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キャンプ場やグランピング場というと、駅から遠いことが少なくないが、群馬県みなかみ町にある「DOAI VILLAGE」(ドアイ ヴィレッジ)は、JR上越線土合(どあい)駅に直結!車を使わず、電車で楽に来ることができるのが大きな魅力だ。それゆえアウトドアファンならずとも、鉄道ファンからも注目を浴びるグランピング施設となっている。
【コンセプト】“日本一のモグラ駅”を探検できる稀有な存在
そもそも土合駅とは、どんな駅なのか?構造がとてもユニークで、上り(水上、高崎、大宮、上野方面)ホームは通常どおり駅舎横に設置されているが、下り(越後湯沢、小出、長岡、新潟方面)ホームは地下を通る新清水トンネル内にある。駅舎まで標高差約70メートル、ほぼ一直線に並ぶ486段の階段を上り下りするので、通称「日本一のモグラ駅」の愛称も。土合駅は1985年に無人駅となったが、構内のあちこちに有人駅だった当時の名残がある。
【駅舎エリア】元駅務室だった場所がカフェに変身。駅員さんごっこも
そのモグラ駅の改札を通った先に、「DOAI VILLAGE」が広がっている。谷川岳の麓、利根川支流の湯檜曽(ゆびそ)川のすぐそばにあり、雄大な自然を堪能できるスポットだ。春夏秋冬いつ訪れてもいいが、リピーターのゲストもスタッフも「ここは冬がベストシーズン!」と口をそろえる。
さっそく、駅舎内のカフェ「駅茶mogura」でチェックイン。こちらのスペースは、もともと駅務室をリノベーションしたもので、宿泊しなくても利用でき、オリジナルブレンドコーヒーやクラフトビール、スパイシーカレーなどを味わえる。
さらに下りホーム方面に歩いていくと…。タイミングが合えば日に数本しか通過しない電車の走行姿を目にすることも。通過の際に起きる独特の生暖かい風が流れてきて、思ったほど寒くない。
【インスタントハウス】冬は暖かく、夏は涼しい快適ハウス
下りホームに続く廊下の手前、ゲスト専用エリアのドアを押すと、辺り一面銀世界が。ふわふわのパウダースノーを踏みしめながら進んだ先には、シャワーやキッチンがある「センターハウス」や、簡易宿泊ユニットの「インスタントハウス」が点在。
メレンゲ菓子のようなキュートなフォルムのインスタントハウスは、内側に断熱性のあるウレタン素材を吹き付けた構造。冬はとても暖かく、夏は涼しく、一年中快適に過ごすことができる。非常に頑丈な造りなので、どんなに大雪が降ってもビクともしないのが頼もしい。
室内は、ベッドの上に寝袋を置いたタイプと布団敷きのタイプがあり、お好みでセレクト可能。小さい子供がいるファミリーは、床の上を自由に動き回れる布団タイプがいいかもしれない。