コスプレした漫画ならではのさくらの可愛さにも注目を
「イヤシ」という言葉がなければ「さくらちゃんカワイイ」がもっと聞こえてくるはずなのに…と、イヤシをライバル視するさくら。ゆきよみさんに今回のテーマを聞いたところ、ずばり「癒やしとは?」だと教えてくれた。
「芦ノ牧温泉駅に『癒やし』を求める人は多いと思いますが、さくらの目線ではその様子がどう映っているのか?猫目線での『イヤシ』って何だろう?と思い、今回の漫画を描きました。また、いろいろな衣装を着たさくらにも注目してください」
探偵やボクサーに扮したさくらの愛らしさも、漫画版ならではの見どころだ。特に気に入っているコマについて聞いてみた。
「ボクサーのコスプレは特に気に入っていて、タイトルをつけるなら『イヤシモンスターVSボクサーさくら 決戦開始!!』でしょうか(笑)。もしよかったら皆さんも、気に入ったコマにタイトルをつけて遊んでみて下さい。SNSで教えてもらえたら、とても嬉しいです!」
体に良さそうだけど美味しそう!魅力的な会津料理
イヤシをライバル視し、「見つけたら猫パンチにゃ!」と意気込んでいたさくら。だが最終的に「イワシはイヤシ!」と納得するのが、食いしん坊のさくららしい。ゆきよみさんにとってのイヤシも、食事に関することが多いのだろうか。
「とにかくインドア派でして…外食よりも自分で作って食べることがイヤシです。最近は押し寿司にハマっていて、ついに木枠を買ってしまいました。いつも酢飯と刺身を押しています(笑)」
四国出身の筆者としては、今回の漫画に登場するあまり馴染みのない会津料理も、思わず「食べてみたい…」と呟いてしまったほど魅力を感じる。ゆきよみさんにも特に食べてみたい会津料理について、聞いてみた。
「会津料理って麺、米、肉…美味しいものが全部そろっていて、漫画に登場させる料理はとても迷いました。そこで、今回の漫画で描いた『こづゆ』『馬刺し』『ソースカツ丼』は、会津料理の中でも、特に食べてみたい料理を選びました(笑)。実は今回のお話を描くまで、会津に馬刺しというイメージがなくて。赤身が美味しいとのことだったので、これはぜひ食べてみたいです。あと、こづゆは自分で作ってみたい!ホタテの出汁って絶対に美味しいですよね。こんな『体に良さそう』と『美味しさ』を両立させた料理はなかなか無いのでは!?」
美味しいものをたくさん食べ、人の優しさにも触れ、身も心も毎日充実しているさくら。働く意志や駅長を務めた兄の偉大さにも徐々に気づいていく。さくらの今後と会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の美しい風景を、これからも楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京