読者のコメントが何よりのパワーに!
最初は兄の後をついていくだけだったさくらだが、今では1人でしっかり仕事を行うように。さくらの1年間の物語が完結した今の心境を、ゆきよみさんに聞いてみた。
連載のお話を頂いたのは確かクリスマス頃で、とてもうれしいプレゼントになりました。そこからは、猫と鉄道漬けの毎日に!猫も鉄道も大好きなので、とても幸せな日々だったと思います。このような機会を与えてくださり、感謝しています。
第1回目の連載はとてもドキドキで、「にゃん旅鉄道」ファンの方を裏切ったらどうしよう…と、今までにないプレッシャーを感じました。でもいざ始まってみると、SNSを通じてあたたかいコメントをくださる方がたくさんいて。回を追うごとにコメントをくれる方が増えていき、それがとてもうれしかったです。どれだけパワーを頂いたかわかりません。皆様、あたたかい応援を本当にありがとうございました!
多くの応援を受けて、書籍が発売された「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」。書籍化が決まったときは、「やったー!」と大興奮でした。絵を描く机の上に赤べこがいて、連載中のお守りにしていたのですが、まず最初にこの赤べこに報告しました(笑)。それと共に、皆様に書籍という「形」にしてお届けできることがうれしかったです。応援の声をたくさん頂いていたので、皆様にいい報告ができるなと、ワクワクしました。
書籍ならではの見どころは描き下ろしです。全25ページと満載で、さくら・らぶ・ぴーち・ばす、それぞれにスポットライトが当たったお話になっています。私自身、どのお話もすごくお気に入りです。書籍のテーマは「桜」。いつでも芦ノ牧温泉駅の美しい桜を感じることができる1冊になりました。またフルカラーのフォトギャラリーには、猫たちの写真と共に芦ノ牧温泉駅の皆様のコメントが付いていて、見ごたえたっぷりです。私も夢中で読みました。
最後に、これまで支えてくれた読者へ。
最初はちぃちだったさくらも、すっかり立派に成長しました。芦ノ牧温泉駅では駅長として、今日もお客様をお迎えしています。きっとらぶお兄ちゃんは、「自慢の妹」としてばす先輩にお話ししているのではないでしょうか。これからも、さくらの活躍と幸せを皆で見守っていけたらと思います。「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」を最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
取材・文=石川知京