人・牛・環境にやさしい酪農を実践する「別海ウェルネスファーム」をグループ会社として運営する株式会社カネカが、東京・外苑前にあるITOCHU SDGs STUDIO 地下1階にて、SDGs酪農体験イベント「五感で楽しむ!サステナブルな酪農パーク in TOKYO」を2024年6月16日(日)まで開催している。
都会にいながら乳しぼり擬似体験や牛のエサ、牧草に触れられる内容となっており、来場者には、「別海ウェルネスファーム」のオーガニック生乳を使用した有機JAS認証(※農林水産省が定める有機食品の検査認証制度。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らずに生産された農産物や畜産物等であることを認証している)「ピュアナチュールTM オーガニックヨーグルト個食タイプ(プレーン・ブルーベリー)」が配布されるという、うれしい特典も用意されている。
そんな魅力的な同イベントについて、株式会社カネカ 販促企画チームの森下淳さんに話を聞いた。
――今回のイベントの目的は?
このイベントは、子どもたちに酪農をより身近に感じてもらい、酪農や環境のことを考えてもらうきっかけになることを目的としています。弊社の「別海ウェルネスファーム」では、有機循環型酪農を実践しており、人・牛・環境に配慮した牧場運営を行っています。イベントでは、その取り組みを体験を通して学べるようにしています。
――「別海ウェルネスファーム」について教えてください。
北海道別海町にある「別海ウェルネスファーム」は、生乳の価値を上げたいという想いから2020年に牛舎を建て、スタートしました。世界で少しずつ広がっている「A2ミルク」(※A2ミルクとは牛乳に含まれるたんぱく質がA2タイプのミルクのことで、次世代型の牛乳として注目されている)にいち早く着目し、A2ミルクを出す牛に限定して飼育を始めました。また、化学メーカーならではの独自の視点から酪農の革新にも取り組んでいます。
120頭の牛に対し、相場約10人の酪農家で運営されますが、カネカの酪農は自動搾乳機の導入により、3人で効率的に回すことができるようになりました。さらに、牧草地での放牧に加え、牛舎内でも自由に動けるフリーストール飼育を採用。乳牛の排泄物を堆肥として有機飼料を栽培する農地に還元したり、太陽光発電による再生エネルギーを活用しています。この画期的な取り組みは、化学メーカーとしての知見を活かし、徹底的な分析を行ったうえで実現されたものです。これこそがカネカの強みであり、酪農業界に新たな風を吹き込んでいます。
――イベントのおすすめポイントは?
話題のA2ミルクを使ったヨーグルト「ピュアナチュールTM オーガニックヨーグルト」の試食をご用意しています。ぜひ、A2ミルクのヨーグルトを食べていただき、おいしさや酪農家さんの想いを実感してもらえるとうれしいです。
――ユーザーへのメッセージをお願いします。
弊社は、A2ミルクを使用したオーガニックヨーグルトの製造・販売に加え、A2ミルクそのものにも力を入れ、2024年3月19日から「オーガニック生乳でつくった有機牛乳」を全国で販売しています。カネカは化学メーカーとしての専門性を活かしてA2ミルクを軸とした酪農革命を推し進めており、従来の酪農のイメージを一新し、より効率的で持続可能な未来の酪農を実現するため、今後も尽力してまいります。今回のイベントにも、ぜひご来場ください。
「どんな体験ができるの?」イベント内容をチェック!
同イベントでは、サステナブルな酪農について、乳しぼり体験や牛のエサに触れたり、匂いをかいだり、ボールスロープなどで、循環型酪農を五感で楽しみながら学ぶことができる。また、リサイクルを身近に感じてもらうために、牛乳パックを使った絵あわせなども用意されている。
<乳しぼり擬似体験>
乳しぼりを擬似体験できるだけでなく、搾乳作業を軽減する自動搾乳機の解説も。
<牛のエサや牧草に触れる体験>
「別海ウェルネスファーム」から取り寄せた、とうもろこしやサイレージを触ったり、匂いをかいだりできる。