いちご列車「Berry² Happy Train」が装いも新たに再出発!!乗って・見て・食べて栃木のいちごを満喫しよう

2025年1月30日

東武鉄道がいちごラッピング電車「Berry² Happy Train(ベリーベリーハッピートレイン)」の運行を2025年1月19日からスタートした。半世紀以上にわたりいちご生産量日本一の栃木県にぴったりないちご尽くしの特別なデザイン列車だ。車両の詳細や運行初日に行われた出発式の模様とともに、発着駅である東武宇都宮駅周辺のいちごグルメ、Berry² Happy Trainで行きたい「いちご駅」の見どころまでレポート!

1月19日に運行開始した「Berry² Happy Train」


外も中もいちごづくし!1編成だけのいちごラッピング列車

外装には大小のいちごや沿線自治体のPRラッピングが施されている

Berry² Happy Trainは、東武宇都宮線全線(東武宇都宮駅~新栃木駅)と東武日光線・鬼怒川線の南栗橋駅以北の区間で期間限定運行するラッピング車両。栃木県誕生150年記念にあたる2023年、「いちご王国・栃木」をPRするために2023年6月から2024年6月までの約1年間運行した「ベリーハッピートレイン」に復活を望む声が多く寄せられたことから、沿線の壬生町、栃木市、鹿沼市、宇都宮市、日光市と連携しての復活運行が実現した。

シートもいちご柄


外装・内装ともに前回のデザインからパワーアップしたBerry² Happy Train。車体側面に描かれたひときわ目を惹く大きないちごをはじめ、たわわに実ったいちごの苗やカットいちごと、大小さまざまないちごでデコレート。窓・ドア横には4市1町(壬生町、栃木市、鹿沼市、宇都宮市、日光市)の自治体PRもラッピングされ、栃木観光のシンボルとしての期待が伝わってくる。

奇数号車と偶数号車でシートのメインカラーが違うのも見逃せない


さらに、20400型の車体に伸びる帯のカラーも、通常の黄色・紺色からいちごの実とへたを彷彿とさせる赤と緑にカラーチェンジ。こうした外装だけでなく、車内もいちごを模したデザインを採用。いちご柄のシートは、4両編成の奇数車がグリーン、偶数車がレッドの2パターン。吊り革も吊り下げ部分はグリーン、握り部はレッドのツートンカラーで、さらに握り部の形自体もいちごのシルエットを描いた特別製となっている。

吊り革は色も形もいちご仕様


Berry² Happy Trainは20400型1編成4両のみで、どのダイヤで運行するかは一定期間、東武鉄道のHPで公開するが、運転ダイヤは毎日変わるので、巡り合えたときはラッキー。2025年から来年2026年の6月ごろまでと1年以上の運行期間を予定しているので、繰り返し栃木を訪れるきっかけにもぴったりだ。

お祝いムード一色のBerry² Happy Train出発式

1月19日に出発式が行われた東武宇都宮駅には、早朝にもかかわらず運行を楽しみに多くの来場者が訪れた。

出発前のBerry² Happy Train前での記念撮影

エンブレムの除幕を行う壬生町小菅町長と東武鉄道中山康二鉄道事業副本部長

Berry² Happy Trainのエンブレム


出発式では運行開始を記念し、沿線の松ケ峰幼稚園の園児たちが描いた記念パネルが贈られたほか、「みぶの妖精ミーナ」(壬生町)、「とち介」(栃木市)、「ベリーちゃん」(鹿沼市)、「ミヤリー」(宇都宮市)、「日光仮面」(日光市)と4市1町のマスコットキャラクターをはじめ、栃木県の「とちまるくん」も駆けつけ、会場はお祝いムード一色に。

出発式には栃木県の福田知事もかけつけた

記念パネルが宇都宮市長代理 鈴木経済部長(左)と栃木市長代理 増山副市長(右)へ園児から贈呈された

出発式には沿線の幼稚園の園児やマスコットキャラクターも集合


沿線自治体を代表してあいさつした鹿沼市の松井正一市長が「いちご王国栃木が全国に誇るいちごと、沿線各市町の地域ならではの魅力をデザインした車両」と太鼓判を押すBerry² Happy Trainは、特別ツアーの参加者を乗せ東武宇都宮駅を出発した。

式典であいさつをする鹿沼市・松井市長

大津駅長や福田知事、日光市・粉川市長らの合図でBerry² Happy Trainが駅舎を出発した


また出発式後は、東武宇都宮駅コンコース内で「Berry² Happy Train運行開始記念スペシャルマルシェ」も開催。4市1町の特産品の販売や観光PRが行われ、こちらも賑わいを見せた。

東武宇都宮駅コンコース内で開催されたスペシャルマルシェの様子


マルシェにはこの日限りの商品をはじめ、地元で愛されるいちごグルメやスイーツ、特産品が多数出品。鹿沼市ブースでは、どこか照れくさそうな表情を浮かべる「松風堂」の「いちご大福」(2個入り500円)、栃木市ブースでは限定商品の「たっぷり いちごパン」(300円)や、栃木市アンテナショップ・まちの駅「コエド市場」で人気を博す「いちごのミニクロワッサン」(5個入り300円)などが注目商品となっていた。

「松風堂」のいちご大福

鹿沼市にある「松風堂」

栃木市ブースの「たっぷり いちごパン」(右)と「いちごのミニクロワッサン」(左)。「たっぷり いちごパン」はイベントなどでたまにしか登場しない人気商品!どちらも「コエド市場」で販売している

栃木市アンテナショップ・まちの駅「コエド市場」


とちぎブランドの品種からいちご100%のしぼりたてジュースまで!東武百貨店で「いちご」ショッピング

5月ごろまで続くいちごのシーズン中、東武宇都宮線沿線は各所で味わい豊かないちごグルメがずらり。宇都宮市の玄関口である東武宇都宮駅に直結する東武宇都宮百貨店にも、テイクアウトや手土産にぴったりな品がそろう。

いちご柄も混じった水玉模様の箱入りいちご(九州屋)


地下1階、中央エスカレーターを降りて目の前に構える青果専門店の九州屋では、栃木県産のいちごを豊富に取りそろえる。2019年にデビューし一躍栃木の代表品種となった「とちあいか」だけでも、贈答品に便利な箱入りの「大粒とちあいか」(1箱1500円)や、つる付きのまま収穫した「つる付きとちあいか」(1パック980円)と複数ラインナップ。

つる付きのとちあいかパック(九州屋)


ほかにも高級品種「大粒スカイベリー」(1579円)など栃木県のオリジナル品種を入荷しているので、宇都宮観光の最後に持ち帰り用のいちごを選ぶにはぴったりだ。
※価格は1月19日当日のもの。日によって変動

東武宇都宮百貨店地下の九州屋


同じく地下1階のジューススタンド「旬果 フルーツガーデン」では、栃木県産のいちごを使用したフレッシュジュース・ドリンクを提供。同店で使用するいちごはすべて、宇都宮市内の「鈴木いちご農園」のものというこだわりぶりだ。

東武宇都宮百貨店にあるジューススタンド「旬果 フルーツガーデン」

いちごをその場でミキサーに入れるので作りたてが味わえる


大粒のスカイベリーで作る果汁100%の「贅沢スカイベリー」(800円)は、スカイベリーの持つ甘みと酸味のバランスが活かされた一品で、定番商品と肩を並べる人気No.2。いちごと牛乳の黄金コンビの「いちごミルク」(500円)は、いちごの甘酸っぱさとミルクが調和したまろやかな味わい。いちごミルクのみ、水曜日は100円引きとなるのもうれしい。

「贅沢ストロベリー」と「いちごミルク」


イートインスペースもあるので、2品を飲み比べるのもおすすめだ。また同店では、とちあいか、とちひめ、ミルキーベリーなど鈴木いちご農園産のいちごパックも販売している。

いちご尽くし!超特大パフェ&コスパ抜群アフタヌーンティー

東武宇都宮駅から徒歩約5分、市街地の中心部に位置する「宇都宮東武ホテルグランデ」では、栃木産のいちごを存分に使用した、ほかでは味わえない贅沢すぎるいちごスイーツに注目(※仕入れ状況によっては産地が変更になる場合があります)。

宇都宮東武ホテルグランデのカフェレストラン「オアシス」


ホテル内のカフェレストラン「オアシス」が2025年シーズンは1月15日から5月下旬まで提供するのが、いちごパック2つ分をまるまる使った超特大のいちごパフェ「on the TOCHIGI いちごツリー」(3~5人前6500円)。重さはグラスを抜いても1キログラム超え、そのうちなんと600グラムはいちごの重量だという。構成や色彩の美しさとその存在感は、迷わずレンズを向けてしまう完成度だ。

超特大のいちごパフェ「on the TOCHIGI いちごツリー」


2018年の栃木県の商品コンテスト「のってる、とちぎ。on the TOCHIGI コンテスト」にて、お菓子・スイーツ部門賞を受賞した一品をブラッシュアップして提供している同パフェ。インパクト抜群なビジュアル通り、パフェの主役であるフレッシュな栃木県産いちごの味わいは言わずもがな、生クリームや冷たいバニラアイス、内側に敷かれたみずみずしいいちごジュレなど、いちごを引き立てるさまざまな工夫で飽きさせない組み立てになっているのがポイントだ。

3~5人前というボリュームなので、もちろん複数人でのシェアOK。それでも、中には一人で食べきる人もいるのだとか。職人が1台ずつ約30分をかけて作る渾身のパフェは、3日前までの予約限定で提供される。

ストロベリーヘブンアフタヌーンティー

そんなオアシスでは、アフタヌーンティーも冬シーズンはいちご一色に染まる。広報担当者が「栃木らしさと栃木県産のいちごにこだわった」と語るのは、1月15日から5月31日(土)まで提供する「ストロベリーヘブンアフタヌーンティー」(4800円/1人)だ。

いちごをふんだんに使用した期間限定のアフタヌーンティーは、10種類のスイーツすべてにいちごを使ったラインナップ。とちおとめのフォルムを再現した「とちおとめのムース」や、この一品だけでも頼みたくなる存在感の「苺のプリンアラモード」、大振りのいちごとピスタチオクリームの組み合わせが相性抜群の「苺とピスタチオのタルト」など、さまざまな切り口からいちごの魅力を引き出している。

アフタヌーンティーの目玉の一つ「苺のプリンアラモード」


さらに、セイボリーにもいちごを使ったメニューが用意されているのも驚き。いちごを生ハムでぐるりと巻いた「苺とクリームチーズの生ハム巻き」は、生ハムの塩気といちごのさわやかさの調和に“甘いだけじゃない”いちごの奥深さを体感できること間違いなしだ。

ウェルカムドリンクの苺のノンアルコールスパークリングは、透き通るようなみずみずしさ。ポットサービスでサーブされるオリジナルブレンドティー「苺香」は、地元・宇都宮の「世界のお茶の専門店 Y's tea」が監修した、世界でここだけでしか飲むことのできないいちごのフレーバーティーとなっている。さらに栃木らしさはスイーツやドリンクだけでなくティースタンドにもこめられており、トレイは栃木県を代表する石材「大谷石」を使用した特注品。細部まで栃木ならではのこだわりが詰まったアフタヌーンティーだ。

「オアシス」内観


アフタヌーンティーの提供時間は13時30分から16時30分(L.O.16時)で要予約。なんと前日の正午まで予約を受け付けているので、思い立ったらすぐ予定を立てられるのもうれしいポイントとなっている。

いちご駅って知ってる!?いちご色に染まった新スポット「野州大塚駅」

味覚でいちごを堪能したあとは、目でいちごのキュートさを楽しもう。東武宇都宮線の駅「野州大塚駅」は、いちご旅でぜひ立ち寄りたいスポット。いちごの新品種の育成や新技術の開発に取り組む「栃木県農業総合研究センターいちご研究所」(※)の最寄り駅である同駅は、2024年6月から副駅名を「いちご研究所前」とし、駅全体をいちごカラーに模様替えした“いちご駅”となっているのだ。
※「栃木県農業総合研究センターいちご研究所」は栃木県の研究施設であり、関係者以外の立入は不可

野州大塚駅外観


駅舎は外観をはじめ、改札口エリアや待合室まで赤とピンクのいちご色に。壁面にはいちごの装飾だけでなく、栃木県の観光プロモーション「いちご王国・栃木」のオリジナルキャラクター「いちごモンスター」と「いちごちゃん」も描かれかわいらしさ満点。寄り道はもちろん、Berry² Happy Trainの行き先に選ぶのもいいだろう。

内装もいちごデザイン


寒い冬からあたたかな春まで季節も移り変わるいちごの季節。Berry² Happy Trainが向かう栃木で、まだまだ知らない魅力を発見しよう!


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