アートを通して持続可能な未来社会への関心を高める!「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」が4月29日(祝)〜5月9日(日)に開催決定!!

2021年3月12日

“真のゆたかさのために”をキャッチコピーに開催される「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」

世界が一丸となって持続可能な未来社会の実現を目指している今。北九州市で「SDGs(Sustainable Development Goals)」をテーマとした芸術祭を開催することが決定した。日本を代表するキュレーターのディレクションの下、第一線で活躍するアーティストが多数参加する。今春は「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」に注目だ。

持続可能な未来社会を実現するために必要な考え方や思いをアート作品に込めて

日本、中国、韓国のそれぞれの国で毎年選ばれた都市で、文化芸術イベントを集中的に開催する「東アジア文化都市」。2014年から毎年実施されているもので、2020年に続き、2021年も北九州市が選定された。

そのメイン事業のひとつとして2021年4月29日(祝)〜5月9日(日)の11日間にわたり、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」を開催。舞台となるのは、幕末・明治時代から日本の近代化に貢献した官営八幡製鐵所旧日本事務所などの世界遺産を擁する八幡東区東田地区。2022年にはスペースワールド跡地にエンターテインメント機能と商業が融合したショッピングモールや新科学館がオープンするなど、新たなまちづくりのスタートを迎えるにあたり、グローバルな課題である「SDGs(Sustainable Development Goals)」にも先進的に取り組もうとしている注目のエリアだ。

主な会場は東田大通り公園、北九州市立いのちのたび博物館、東田第一高炉跡、北九州イノベーションギャラリー、北九州市環境ミュージアム、北九州市立美術館(本館)。会場ごとに、持続可能性をテーマにしたシンボリックな大型アート作品、照明技術と水素エネルギーを活用したモニュメンタルなライトアップ作品、先進的なテクノロジーを活用した作品など、さまざまなアート作品を展示する。

現代アート界を牽引するキュレーター、参加アーティストが表現する「SDGs」

「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」のディレクターを務めるのは、森美術館(東京・六本木)の前館長・南條史生氏。国内外の芸術祭や、十和田市現代美術館の企画・運営など、多くの実績を有する、日本を代表するキュレーターだ。

森美術館(東京・六本木)の前館長・南條史生氏

2018年、OECD(経済協力開発機構)から「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」にアジア地域で初めて選定された北九州市。南條氏は「『北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs』では、アートを通して、SDGsの目標を可視化し、さらにポストコロナ時代の新しい生き方のヴィジョンを世界に向けて発信することを目指します」と話し、廃材を使ったアート、自然や医療につながるアート、多様性社会を表現するアート、最先端のテクノロジーを用いたアートなど、さまざまな作品を招致。参加アーティストは総数およそ30組を予定しており、2021年3月現在参加が決定しているアーティストをみても、そうそうたる顔ぶれ。

メディアアーティスト・落合陽一氏Photo Mika Ninagawa

メディアアーティスト・落合陽一氏をはじめ、最近ではMIYASHITA PARKの建築、商環境、ランドスケープのデザインなどにも携わった、風景司・団塚栄喜氏、ジャポニスム2018エッフェル塔特別ライトアップなど、世界的に活躍する照明デザイナー・石井リーサ明理氏といった、第一線で活躍する面々ぞろいだ。

風景司・団塚栄喜氏。ランドスケープデザインスタジオ「EARTHSCAPE」主宰©︎ Akira Maeda

団塚栄喜氏の過去の作品Medical Herbman Cafe Project

照明デザイナー・石井リーサ明理氏

SDGs の実現には経済成長、社会的包摂、環境保護の3つの主要素の調和が欠かせない。「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」では、そんな思いから“真のゆたかさのために”をキャッチコピーに掲げている。芸術祭の考え方をはじめ、参加アーティスト、作品について知れば知るほど、どんな芸術祭になるのか、期待が膨らむばかりだ。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。