DeNAが運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」と、ウォーカープラスがコラボレーション!ウォーカープラスへの出演権をかけたライバー(配信者)向け「ネコ大使」イベントが開催され、アーティストとして音楽活動や占い(カードリーディング)の配信を行っているYONOAさんがその権利をゲットした。
現在、広島在住で配信を行っているYONOAさんは「どこに住んでいても関係なく、全国の人と繋がることができるのがライブコミュニケーションの魅力」だと話す。
10年以上グラフィックデザイナーとして働いていたYONOAさんは、父の死や自身の病気などを経て人生を見つめ直し、ニューヨークに渡米。その際に音楽セッションへ参加したことをきっかけに、歌手としての活動をスタートした。50曲以上の楽曲をリリースし、「マツダスタジアム」で国歌斉唱をするなど精力的に活動してきたものの、新型コロナウイルス流行の影響を受けて活動がストップしてしまったとのこと。
「2020年に全国各地でライブをするという企画を立てたんですが、予定していた50本のライブが全部飛んでしまって。みなさんも混乱していた時期だと思いますが、私もなんとかして活動の場を模索していました。YouTubeなどもやったりしましたが、思うようにいかず、活動を辞めようかと本気で考えていた時に『ポコチャ』を紹介してもらって、ライバーになりました」(YONOAさん)
「聴く人も配信する側も場所を問わないというのは、すごい可能性だと思いました」と語るYONOAさんは、「世界中どこでも繋がれるのだから、東京にいる必要もない」と気付いたという。そして、10年以上暮らした関東を離れ、2021年9月に地元・広島へ帰郷。
「『ポコチャ』はリアルタイムでリスナーと繋がっているので、ストリートライブをしているみたいな気持ちです。配信を通して毎日のように接触できるから、お母さんより会っているなって思う人もいるんですよ(笑)。配信を始めなければなかった、素敵な出会いがたくさんあります」と笑顔を見せる。
また、絵を描いてグッズを作ったり、カードリーディング(占い)をやったりと、音楽に限らずさまざまな発信をしているYONOAさん。「自分でやれることはなんでもやってきたけれど、だからこそ、逆になにをやってる人なのかわかってもらいにくいという葛藤があったんです。でも『ポコチャ』では、そんなアーティストとしての自分を受け入れてもらえる。ずっと探していた居場所を見つけたような感覚です」と教えてくれた。
そんなYONOAさんも、最初から順調にライバーの道を進んだわけではなく「最初の頃はとにかく歌でメッセージを届けたいと、がむしゃらにやっていました」と語る。そんな苦心をしていた頃に、縁があってYONOAさんの元にやってきたのが保護猫のライト(Light)くんだ。
「事務所所属のライバーからフリーに転身して、なんでもひとりでやっていかないといけない“自分との戦い”みたいな、精神的にキツい時期があって。そんな時に出会ったのがこの子(ライト)でした。『Light』という楽曲をリリースした月にやってきてくれたので、新曲の歌詞のように、私やみんなを導いてくれる光になってほしいという思いを込めて名付けたんです」(YONOAさん)
「この子がいなかったら、ライバーを続けていなかったかも」と語るほど、YONOAさんの心の支えとなっているライトくん。配信に顔を出すことも多く、リスナーの間でもお馴染みの存在となっている。みんなにかわいがられ、すっかり看板ニャンコだ。
「ライトは甘えん坊で抱っこされるのが大好き。昔、実家にいた頃も2匹飼っていたんですが、その子達もかまってちゃんだったので、私のところに来る猫ちゃんは甘えん坊の子が多いですね」とYONOAさんは笑う。ライトくんは、配信中もYONOAさんに抱っこをおねだりして、腕の中で歌を聴いていることがよくあるそうだ。
「おとなしく歌を聴いているかと思えば、私のことを噛んだり、シャー!と声を出したり。そんな自由気ままなところが、かわいいところでもありますけど(笑)。一緒に配信するのも楽しみのひとつですね」(YONOAさん)
ライトくんとの日々を楽しげに語るYONOAさんは、「ライトのおもしろい姿とか表情でLINEスタンプを作ったんです!」と、元々やっていたグラフィックデザイナーのスキルを活かして作ったLINEスタンプを自慢げに見せてくれた。
今はライトくんとの生活を満喫しているYONOAさんに、せっかくなので実家で飼っていた猫についても思い出を聞いてみると…「最初の猫ちゃんは私が子供の頃に親が連れてきた子で、18年も一緒に暮らしました。2匹目の子は広島を離れる前、20代の頃に私が自分で拾ってきた子だったので思い入れも強くて。20年と、前の子よりもさらに長生きしてくれたんですが、実家とテレビ電話を繋いで画面越しに看取った時は、やっぱり家族なんだなぁと改めて実感しました」と振り返った。
今後について「私がいない時はライトがひとりぼっちになってしまうから、もう1匹迎えるのもいいかなと思って、実はライトを保護してくれた人に相談しているんです。猫はひとりが好きだというから、1匹でも寂しくないのかもしれないですけどね(笑)」と、猫に囲まれた生活を計画中のYONOAさんに、ライバーとしての展望も教えてもらった。
「2017年にメジャーデビューをして、3年後に武道館でライブをするという夢を掲げたのですが、コロナ禍などで叶えられなくて。でも、リスナーのみんなが『YONOAちゃんと一緒に武道館に行きたい』と言ってくれるから、もう一度頑張ろうと決めたんです。夢を持つこと自体怖いと思っていたけれど、『ポコチャ』が夢を繋いでくれたから、いつか武道館のステージからライブ配信をすることが今の目標です!」(YONOAさん)
YONOAさんにとって歌やアートはあくまでもツールで、アーティストとして伝えたいことは「自分らしくあることを諦めないでほしい」というメッセージなのだと語る。
「私もひとりで悩みがちだけど、そういう時に支えてくれた人のおかげで今があるので、“とにかくひとりで悩まずにここに来てね”って、いつも言ってるんです。この配信枠に来たら元気になれるとか、明日も頑張ろうと思えるとか、そんな場所にしたいなと常に思いながら配信しています」と締めくくった。
●Pococha YONOA
自己PR:「芸術家(歌手/作詞作曲家/画家/ライトワーカー) 。歌とリーディングで、光の仲間の輪が広がる枠作りを目指しています」
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/89c49ce4-8b17-47ee-82d4-3df5b6a32fc5
取材・文=大谷和美