「ターャジス」がもうすぐ見られなくなる?スジャータめいらくの配送用トラックが表記を切り替えているワケ

2023年4月18日

街中で、「ターャジス」と書かれたトラックを見かけたことはないだろうか。これは、コーヒーフレッシュやチルドスープで国内販売シェア1位を誇る、スジャータめいらくグループが所有する配送用トラックだ。

ようは、「スジャータ」を逆から書いて「ターャジス」なのだが、「なぜ右から読むようにしているんだろう」と疑問に思ったことがある人も多いのでは?なかには「スジャータといえばあのトラックだよね」と、深い印象をつけられている人も少なくない。

しかし今、インパクト大の「ターャジス」表記のトラックが減少しているんだとか。今回はスジャータめいらくグループの担当者に、その理由を聞いた。

声に出して読みたくても読めない「ターャジス」表記のトラック。しかしもうすぐなくなってしまう!?


全国に800台が走行中!カラーリングにも意味が

スジャータめいらくグループ(以下、スジャータめいらく)は、乳製品を中心に開発・製造・販売を行っている食料品会社。ほかにも、豆乳飲料や果汁入り清涼飲料水なども販売しており、多岐に渡る食品を世に送り出している。

スジャータめいらくの看板商品ともいえるコーヒーフレッシュの「褐色の恋人スジャータ」


そんなスジャータめいらくの配送用トラックは、北海道から沖縄県までおよそ800台が走行しているという。トラックが運ぶのは、コーヒーフレッシュやホイップクリーム、ポタージュスープといった、スーパーやレストランで提供される食品類。特に東京都・愛知県・大阪府で走行しており、なかでもスジャータめいらくの本拠地が名古屋で古くからの取引先が多くあることから、比例して多く走っているようだ。

「トラックのカラーリングですが、赤が“太陽の情熱、仕事への情熱”。黄色が販売している牛乳やチーズ、クリームなど乳製品の色、緑が“未来に向かってあらゆる可能性を求めて挑戦しようという若草の情熱”と、それぞれ意味が込められているんです」

オリジナルキャラクターが描かれたトラック。こちらも「ターャジス」表記

本社がある名古屋市内ではスジャータめいらくのラッピングバス(市バス)も走行している


細部までこだわりのあるこのトラックの最も目を引くところが、冒頭でも書いた「ターャジス」という表記。なぜこのような表記になったのだろうか。

「ターャジス」表記になった理由と“切り替わる”理由

道路わきなどに停車しているスジャータめいらくのトラックを見ると、「スジャータ」と書かれている面と「ターャジス」と書かれている面があることがわかる。

「『ターャジス』表記になったのは、トラックを進行方向から見た際に文字が読みやすいように、右面は逆向き表記になったと言われています」と担当者。「ターャジス」表記にはとても実用的な理由があったようだ。また、配送用トラックが導入された当時はこのように表記するのが一般的であったことも理由なんだそう。

しかし、2015年12月から導入されたトラックは、どちらの面も「スジャータ」表記に。その理由については、「お子さんが見ても読みやすいように」とのこと。現時点では全体の半数である400台が「スジャータ」表記に切り替わり、順調に進めば5~6年ほどですべてのトラックが「スジャータ」表記になる見込みなんだとか。

手前は2015年以降に走行を始めた「スジャータ」表記。同じ右面でも表記が違う


「これまではトラックに関して問い合わせがくることはあまりなかったのですが、『ターャジス』から『スジャータ』に表記を変え始めてから問い合わせが増えました。思っていたよりも『ターャジス』表記に愛着を持ってくださっているんだなと感じましたね」

問い合わせのなかには、「『ターャジス』表記のトラックが好きだ」という声もあり、「ターャジス」表記の根強い人気に驚いているという。そういった声に応えているうちに、ここ数年で「ターャジス」表記のグッズをが増えてきたそうだ。

「BEAMS JAPAN」(ビームス ジャパン)とコラボしたTシャツ。「ターャジス」のファンにはたまらない


年々減っている「ターャジス」トラック。今後街で見かけた際は、どちらの表記のトラックか、ぜひチェックしてみて。

取材・文=織田繭(にげば企画)