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今回取り上げるのは、間伐材を使ったノベルティ制作を手がけるフロンティアジャパン株式会社が発売した木製のティッシュケース。間伐材を使用することで、豊かな森を守り、SDGsに貢献することが狙いだ。「国産木製ノベルティ専門サイトウッドプラス by FRONTIER JAPAN」で2023年1月10日に販売を開始した。
森を守り、企業イメージの構築にも
企業経営にもSDGsやESGといった視点が求められる時代。販促で使用するノベルティグッズも時代に合ったアイテムが求められている。これまでノベルティグッズは大量に生産してばらまくことが求められたため、アイテムのほとんどが安価なプラスチックなどで作られてきた。また、ノベルティグッズはもらっても使い道がなくて捨ててしまう人も多いという。
そこで、同社は温室効果ガス削減への施策として、間伐材を用いたノベルティグッズの制作を開始。間伐とは、森林の樹木の健全な発育を助けるために一部の木を切ること。高齢の木は二酸化炭素の吸収量が減るため、間伐して若い木に植え替えることで、温室効果ガスをたくさん吸収してくれる森になっていく。また、森林に人の手が入ることで、土砂崩れなどを防ぐこともできるのだ。
さらに間伐材を用いたノベルティグッズを使えば、森を守るだけではなく、エコな企業イメージの構築にもつながる。シンプルなデザインなので、ホテルや旅館など宿泊施設の設備として使ったり、住宅会社や不動産会社のモデルルームへ設置するのにもぴったりだ。
使うだけでカーボンニュートラルなど課題の解決に
担当者に話を聞いてみた。
ーー今回の商品の意図や狙いなどについて教えてください。
「SDGsやESGをはじめ、カーボンニュートラル、温暖化対策といった環境への配慮が企業経営に強く求められる時代に、使うだけでそれらに応えられるような木製アイテムをつくりました。使うだけという簡単な取り組みで、本格的なカーボンニュートラルなど社会課題の解決につながります」
ーー商品の目玉となるポイントはありますか?
「国産の木材を使用することで森の環境(生き物の多様性や湧水など)を守ることができるほか、気候変動の原因となる温室効果ガスの吸収を促進して、ESGへの取り組みにもつながります」
ーー商品のアイデアはどのようにして生まれましたか?
「私たちは2007年から国産木が使われないことで、里山の環境がどんどん悪化している事実を食い止めるために、国産木を用いてノベルティグッズを作ってきました。このティッシュケースも取り組みのひとつです。近年、企業の設備を脱プラにすることでESG経営につながるといった声もあり、ティッシュケースを木製にし、使うだけで取り組めるようにしています」
公式サイト「国産木製ノベルティ専門サイトウッドプラス by FRONTIER JAPAN」では、ほかにもコースターやスマホスタンド、マグネットなど、間伐材を使ったノベルティグッズを展開している。サステナブルな新たな取り組みとして活用してみるのはいかがだろうか。
文=伊藤めぐみ