大人気のカレーや化粧水も…「無印良品」の名品がローソンにズラリ!最強タッグが実現した理由とは?

2023年1月19日

手軽に食べられる総菜やスイーツなど、数々のヒット商品を生み出してきたローソン。コンビニで買ったとは思えない味のクオリティにも定評があるが、それだけではない。食品に限らず、靴下や化粧品、文房具など、実に豊富な日用品が並んでいて、いざというときに365日24時間いつでも駆け込める安心感が最大の魅力と言えるだろう。そんなローソンの店内に、「無印良品」の商品が並んでいるのをご存知だろうか。

どんなシーンにも馴染むシンプルさと質の良さが売りの無印良品だが、基本的にはショッピングモールなどに入っている店舗に行かないと買えないというイメージが強い。そんな無印良品がなぜ今、ローソンの店舗で商品を展開することになったのだろうか。その理由や目的を、株式会社ローソン(以下、ローソン) 広報部の杉原弥生さんに聞いた。

ローソン店舗の一角を占める無印コーナー。下着、化粧品、文房具、食品などがラインナップ


きっかけは「ローソン」と「無印良品」の共通点

無印良品の商品は、関東甲信越地区にある約4000店のローソンで展開を開始し、現在は近畿、四国、九州のローソンに徐々に広がりつつある。2023年には全国の店舗で無印良品の商品が並ぶ予定。※2022年9月時点

これまでは無印良品の店舗に行かないと買うことができなかった商品が、より手軽に買うことができるようになった。特に近くに無印良品の店舗がないエリアの人たちからは「これまでは遠くのお店に行かないといけなかったが、ローソンで無印の商品を買うことができてうれしい」という声が多く集まり、ユーザーからは好評のようだ。

無印良品ではおなじみの食品がズラリ!


このローソン×無印良品の最強タッグは、それぞれの企業理念が重なったことがきっかけで実現に至ったという。

ローソンが目指しているのは、「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」というグループ理念のもと、地域社会の暮らしに新しい便利を届ける「マチのほっとステーション」の実現だ。そして無印良品を運営する株式会社良品計画(以下、良品計画)が抱くのは、「生活の基本となる商品やサービスを手に取りやすい価格で全国津々浦々まで届けたい」という思いだった。

「便利な商品を幅広く揃え、『地域社会や人々の役に立ちたい』という双方の共通する理念が、今回の企画を実現するきっかけになりました。ロ―ソン店舗に無印良品の商品を展開することで、全国津々浦々のお客様のお役に立つ、新しい価値をお届けできると考えています」

これまでは店舗に行かないと買えなかった商品が手軽に買えるのがうれしい


SNSで話題になったカレーや化粧水、バウムもラインナップ!

ローソンに並ぶ無印良品の商品数は、店舗によって品揃え数は異なるものの、加工食品、文房具、化粧品、衣料品など約200品目におよぶ。「無印良品の店舗に行くのが大変」という人にとって、欲しい商品が近くのコンビニで手軽に手に入れられることは大きなメリットだ。最近では人気の商品も出てきているようで、「お菓子やカレーなどの加工食品をまとめ買いされるお客様も多いです」と杉原さんは話す。

「食品では『不揃いバナナバウム』『素材を生かしたキャラメルポップコーン』などのお菓子や、『素材を生かしたカレー グリーン』『素材を生かしたカレー バターチキン』などの加工食品が売上上位にきている人気商品です」

無印良品の店舗でも人気のカレー。「素材を生かしたカレー グリーン」(390円)


また、日用品では『化粧水 敏感肌用(大容量)』や『マイルドジェルクレンジング(大容量)』、『導入化粧液(大容量)』などSNSで話題の商品が人気のようで、こちらもまとめ買いをする人が多いんだとか。それ以外にも靴下やボールペンなどが上位に入っており、店舗によってはリピートして購入しているユーザーも多いという。

「スーパーで日用品を買うように、ローソンで無印良品の商品を日常的に購入している人が多いと考えています。基本的には無印良品の店舗での売れ筋商品がローソンでも上位にきていますが、『泡立てボール』といった無印良品であまり目立たなかった商品がローソンでヒットしていることもあります」

「マイルドジェルクレンジング(大容量)」(750円)

「導入美容液(大容量)」(1990円)はストック用に購入する人も


出先で忘れ物をしてしまったり、急に明日必要なものを思い出したりと、今までは緊急時の救世主のような存在だったコンビニの日用品コーナー。しかし、ローソンと無印良品が目指すのは、これまで以上に日常的な使用に適した商品の展開だ。「これから生活用品の新たな買い場として確立し、日用品需要を『日常購買』へと変化させることが目標です」と、杉原さんは今後の展望を話す。

無印良品の店舗では目立たなかった「泡立てボール」(99円)が人気に!


プライベートブランドの開発も!“欲しい”がかなうコンビニに

ローソンは、無印良品の商品の品揃えをさらに増やしていく予定で、これからは需要の高い日用品を選定してさらに痒いところに手が届く商品展開を行っていくという。これまでも私たちの“欲しい”を満たしてくれていたローソンは、無印良品とのタッグでさらに便利な存在となること間違いなしだ。

ローソンと良品計画による、「地域の人々の役に立ちたい」という思いを込めた商品開発はこれからも続く。今後は、共同開発したプライベートブランド商品の発売も検討しているとのこと。双方の力が合わさって、どんな商品が開発されるのだろうか。便利なだけではなく、「どんな新商品が出ているかな?」と、ローソンを訪れるのが毎日の楽しみになる人も増えそうだ。

陳列はほかの商品と同じようにローソンの店員が行う


近年、コンビニの日用品を買う理由が、「これでいいや」ではなく「これが欲しい」に変わりつつある。全国すべてのローソンで無印良品の商品を買うことができるようになる日ももうすぐ。これからますます便利になるローソンから目が離せない。

取材=福井求(にげば企画)
文=永田奏歩(にげば企画)

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