24年春の企画展「ペリーと吉田松陰」にも注目!
1854年にペリーが将兵を率いて横浜に上陸し、日米和親条約が結ばれてから170年を記念した企画展が2024年5月12日(日)まで開催中。京都を拠点とした新選組と同時代を生き、西洋列強の来航で危機感を募らせていた松陰。彼の開いた松下村塾の門弟には、尊皇攘夷派の中心人物や後の初代総理大臣・伊藤博文らが集まり、日本の変革期を牽引したひとりともいえる。そんな松陰が当時、いかにして海外渡航を決意することとなったのか。約35点の史料でペリー来航や松陰の実像に迫ることができる。
歴史的事件の再現模型、大型映像コーナーも
京都の旅籠に集まっていた倒幕派を近藤勇率いる新選組が襲った池田屋事件、坂本龍馬と中岡慎太郎が殺害された近江屋事件の歴史的瞬間を模型で目撃することができる。大型映像コーナーでは関連の歴史をより深く知れる。坂本龍馬の最後の一瞬を再現した、近江屋の十分の一模型は、俯瞰で見るとあちらこちらで斬り合われている激闘の様子を知ることができ、目を凝らしてクローズアップで見れば映画やドラマのような手に汗握る歴史的瞬間の目撃者となれるようなリアルな再現性! 時期によって変わる大型映像コーナーでは、霊山歴史館が制作した映像で、周辺の歴史スポットや展示と派生した内容をより詳しく知ることができる。
館内には、人気のキーホルダーからタオル、クリアファイル、書籍など坂本龍馬や新選組にまつわる文房具や関連のグッズがずらりと並ぶ、ミュージアムショップが併設されている。展示を見て楽しんだあとは、思い出に持ち帰りたいアイテムばかりなのでチェックしよう。
冒頭の通り、繁華街の河原町からも歩いていくことができ、周辺には清水寺や高台寺など観光スポットも点在している。京都を中心とした新選組らの展示を見たあとで、昔の街並みが残る町を歩いてみると「同じ景色を見て暮らしていたのだろうか」とまた違った景色に見え風情を感じるはず。ほかでは見れない貴重な展示品の数々を、ぜひ間近で体験してほしい。