、というところが気に入っています。具体的には買い物がしやすいですし、自然にも近いので子どもを連れて出かけるにもいいです。駅に近いので電車も使えますし、高速道路のインターも近い。甲府も近いし、東京へ出るのにも電車にしても車にしてもアクセスしやすくて便利ですね。また、商店街のお店同士で仲良くさせてもらっていて、コミュニティも居心地がいいです。新しい店舗は移住者の方も多く、年代もざっくり同じくらいの人たちで、みんなオープンな感じがします。お隣の井筒屋醤油さんは老舗で古くからお店をされてますが、いろいろな面で親身にサポートしていただいています。後から入らせてもらった身としてはありがたいです。


「ジェラート屋mucu」は「本町通り」をおさんぽしながら気軽に立ち寄れる街のジェラート屋さんだ。素材にこだわった季節のジェラートを味わいに、ぜひ訪れてみてほしい。

「wood planet」大工の遠藤さん

東京から韮崎市に移住してきて8年目の遠藤さんは、個人事務所「wood planet」を立ち上げリノベーションメインの大工として活躍している。昨年末に完成したばかりという、中古物件を自身の手でリノベーションしたショールームにて話を聞かせてもらった。

韮崎市でリノベーション中心の大工として活躍している遠藤さん


――韮崎を選んだきっかけは何ですか?
【遠藤さん】もともと東京の工務店で働いていました。仕事とは別に木を使ったものづくりをしたいなと思ったときに、工房を借りるとなると東京では費用が高すぎてあまり現実的ではなかったんです。そんなときに、空き家率が全国1位といわれる山梨ならもう少し安く物件が見つけられるかなと。たまたま同じく大工をしている知人が韮崎市にいたので話を聞きに行って、東京と韮崎なら仕事で行き来しやすいというのもあって、教えてもらった「移住・定住相談窓口」に行きました。アトリエのための物件探しをはじめて1年くらいでした。

――移住の決め手になったのは何ですか?
【遠藤さん】今住んでいるこの物件がとても気に入ってしまって。理想が平屋だったんですが、この辺りには二階建ての大きい古民家は多いけど、平屋と限定してしまうとなかなかないんです。ここは平屋で土地も広いのと、隣家があまり近すぎないのもよかったです。ずっとリノベーション中心に仕事をしていたので空き家再生に興味があって、新築よりは空き家を自分で再生してみたいなというのもありました。いくつか物件は見に行ったんですが、結局最初に内見したここに決めました。韮崎に移住した決め手は、この物件に出合えたことですね。

築50年の空き家をリノベーションしたショールームは完成したばかり


――移住支援制度は利用しましたか?
【遠藤さん】物件を購入する際にローンを組んでるんですが、金利が安くなるプランがあったのでそれを使いました。リフォームの補助金と、起業補助金も大きかったです。ほかには、商工会の会員になったら年会費以上のお得感があるくらいサポートしてもらえたので助かりました。相談すると親身になって助けてくれるので頼りになります。事業主として起業するならおすすめです。また、「移住応援団」(コロナ禍以降終了)という集まりがあって、移住者同士でネットワークができたのもよかったです。韮崎で新しく友だちができるとは思ってなかったのですが、移住応援団のおかげで友だちづくりができて、むしろ人間関係が密になりました。韮崎市には移住して起業した人が多いので、そういう人たちとつながって逆に知り合いが増えちゃって、さみしいとか、孤立感というのが本当にないです。

――韮崎での生活で一番気に入っていることは何ですか?
【遠藤さん】自宅があるここは韮崎市の中でもはじっこで、ちょっと行くと隣はすぐ南アルプス市や甲斐市なので不便さを感じないところが気に入ってます。街にアクセスしやすいのに、そうはいっても東京に比べると田舎らしさもしっかり感じられて。富士山の眺めもよくて、韮崎市の地形は高低差があるので景色がいいところも気に入ってます。全国的に日照率が高くて天気がいい日が多いところも。冬はカラッと乾燥してきれいに晴れるので、仕事のやる気も出ます。

「wood planet」ではDIYのワークショップや中古物件探しのコンサルティングも行なっている


遠藤さんの「wood planet」ではリノベーション工事を中心に、DIYのワークショップや中古物件探しのコンサルティングなどを行っている。物件巡りに同行し建物について専門的な視点でアドバイスしてくれたり、工事を依頼する業者の選定について相談にのってくれたりといった細やかなサービスがうれしい。これから移住を考えている人、空き家を購入してリノベーションを考えている人はぜひ相談してみてほしい。

いろいろある!住まいや仕事探しのための支援制度を賢く活用

韮崎市には移住者に向けた支援制度がたくさんあるので、賢く利用したい。まず、「移住支援金」が交付される。ほかにも2年間家賃の一部を補助してくれる「定住促進住宅家賃助成制度」や、空き家バンクで物件を成約した場合に利用できる「空き家バンク活用支援補助金」、「空き家バンクリフォーム補助金」などさまざまだ。どんな支援制度があるのか、自分が使える制度はどれなのかを移住・定住相談窓口で聞いてみよう。※支給条件や支給金額など詳細はお問い合わせください

物件探しには空き家バンクがおすすめ!


住まいの支援制度(2025年1月時点)
■空き家バンク成約者支援補助金(空き家バンクの物件を成約した場合に交付)
■空き家バンクリフォーム補助金/家財等処分補助金/解体補助金(空き家バンクの物件をリフォーム、家財処分、解体した場合に交付)
■定住促進住宅家賃助成制度(定住促進住宅に入居した場合に家賃の一部を助成)
■結婚新生活支援事業(結婚生活を始めるための新居購入費や家賃、引っ越し費用などの助成)

仕事に関する支援
■移住支援金(就職または起業、テレワークのため東京23区から転入した場合に交付)
■起業支援補助金(起業する場合に交付)

農業に関する支援
■新規就農者育成総合対策事業(経営開始資金)


とにかく補助金が充実している韮崎市なら、新生活を始めやすい。都心からも近く、ほどよく便利な田舎暮らしに最適な環境なので、地方への移住を考えているならまずはぜひ、韮崎市を訪れてみてほしい。


撮影=吉澤咲子

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