「東京ばな奈」のカレーパンってどんな味?“バナナ推し”のブランドが作る伝説のおいしさをレポート!

2023年2月16日

東京土産の代表格として知られ、東京みやげNo.1(※1)に輝いた実績があるほか、「おいしいバナナスイーツブランド(※2)」でもやはり1位になったことがある「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」。ふわふわのスポンジと、丁寧に裏ごしされたバナナとカスタードクリームによる、優しい味わいのお菓子だ。
(※1:過去1年間で友⼈・同僚・家族からもらった「国内のおみやげ」ランキングNo.1)
(※2:日本マーケティングリサーチ機構 調査概要:2021年3月期_ブランドのイメージ調査)

「東京ばな奈」には定番のもの以外にもさまざまな商品があるが、2022年12月に「東京ばな奈の伝説のカレーパン」が登場。同時発売となった「東京ばな奈のクリームあんドーナツ」と合わせて、そのおいしさのとりこになる人が続出しているという。あの「東京ばな奈」のカレーパンとは一体どんなものなのだろうか…。

今回は、このカレーパンとクリームあんドーナツを実食してレポート。気になるそのお味は?

「東京ばな奈」のカレーパンを実食!果たしてその味は?


「東京ばな奈」フラッグシップ店のオープンに合わせて復活!

「東京ばな奈」のカレーパンとクリームあんドーナツを購入できるのは、八重洲地下中央口改札を出てすぐの東京駅一番街にあるフラッグシップショップ「東京ばな奈s」(トーキョーバナナーズ)。

東京駅に登場したフラッグシップショップ「東京ばな奈s」


このカレーパンは、今から21年前の2002年に丸の内1丁目で販売した際、1日2000個も売れた人気商品だったそうだ。この味をさらに進化させ、「東京ばな奈s」のオープンに合わせて復活に至った。さらに、同時発売となったクリームあんドーナツは、北海道産あずきと「東京ばな奈」に使用されているバナナカスタードクリームを合わせたもので、こちらもまた渾身のひと品なのだそう。

さっそく「東京ばな奈s」に出向き、この両方をゲットすることにした。

5個以上購入する際は、かわいい箱に入れてもらえる

クリームあんドーナツと、カレーパンの個包装

クリームあんドーナツ(左)と、カレーパン(右)


カレーパンは、いかにも香ばしそうな茶色い生地に覆われており、クリームあんドーナツはやや黄味がかった生地に包まれている。いずれの生地もパン粉ではなく、スイーツなどで使われる「フィアンティーヌ」という素材を採用しているんだとか。これにより、油を吸いすぎることなくもっちりふかふかの食感に。自宅のオーブントースターで温め直すと、揚げたてのサクサク食感を再現できるらしい。

カレーパンからいざ実食。表面の生地がサクサクしており、かじったときに中身のモチふか生地との相性も抜群。さらに、肝心のカレーあんは、使われている素材やスパイスによって複雑な味わいを表現しているが、特に印象的だったのが甘味。聞けば、「Dole」による甘さたっぷりの「スウィーティオ」というブランドバナナを採用しているほか、マンゴーやキウイのピューレも注ぎ込んだ自信作とのこと。まさに「東京ばな奈」ブランドの知見が生かされているとも言える。

ほど良い辛味と甘味が入り組み、なんだかクセになる味わいだが、老若男女問わず幅広い層にウケるカレーパンだと思った。

奥深い味わいを表現する一方、十分な食べごたえのカレーパン


続いて、クリームあんドーナツ。カレーパンとはまた違う生地となっており、かなりスイーツ寄りの印象。喉ごしの良いあんこはとろりとしており、奥ゆかしい甘さを感じる。このあずきに混ざり合うのが「東京ばな奈」独自のバナナカスタードクリームで、甘味オン甘味の贅沢な味わいが口の中いっぱいに広がった。

それでいて全然くどくなく、あっさりとした食後感だ。東京駅からの移動はもちろん、旅先でもペロッといただけそうで、軽食にもってこいのひと品だと思った。

あずきとバナナカスタードクリームのコラボを味わえるクリームあんドーナツ

「東京ばな奈」ブランドに加わった「東京ばな奈の伝説のカレーパン」(356円)「東京ばな奈のクリームあんドーナツ」(324円)


全部“バナナ推し”だけど…『東京ばな奈』以外にも名品が!

カレーパン、クリームあんドーナツともに実においしかったが、食べる前の筆者は、正直なところ「『東京ばな奈』のブランド力にあやかって、ある種の『企画』として作られたものではないか…?」と思っていた。

しかし、いずれの商品にも「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」で培った知見、あるいは味わいが反映されており、“ブランド名にこじつけた企画商品”などではまったくなく、同ブランドの真の派生商品のように感じた。

聞けば、数多くある「東京ばな奈」ブランドの商品はメインの「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」以外にも、「東京ばな奈」を冠する商品は必ずバナナを使ったものを展開しているのだそう。興味をもった筆者は、これまでに食べたことがなかったほかの商品も食べてみることにした。

写真左上から時計回りに、「東京ばな奈のレーズンサンド」(8個入・1188円)、「東京ばな奈『見ぃつけたっ』ブリュレタルト」(8個入・1296円)、「東京ばな奈クッキーサンド しかも、チョコはみ出してる」(12枚入・885円)、「東京ばな奈バターマドレーヌ、『見ぃつけたっ』」(4個入・604円)


「東京ばな奈のレーズンサンド」は、バナナの味わいが強いクリームに、レーズンを贅沢に合わせてサンドしたもの。この味わいで1個あたり150円を切っているのは、コストパフォーマンスに優れていると思った。

「東京ばな奈『見ぃつけたっ』ブリュレタルト」は、バナナカスタード風のクリームのおいしさを、タルト生地の香ばしさが引き立てている。さながら“焦がしバナナ”のようで、これもクセになりそうなひと品だった。

「東京ばな奈クッキーサンド しかも、チョコはみ出してる」は、一見小ぶりで軽めの食べごたえように思えるものの、はみ出したホワイトチョコレートとラングドシャクッキーによってかなり濃厚な味わいに。これもまた美味。

「東京ばな奈バターマドレーヌ、『見ぃつけたっ』」は、バターの香ばしさを前面に感じられながらも、噛み締めるとバナナジャムの甘さが広がり、これもまたスイーツ好きにはたまらないひと品。子供には絶対にウケるお土産の筆頭のように感じる。以上、「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」以外は食べたことがないという人にぜひおすすめしたい4品だった。

いずれの商品にも共通するのは、バナナを模したかわいらしい形と、バナナ本来のおいしさ


全国で東京土産の定番として知られている「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」だが、今回紹介したカレーパンやクリームあんドーナツから見ても、とにもかくにもバナナ推し。しかしただバナナ味なのではなく、いずれも各商品のコンセプトに合わせながら開発していることがよく伝わってきた。

最後に、「東京ばな奈」ブランドの担当者に話を聞いた。

「『東京ばな奈』を冠する商品にはすべてバナナを使用し、バナナ本来の自然なおいしさにこだわったお菓子を作り続けています。また、お菓子自体もバナナの形にしたり、モチーフを描くことで、見た目もかわいいバナナを楽しんでいただけるようこだわっています。商品によっては、こだわり抜いた指定銘柄のバナナを採用する一方、まだおいしく食べられるにも関わらず流通できない“もったいないバナナ”を使用することもあり、この点はSDGs貢献にも繋がっていると自負しています。今回のカレーパン、クリームあんドーナツのように、『東京ばな奈』ではいつの時代でも新しく楽しい商品を展開し続けています。これからも新商品をどんどん発表していきますので、ぜひご注目いただき、お気に入りの商品を見つけていただければ幸いです」

ふわふわのスポンジと、優しい甘さのクリームが特徴

お土産の定番「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」


取材・文=松田義人(deco)

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