2024年11月16日・17日の二日間にわたり、JR御徒町南口を出てすぐの「おかちまちパンダ広場」で、ウォーカープラス主催のフードフェス「アゲフェス 2024 November〜ご当地揚げ物大集合」が開催された。今回、DeNAが運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」とのコラボレーションにより、フェス会場にポコチャブースが登場。現地から配信ができる「Pococha宣伝大使活動権」をかけたイベントを経て、選ばれたライバーたちが会場入りし、16日は「ひとみん」さんと「二階堂ランラン」さんが宣伝活動を行った。来場者に声をかけたり、ポコチャのアプリをダウンロードしてくれた人にフードチケットをプレゼントしたり、公開配信用ブースで配信するなどしてPRに貢献。その様子をレポートする。
「“おいしいものを食べると幸せを感じる”のと同じように、配信でみんなを笑顔にしたい」――和食料理人ライバー・ひとみんさん
ポコチャ歴1年半のひとみんさんは、料理配信・着付け配信・飲み配信を中心に活動しているライバーだ。聞くと、現在も現役の和食料理人。以前は、和食割烹で板前の修業をしていたが、その後独立し、現在は会員向けの出張料理人として活躍中だという。しかし、“板前 兼 ライバー”っていったいどういうこと?との疑問が湧くが…。
「私は和食とか、日本酒とか、着付けとか、茶道とか、そういう日本の文化が好きで、そんな日本のよさを語ったり伝えたり、仕事の合間にできること、まさに“趣味”として始めたのがポコチャだったんです」とひとみんさん。そのため、ポコチャを始めて半年くらいは上位を目指す気もまったくなかったとか。
「でも、とあるイベントに参加してみよっか?ってなったときに、リスナーさんたちから『出るからには上位を目指そう!』って言われて、ファミリー(※ライバーを応援し配信枠を盛り上げてくれるファングループ)が一致団結して応援してくれて、私を引っ張り上げてくれたんです!」(ひとみんさん)
「顔も見えないし会ったこともない人がこんなにも私を応援してくれているだなんて…」という初めての体験を経て、「本当にポコチャってすごいなって思いました」と当時を振り返る。
S帯にまで上り詰めたひとみんさんだが、そんな今でもあまり上昇志向はないようで…。「ライブ配信1本で生きていこう!みたいなところはないんです。私は料理人なので、そんな私ができることといえば『1日3回、おいしいご飯を食べて元気になる』ということと同じように、私の配信で元気が与えられたら、それでいいかなって思っています」と、控えめだ。がつがつしたところがないのも、ひとみんさんの配信の人気の理由なのかもしれない。
一度食べたらクセになる“北海道ザンギ”はビールのお供に最適!
今回のアゲフェス会場には9つのキッチンカーが並んだが、おすすめとしてひとみんさんが選んだのは、「北海道焼きザンギ」。鶏肉の中に味が染み込むよう手作業で鶏肉に穴をあけ100時間かけて仕込むという下処理へのこだわりはもちろん、動物性と植物性をオリジナルの比率で継ぎ足した秘伝の油や、生姜やニンニクなどでごまかさない旨味たっぷりのタレを使うことでも話題のお店だ。
人気なのは醤油味や塩味だが、辛いものが大好きだという彼女が選んだのは、「激辛旨」味。普通の人にとってはまあまあ辛いこの激辛旨ザンギを、「唐辛子がまぶしてあってちょっぴり辛いですが、おいしくてビールもゴクゴク進んじゃいます!!」と、辛さを感じさせないまま笑顔で食べきった。
ライバーとはいえ、実は人見知りと話す彼女には新たな楽しみも出てきたそう。「出張料理人なので、呼ばれれば全国各地へ行く機会があるんですけど、『いついつに、どこどこに行くよ~』ってポコチャで話すと、リスナーさんがその地域について教えてくれたりするんです。そうやって、日本各地のリスナーさんと交流したり、その土地その土地のおいしい食材や料理、ガイドブックに載っていないようなお店などを配信で紹介できたらうれしい」と語ってくれたひとみんさん。まだまだ彼女のチャレンジは続きそうだ。
「所属ライバーの可能性を引き出して、夢を与え続けたい」――超人気ライバー 兼 ライバー事務所オーナー・二階堂ランラン
16日のアゲフェスを盛り上げてくれたもう一人のライバーは「二階堂ランラン」さん(以下、ランランさん)。アゲフェスということで頭には“エビフライ”の被り物を身に着けて登場。ポコチャの配信ブースでもひと際目立つ出で立ちに、アゲフェスに訪れた人々の足を止まらせていた。
普段は“飲みライバー”として「二階堂」という焼酎を片手に飲み配信をしているランランさん。ポコチャ歴は6年以上の大ベテランだが、実は今年の8月に一度引退している。というのも、“配信おばけ”とまで言われたこれまでの経験と知識を伝授すべく、ライバー事務所を設立。所属ライバーのマネジメントに力を入れてきたが、時代の流れや流行を把握する必要もあり、再び自らアカウントをもち10月より配信をスタートさせたのだ。
ランランさんの本業は美容師。10代最後の年に宮城県から上京、美容室に就職したのち独立。しかしコロナ禍となり、接客業にとって非常に厳しい日々が始まった。「コロナで仕事も人に会うこともできなくなってしまって、配信アプリでもやってみようかなと思ったのがポコチャを始めたきっかけです。ポコチャのいいところは、ライバーとリスナー様が直接コミュニケーションをとることができて、『この子、応援したい』と思ったときにそれが実現できる仕組みがあることなんです。実際に会っているわけではないけれど、ライバーにとってもリスナー様にとっても、帰ってこれる場所、“おうち”みたいな感じ、それがポコチャにはある。そこがすごくいい!」とランランさんは語る。
「焼き芋天ぷら」のド迫力に、“エビフライ”ランランもびっくり!
ランランさんがいつも飲んでいる「二階堂」は、麦100パーセント焼酎ならではの上品な麦の香りと甘味、そしてまろやかな飲み口が人気のお酒。「『二階堂』を飲むときに、酒のあてにしたいおつまみをアゲフェス会場から選ぶとしたら?」と聞くと、彼女が選んだのが、「おむすび おりん」の「焼き芋天ぷら」。
「おむすび おりん」では、キッチンカーでの販売時は通常おむすびと焼き芋を提供することが多いが、今回は“アゲフェス”ということで焼き芋を天ぷら仕立てに。鹿児島県産の蜜芋「紅はるか」を使っているので中はねっとりと甘く、外はカリッとした衣の歯応えが楽しめる一品だ。
「『二階堂』は大分に蔵元があるので、鹿児島県産のお芋との相性は間違いなし!今日、お持ち帰りしようかな。このお芋のほっくりとした甘味には、マルエフの黒ビールの程よいビターさも合いますね~!」と、ランランさんも“ビール×揚げ物”を楽しんだ模様。
10月に再スタートしたにもかかわらず、あっという間にS帯に到達し、ライバーとしての人気を確固たるものにした二階堂ランランさん。現在、事務所には8人のライバーが所属しているそうで、配信の仕方や個性の出し方がわからないといった相談には随時アドバイスしたり、ときには悩みを聞いてあげたりしていると言う。「まだまだ小さな配信事務所ですが、そこを拠点にライバーのみんなが羽ばたいていける、そういった場所にしたいんです。ライバーさん全員、もっている夢が違うし、一人ひとり行きたいステージも異なるんですよね。それぞれの夢を叶えるための土台を作ってあげたい。ライバーという世界に収まり切れないところにまで羽ばたいていけるように」と、事務所経営者としての思いを語ってくれた。
●Pococha ひとみん
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/5dd51950-178f-4189-acf0-e52359a5c731
●Pococha 二階堂ランラン
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/fa03b94d-41e1-4098-babc-9916f01e618c
取材・文=水島彩恵
撮影=島本絵梨佳