赤カブや茶葉など廃棄食材で染めあげた「Tabio」の靴下。絶妙なくすみカラーが魅力

2021年11月10日 07:30

「Tabio」や「靴下屋」などの靴下専門店を運営する「タビオ株式会社」から、廃棄食材を染料として活用したサスティナブルな靴下が登場。ファッション業界から食品廃棄物を再活用するプロジェクト「FOOD TEXTILE」の糸を使用したアイテムを、5種・4カラーで展開する。フードロスに着目した新しい取り組みについて、担当者の想いを聞いてみた。

野菜や果物、茶葉など捨てられる食材を再利用して糸を染め上げる


廃棄食材がファッションアイテムに生まれ変わる

日本では年間で2800万トン、世界では年間約13億トンもの食品が廃棄されているという。そんなフードロスを削減するためTabioでは、ただ捨てられるだけの食品で染めた「FOOD TEXTILE」の糸によるオリジナルデザインの靴下をリリースした。

カラーは、木曽伝統のすんき漬けに使用される赤かぶの葉の余りになる実から色を抽出した「赤カブ」、売りに出せない傷や規格外品を集めた「ブルーベリー」、南アフリカで栽培され検品で弾かれた茶葉を使った「ルイボス」、石臼で挽いた後のふるい作業で残った粉を回収し染め上げた「抹茶」の4色を展開。デイリー使いがしやすい優しい色味でそろえている。

優しいイエローにどこか心がホッと落ち着く「抹茶」

オレンジとブラウンを混ぜたような絶妙な色合いがかわいい「ルイボス」

元素材からは想像できないあっさりとしたグレーの「赤カブ」

パープルにほんのりくすみ感がプラスされた「ブルーベリー」


「FOOD TEXTILE」を使用したアイテムは、ショートソックス4種とレッグウォーマー1種がラインナップ。商品タグのQRコードを読み込むと生産者からの流通過程を追跡できる生地、トレーサブル(追跡可能な)オーガニックコットンをベースとして採用し、天然染料を90%以上使用する。また、染められた生地は全て染色堅牢度試験をクリアし、天然染料で懸念されがちな色落ちの心配も不要なので、その繊細な色味を長く楽しむことができる。

ふわっとした厚手の生地が心地いい「パイルショートソックス」

くるぶし上の丈感でスニーカーとも相性がいい「アメリブショートソックス」

さらりとした質感で履き心地抜群の「ワッフルショートソックス」

スポーツサンダルや足袋シューズにぴったりな「足袋ショートソックス」

アームウォーマーとしても秋冬に大活躍する「リブレッグウォーマー」


地球環境に配慮した新たな取り組みについて、タビオ株式会社の担当者で統括事業本部本部長の佐藤穣次さんによると、「FOOD TEXTILEは人々にとって特に身近な衣食に関わるプロジェクトで、環境への配慮はもちろん生産者とも思いが繋がる取り組みだと感じ、『Tabio』でも取り入れることを決めました。FOOD TEXTILEを提案する豊島株式会社さんとの協業の元、カラーの選択や商品の方向づけに苦労しながらも、構想から約1年をかけてリリース。人や地球への優しさを感じると共に、デザイン性も兼ね備えており、心豊かなライフスタイルを演出できるアイテムの1つになればと思っています」とのこと。

現在はレディースサイズのみだが、今後はメンズの展開も視野に入れているというFOOD TEXTILEアイテム。これからのサスティナブルな取り組みや新作デザインも待ち遠しい。

取材・文=鳥本明衣(glass)