「シャンプーが地獄」やめたくてもやめられない、“爪を噛む癖”に苦しんだ漫画に共感続々「私も爪噛んじゃいます」

2021年11月11日

“爪を噛む癖”に苦しんだ日々

誰にでも、無意識のうちにやってしまう癖や仕草があるはず。では、それがもし日常生活に支障をきたしてしまうようなものだったら?そこで、今回紹介するのは8年間“爪を噛む癖”に悩まされた作者によるコミックエッセイ。無意識のうちに噛んでしまう、その原因と克服法とは―。

この漫画を描いたのは漫画家のゆめの(@kuma_yumeno)さん。これまでSNSやブログを通して、強迫性障害を患った過去の体験談や幼少期の経験、そして現在の日常を描いたコミックエッセイを発信している。


そんなゆめのさんが今回発信したのは、『爪噛み癖を、8年かけて治した話』と題された漫画。ゆめのさんは物心のつく前から爪を噛む癖があり、その癖は小学校に入っても直ることはなかった。深爪のため指先の出血やケガも絶えず、とうとう髪を洗うだけでも痛みを感じるようになってしまう。


このままではいけないと感じ、一念発起して爪を噛むのを我慢し始めたゆめのさん。努力の甲斐あって爪は順調に伸び始めたものの、よく見ると今までの噛み癖からガタガタになっている。そんな指先の様子が目に入った瞬間、ゆめのさんは無意識のうちに再び爪を噛みだしてしまう。


育ての親である祖母(母は幼い頃に亡くなっている)からも噛み癖を注意され、遂には「みっともない」という言葉まで投げかけられてしまったゆめのさん。しかしそうなると、反発心からますます噛み癖はエスカレート。そのまま高校生になっても噛み癖が改善されることはおろか、アルバイト先の業務にも支障をきたすほどになってしまっていた。


大人に近づくにつれ自身の指先が恥ずかしくなり、今度こそ噛み癖を克服しようと決心。爪を噛まないようにトップコートを塗ったり、噛みたくなったときにはスルメやガムを噛むなど工夫を重ねると、数カ月後にはかなりきれいな指先に。そんな指先を見たゆめのさんはうれしくなり、さっそく育ての親である祖母(母は幼い頃に亡くなっている)の元へ見せにいく。しかし、祖母から返ってきたのは心のない一言だった…。


Instagramでは、「私も爪噛んじゃいます」といった、ゆめのさんと同じ悩みを持つユーザーからのコメントが大量に寄せられた。そしてそれぞれが噛んでしまう原因や、「好きでやっているわけではない」「無意識だからやめたくてもやめられない」と、多くの人が同じ悩みを抱えていることがわかった。

そこで今回、「爪噛を噛む癖」を告白したゆめのさん本人にいくつか質問をしてみた。

――爪噛み癖があった当時、一番つらかったことは何ですか?

【ゆめのさん】周りの人に、噛んでボロボロになった爪を見られることでした。学生の頃は、友達みんながキレイな爪で羨ましかったし、働くようになってからは(接客業なので)お客様に見られるたびに、「こんな手ですみません」と思ってしまっていました。爪を噛んでいることによって、自己肯定感が低かった時期でした。

――漫画「爪噛み癖を8年かけて治した話」の反響はどんなものがありましたか?

【ゆめのさん】同じく爪噛み癖で悩む方たちから、漫画の感想をたくさんいただきました。「この漫画を読んで、私も爪噛みやめるのを頑張ります!」「私も昔爪を噛んでいたので、共感しました」など…。漫画の最後に、私の昔の爪と、今の爪を比較したページがあるのですが、それを見て、爪噛み癖を直すモチベが上がった!とうれしいお言葉もいただけました。

――爪噛み癖がある人にどんなアドバイスを送りますか?

【ゆめのさん】爪噛みをやめたくてもやめられなくて、ボロボロな爪を見るととても苦しくなってしまうと思います。こんな私でも爪噛み癖を克服できたので、今悩んでいる方も、きっと直せると思います!爪噛みをやめられたときの、自分へのご褒美も用意するとモチベが上がります。頑張ってください!

取材協力:ゆめのさん(@kuma_yumeno)