DeNAが運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」とウォーカープラスがコラボレーション!ウォーカープラス「ネコ大使」をかけたライバー(配信者)向けのイベントが開催され、クラリネット奏者として活躍している松永ゆいさんがその権利をゲットした。
静岡県出身の松永さんは、音楽系の学校に進学するために上京し、大学生時代からプロとして活動を開始。プロのクラリネット奏者としての経歴は10年ほどになるという。
クラリネット奏者になった理由を聞くと「もともとピアノをやっていたので、指を痛めない部活を選んで入ったのが吹奏楽部でした。先輩に、クラリネットがいいんじゃない?と言われて、実はなんとなく始めた楽器だったんです。でも、毎日演奏しているうちにクラリネットを続けていきたいと思うようになって」と意外なきっかけを明かしてくれた。クラリネットに目覚め、吹奏楽部の顧問を目指すべく音大に進学したというが、そこで出会った恩師の影響で奏者への道を選ぶこととなる。
コンサートのステージを中心に活躍していた松永さんがライバーになったのは、2020年4月。コロナ禍の緊急事態宣言などで、出演予定だったコンサートが軒並み中止となり、仕事がまったくない状況になったことが大きな転機となる。
「ライバーになる2カ月ほど前からラジオ配信をやっていたこともあって、いっそ顔出しをしてクラリネットという楽器を見てもらおうと思ったんです」とのこと。そこで、すでにライバーとして活動していた先輩の紹介で事務所に所属し、配信を始めたという。
ライブ配信をやって良かったと思うことを聞いてみると「クラリネットを聞く機会としてはチケットを買ってコンサートに来ていただくのが主ですが、コンサートに行くきっかけがある人はごく一部だと思います。でも配信アプリなら、今どんな曲を演奏しているんだろう、とふらっと来ていただいたり、タグ検索で配信を知っていただいたりということもあって。偶然の出会いから、クラリネットを好きになってくれる人がいたりするのがうれしいですね」と感慨深く語る。
「生で聞いてみたい」とコンサートに足を運んでくれるリスナーがいることや、「遠方だから会場には行けないけれど」とコンサートの配信チケットを買ったという声が届くことも、やりがいに繋がっているそうだ。
また、自由に演奏ができる場だからこそ、配信の楽曲には松永さんの趣味も反映されているそう。ボーカロイドの人気曲などを演奏した時は、特に反響が大きかったという。
「クラリネットに興味がない人にも楽しんでもらえるように、配信ではポップスやアニソンを中心に演奏していて、もちろんリクエストも受け付けています。身近に感じてもらえる楽曲を演奏すると、クラリネットでこういう曲もできるんだ、と驚かれる方も多いです。そうやってリスナーさんの反応をリアルタイムで感じたり、コミュニケーションが取れるのも楽しいですね」と、コンサートとはまた違う、配信ならではの魅力を教えてくれた。
そんな松永さんは、小学生の頃に猫を4匹も飼っていたことがあるという。「私が拾ってきた捨て猫を家で買うことになったんです。それが三毛猫と黒猫で、そこからまた拾ってきて最大で家に4匹いました。きっと小学生あるあるですね」と笑う。
そうして自然と猫好きになった松永さんだが、今はひとり暮らしのために飼うことできず、猫カフェに通う日々だという。「お店に推し猫がいるんです。今は猫を飼えないけれど、推しに課金しまくるくらい大好きです!」と「ネコ大使」としてのアピールもばっちり。
「猫は気分屋なところがかわいい。おやつを持っていると、わーっと寄って来るのに、なくなるとすぐどこかに行っちゃうんです(笑)。でも、お店に通っているうちに覚えてくれたのか、エサを持っていなくても、時々すり寄ってきてくれるのがたまらない。写真を撮って思い出作りをするのも楽しいし、ただ近くにいてくれるだけでも癒やされます。猫ちゃんの体温を感じながら、まったりとSNSを見ている時間がすごく幸せです」(松永さん)
その子に会いに、多い時には週に1回くらい猫カフェに行っていたという松永さん。「1番の思い出はその子の誕生会に参加したことです。ちゃんとおめかししてお店に行って、一緒に写真を撮ったり、誕生会に来ていたほかのお客さんと話したりして楽しく過ごしました」と笑顔で振り返った。
もし猫を飼える環境になったら、飼いたいのはブリティッシュショートヘアなのだとか。「1匹だと寂しい思いをさせるかもしれないので、できたら2匹お迎えして、猫専用の小さいベッドで寝かせてあげたいです。絶対かわいいですよね!」と、猫との理想の生活を夢想する松永さんに、改めてライバーとしての今後の目標を聞いてみた。
「最初はクラリネットを知ってもらう機会になればと始めた配信ですが、今は音楽の楽しみ方のひとつとして“配信で聞くという方法もある”ということを、より多くの人に知ってもらうきっかけになれたら、と思っています」と松永さん。音楽業界や配信の未来に繋がる目標を掲げて、これからもリスナーとともに楽しみながら配信を続けていきたいという展望を語ってくれた。
●Pococha 松永ゆい
自己PR:「クラシックとジャズ以外にもポップスやアニソン、ボカロなどたくさんのジャンルをクラリネット&電子サックスを使って配信してます。是非ご気軽に遊びに来てください」
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/5ff5b822-9f34-49ed-a608-1879a775831d
取材・文=大谷和美