「SDGs未来都市」に選ばれ、“持続可能なまちづくり”を目指している名古屋市。そんな名古屋市の錦2丁目のまちを中心に、映画を通じてSDGsについて学び・考えるイベント「Nishiki-2 SDGs映画祭」が2021年11月6日(土)から20日(土)までの土日などに開催される。イベントでは、「伏見ミリオン座」をはじめとした街中各所で、SDGsにかかわる映画やドキュメンタリー作品の上映のほか、トークイベント、ワークショップなどが行われる。
難しいと思われがちなSDGsへの知識を、この機会に映画やイベントを通して楽しく深めてみよう。
SDGsってなに?
SDGsは、国連に加盟する全ての国が、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標。持続可能な世界を実現するため、「貧困」「飢餓」「健康と福祉」などをテーマにした17の目標と169のターゲットで構成。アジェンダでは、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。
映画・ドキュメンタリーの上映のほか、トークイベントも開催
「Nishiki-2 SDGs映画祭」は、市民・市民団体、企業などによる環境活動のネットワーク「なごや環境大学」が取り組む「SDGsまちづくりプロジェクト in 錦二丁目」に賛同して開催される。
イベント期間中には、映画やCBCドキュメンタリー作品など15作品が上映されるほか、上映前後には、監督やジャーナリスト、専門家らゲストを招いたトークショーも開催される。また、ワークショップやVRの新技術を用いた体験型のトークイベントも実施される。参加者と一緒に、日本が進むべきSDGsの道標について、明日からできる行動について考えていく。
会場は、「伏見ミリオン座」「THE CUPS FUSHIMI」「IMOM SPACE」「Hisaya-odori Park」「TOPPAN DX-GATE」「CBCハウジング名駅北」の6カ所。開催日程は、11月6日(土)・7日(日)、9日(火)、12日(金)〜14日(日)、18日(木)〜20日(土)の9日間だ。
「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」など、全15作品を上映
イベント期間中には多数の作品が上映されるが、なかでもおすすめの作品をピックアップ!
オープニングイベントとクロージングイベントで上映されるのは、2010年から5年間、南米の小国ウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカのドキュメンタリー映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」。収入の大半を寄付し、公邸に住むことを拒み、愛妻と愛犬と共に小さな農場で質素な暮らしを続けた姿から、敬意を込めて“世界でいちばん貧しい大統領”と呼ばれた彼の誠実で力強いメッセージにあふれた作品だ。
上映は「伏見ミリオン座」にて、11月6日(土)18:00〜20:30と、11月20日(土)18:00〜20:30の2回。11月6日(土)は、映画鑑賞のあとに田部井一真監督がパネラーとして招かれ、制作エピソードや作品に対する思いを語る。 会場では、参加者から田部井監督への質問も受け付ける。11月20日(土)は、貧困・難民に関する書籍を多く出版しているフォトジャーナリストの安田菜津紀さんが登壇。この映画から思うことと未来について語ってくれる。チケットはいずれも2000円で、定員は150人。
そのほか、自然を愛する夫婦が夢を追う8年間の奮闘を描いた奇跡のドキュメンタリー「ビッグ・リトル・ファーム」や、親を失った東北とウガンダの子供たちがブロードウェイの舞台に挑戦するプロジェクトを映したドキュメンタリー「シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声〜」といった映画にも注目だ。
また、2人きりで山小屋を営む老夫婦の日々から“老いる”ことの本質を静かにとらえる「山小屋カレー」や、映画「浅田家!」のモデルとなった写真家・浅田政志さんに密着した「家族記念日」など、CBCドキュメンタリー4作品も上映される。
11月18日(木)・19日(金)には、VRで日本全国のインバウンド観光を盛り上げる取り組みを紹介するトークイベントを開催。実際にVRを体験しながら、VRコンテンツ制作のノウハウを学ぶこともできる。
近年、注目を集めているSDGs。難しい問題として捉えずに、「Nishiki-2 SDGs映画祭」で楽しくSDGsについて考えてみてはいかがだろうか。
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