日々開催される「脳内反省会」…発達障害グレーゾーンの漫画家が描く「後悔との向き合い方」に共感続々

2021年11月3日

「発達障害グレーゾーン」の特性を持つクロミツさんの悩みとは――。

友達との会話や仕事でのふるまい…。1日の終わりに、自分の行動を「反省」する人は多いのではないだろうか。そんな自分自身の後悔と、それにまつわる「脳内反省会」を描いた漫画が、Twitterで話題になっている。


この漫画を描いたのは、「発達障害グレーゾーン」の特性を持つクロミツさん(@kuromitsu1510)。「甘え」「怠慢」と世間から疎まれる“生きづらさ”を描いた作品『灰低 生きづらい+グレーゾーン』をSNSで発表している漫画家だ。


今回紹介するのは、そんな『灰低 生きづらい+グレーゾーン』の第53話。「後悔のない人生を送りたい」と日々考えるものの、他人への失言や仕事のミス、時には職業選択に至るまで、過去を思い出しては数々の「後悔」に苛まれてしまう。


大人になってから「発達障害グレーゾーン」の特性が発覚し、自分自身に感じていた“違和感の正体”を掴んだ作者。しかしそれが失言や仕事のミスへの免罪符にはならない、と考え、日々自分を顧みては脳内反省会を繰り返す――。大きな後悔の波がやってきて、キャパオーバーになってしまうこともしばしば。


そんなときは思考を止め、後悔を遮断。そうすることで鬱々とした気分から抜け出し、「後悔の沼」に浸かりすぎないようにするのだ。ラストに「自分の人生は間違っちゃいない」と叫ぶシーンに、発達障害の有無に関わらず救われる人はたくさんいるだろう。


この漫画を読んだユーザーからは、「私も遮断してしのいでます。けど、自己肯定はしてなかったので、今度から自己肯定もしていこうと思います…!!」「後悔の遮断…これは的を得ている言葉だと思います」とのコメントが集まっていた。

後悔や反省はたくさんするものの、自分自身を認められないという人はたくさんいるはず。そんな人はクロミツさんのように、「間違っちゃいない」と肯定することが大切なのではないだろうか。

画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)