SDGsやフードロスにも貢献!淡路島発の規格外野菜通販サイト「シーサイドグロサリー」オープンの背景とは?

2024年1月11日

注目のトピックスや新商品、画期的なサービスなど、今知っておきたいホットな情報をOneNews編集部がピックアップ。

今回取り上げるのは、2023年12月にオープンした淡路島発の規格外野菜通販サイト「seaside grocery(シーサイドグロサリー)」。“規格外”の淡路島野菜を販売ということで注目を浴びている同サービスだが、なぜスタートへといたったのか。担当者に話を聞いた。

――「シーサイドグロサリー」を始められたきっかけを教えてください。
創業者がコロナ禍を機に東京を離れ2022年に淡路島へ移住し、周辺が農家に囲まれた場所で生活を始めたことがきっかけでした。

淡路島産規格外野菜通販サイト「シーサイドグロサリー」がプレオープンを経て2023年12月15日にグランドオープン!


――「シーサイドグロサリー」の狙いは?
食料自給率が100%を超えるとも言われている淡路島では淡路島産玉ねぎをはじめ、さまざまな農作物が生産されています。ですが、すべての作物が消費者の手元に届くわけではなく、見た目が悪いという理由で規格外野菜や規格外果物となってしまったり、余剰に生産され買い手がいない規格外野菜など、農家の方たちが丹精込めて作り上げた作物が廃棄されてしまうという現実を知りました。

そこで、微力ながら環境問題解決のサポートができないか、少しでも廃棄されてしまう規格外野菜を販売することで農家の方たちの収入へ繋げられないかと考え、淡路島の農家の方たちのご協力のもと、淡路島産規格外野菜通販サービスの「シーサイドグロサリー」をローンチしました。

また、淡路島という高齢化が進む場所から規格外野菜をオンラインで販売するサービスということで、SDGsやエコ、フードロス等へ関心が高い層へ向けて発信していきたいと思っています。

――一般的な野菜通販サービスとは、どういったところが違うのでしょうか?
一般的な野菜や果物は、生産者(農家)から、卸売市場や小売り業者(スーパー等)を経て、消費者へ届けられています。ですが、農家に囲まれた場所にオフィスを構える「シーサイドグロサリー」では、近隣農家(生産者)の方々から直接規格外野菜を仕入れ、採れたてで新鮮な規格外野菜をお届けしています。卸売り市場等を一切介さないことで、消費者のみなさまへより新鮮な状態で規格外野菜をお届けできています。

店頭商品と味は同じ!規格外野菜を食べてみよう

「農家の方々が野菜を収穫していると、決まって規格外野菜だけを詰める箱があり、よくご近所さんから規格外野菜をいただくことがあります。段ボール何箱にもなる規格外野菜や果物は、味はまったく同じなのに、店頭に並べられないという矛盾を感じていました」という同社。その矛盾を解決するべくスタートさせた「シーサイドグロサリー」では、多彩なプランを用意している。

「淡路島産規格外野菜ボックス Sサイズ」(1512円)は、1人向けで4~6種(2キログラム前後)入り。「淡路島産規格外野菜ボックス Mサイズ」(2484円)は、2~3人向けで5~8種(4キログラム前後)が入る。

また、これらをサブスクで購入することも可能で、「毎月お届けプラン」「毎週お届けプラン」「隔週(2週間に1回)お届けプラン」の3種から選べる。サブスクの場合はSサイズはどのプランも1361円、Mサイズならどのプランでも2236円となる。

【写真】淡路島の農家の方々が丹精込めて作った規格外野菜。店頭商品と見た目は違うが味は全く同じだという


どのボックスも同梱野菜は季節によって変わるが、例としては、さつまいも、かぶ、ブロッコリー、にんじん、カリフラワー、キャベツなどが入る。

※ボックスに入る野菜の数は、季節や収穫状況により異なる

SGDsなど社会問題への取り組みも

「シーサイドグロサリー」を展開する株式会社seaside hubは2023年11月に、本社がある兵庫県で実施されている『ひょうご産業SDGs推進宣言事業』へ登録されている。ちなみに『ひょうご産業SDGs推進宣言事業』は、SDGs目標達成へ向けて取り組む企業のSDGs宣言内容を登録し支援している。

『ひょうご産業SDGs推進宣言事業』にも登録されているシーサイドグロサリー


ほかにもseaside groceryでは社会問題への取り組みを行っているので、その一部を紹介する。

【VEGGIE for KIDS プロジェクト】
商品となる規格外野菜の一部をこども食堂へ無償提供。規格外野菜を「こども食堂」へ寄付することで子ども達の『食』や『食育』へ繋げることを目標としている。
<br />【TIP for KIDS プロジェクト】
商品購入の際に任意で“チップ”(3%・5%・10%等)が選択可能で、そのチップは日本の「こども食堂」への規格外野菜寄付などへ繋げられる。

【AWAJI Beach Clean project 淡路島ビーチクリーン活動】
淡路島ビーチクリーン活動を行う“TEAM seaside”を結成し、不定期に淡路島の各ビーチでゴミ拾いを実施。綺麗な淡路島の海を保つ活動を行っている。

「TEAM seaside」を結成し、淡路島ビーチクリーン活動も行っている


おいしいだけでなくフードロスやSGDsへも貢献できる「シーサイドグロサリー」。興味がある人は、オンラインサイトから購入してみよう。

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