読者のコメントが何よりのパワーに!
最初は兄の後をついていくだけだったさくらだが、今では1人でしっかり仕事を行うように。さくらの1年間の物語が完結した今の心境を、ゆきよみさんに聞いてみた。
「連載のお話を頂いたのは確か昨年のクリスマス頃で、とてもうれしいプレゼントになりました。そこからは、猫と鉄道漬けの毎日に!猫も鉄道も大好きなので、とても幸せな日々だったと思います。このような機会を与えてくださり、感謝しています」
読者からのコメントが、連載を続けるうえでのパワーになったそう。
「第1回目の連載はとてもドキドキで、『にゃん旅鉄道』ファンの方を裏切ったらどうしよう…と、今までにないプレッシャーを感じました。でもいざ始まってみると、SNSを通じてあたたかいコメントをくださる方がたくさんいて。回を追うごとにコメントをくれる方が増えていき、それがとてもうれしかったです。どれだけパワーを頂いたかわかりません。皆様、あたたかい応援を本当にありがとうございました!」
多くの読者の応援を受けて、10月30日(月)に書籍が発売される「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」。書籍化が決まったときの気持ちを教えてくれた。
「『やったー!』と大興奮でした。絵を描く机の上に赤べこがいて、連載中のお守りにしていたのですが、まず最初にこの赤べこに報告しました(笑)。それと共に、皆様に書籍という『形』にしてお届けできることがうれしかったです。応援の声をたくさん頂いていたので、皆様にいい報告ができるなと、ワクワクしました」
書籍ならではの見どころはあるのだろうか。
「描き下ろしが全25ページと満載で、さくら・らぶ・ぴーち・ばす、それぞれにスポットライトが当たったお話になっています。私自身、どのお話もすごくお気に入りです。書籍のテーマは『桜』。いつでも芦ノ牧温泉駅の美しい桜を感じることができる1冊になりました。またフルカラーのフォトギャラリーには、猫たちの写真と共に芦ノ牧温泉駅の皆様のコメントが付いていて、見ごたえたっぷりです。私も夢中で読みました」
最後に、これまで支えてくれた読者へのメッセージをもらった。
「最初はちぃちだったさくらも、1年間で立派なアテンダントに成長しました。芦ノ牧温泉駅では、今日も黄色いベンチで、さくらがお客様をお迎えしています。きっとらぶお兄ちゃんは、『自慢の妹』としてばす先輩にお話ししているのではないでしょうか。これからも、さくらの活躍と幸せを皆で見守っていけたらと思います。『にゃん旅鉄道~さくらの物語~』を最後まで読んで頂き、ありがとうございました!」
10月30日(月)に発売される
「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」
の書籍は、現在予約受付中。こちらもぜひチェックしてほしい。
取材・文=石川知京