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キャンプで欠かせないアイテムの1つが、寝袋だ。しかし寝袋は種類が豊富で、「何を選べばいいかわからない」と感じるキャンプ初心者も多いのではないだろうか。
ダイレクトに感じる外気温や湿気、地面の凸凹、狭い就寝スペースなど、アウトドアでの就寝環境はいつもの寝室と大きく異なる。睡眠は翌日の体調にも影響する大事な時間だ。せっかくのキャンプを元気いっぱい楽しむためにも、寝具は妥協せずに選びたいもの。
そこで、チャンネル登録者数38万人超えの人気キャンプYouTuberであるFUKUさんに、寝袋の基本知識や選び方を教えてもらった。「お金をかけずにキャンプをしてみたい」「せっかく買うなら長く使えるものがいい」「キャンプだけでなく、防災グッズとしても使いたい」など、初心者ならではのニーズにも対応!本記事を参考にして、自分にぴったりの寝袋を見つけてほしい。
寝袋(シュラフ)って何?
「寝袋」は「シュラフ」とも呼ばれているが、これはドイツ語の「シュラフサック(Schlafsack)」が語源。意味はどちらも同じで、キャンプや登山などの際に使う携帯用寝具のことだ。メーカーによっては、英語で寝袋を意味する「スリーピングバッグ(sleeping bag)」と商品名に付られているものもある。
そもそも、キャンプにおいて寝袋は本当に必要なのだろうか。超基本的な質問をFUKUさんにぶつけてみると、やはり「必要」との回答だった。
「キャンプ道具とは、要するに“外で生活するための道具”です。基本的には、キャンプをして夜にテントで眠るのであれば、就寝するための寝具は必要です。極論を言ってしまうと、かさばったり汚れたりしてもいいなら家の布団で代用することも可能です。しかし、寝袋は屋外での就寝を目的に作られたもので、運んだり、狭いところで出したり片付けたりしやすく、なにかと便利。いろいろな機能面を考えても、あったほうがいいと思います」(FUKUさん)
もし寝袋(シュラフ)を買わずキャンプに行くなら…
例外的に「寝袋を買う必要がない場合もある」とFUKUさんは補足する。
「真夏の気温が高い時期にキャンプをするなら、薄くて軽い肌掛け布団やタオルケットなどがあれば寝ることはできます。むしろ、保温力が高すぎる寝袋は暑くて眠れなくなる可能性も。なので、『真夏にだけキャンプをする』という方は、あえて購入する必要はないかと思います」(FUKUさん)
キャンプに2回以上行くなら寝袋(シュラフ)を買って損はない
しかし、標高が高くて山深いキャンプ場などは真夏でも寒暖差が激しく、夜から早朝にかけては冷え込むもの。そういったフィールドを利用するのであれば、機能的な寝袋を使用するのがおすすめなのだそう。
「キャンプに行ってみたら想像以上に寒かった、という経験が何度もあるので、寝袋の必要性は身をもって実感しています。近年は手ごろな価格帯の寝袋がたくさん登場しているので、キャンプに2回以上行く予定があるなら、買っても損にはならないはずですよ」(FUKUさん)
寝袋(シュラフ)の形状:「封筒型(レクタングラー型)」と「マミー型」
寝袋の形状は大まかに分けて「封筒型(レクタングラー型)」と「マミー型」の2種類がある。それぞれの特徴と機能を理解することが、寝袋選びのファーストステップだ。
「封筒型(レクタングラー型)」のメリットとデメリット
封筒型(レクタングラー型)は、1枚の四角い布団を半分に折り畳んだような長方形の寝袋のこと。サイドにファスナーがついていて、その中に入って寝る構造だ。寝袋の中に入ったとき、手足を動かせるようなゆとりがあるのが特徴。ファスナーを全開することで、通常の掛け布団と同じように使えるタイプも多い。
デメリットとしては、圧迫感がない代わりに、保温性が下がる傾向がある。また、使用している綿(ワタ)や布の量が多いため、どうしてもかさばってしまう。次に紹介するマミー型と比べると、同程度の保温力でも寝袋の質量が大きくなることを頭に入れておきたい。しかし、封筒型(レクタングラー型)はリーズナブルでコストパフォーマンス(コスパ)に優れたものが多いので、初期費用を安く抑えたい初心者キャンパーにとって魅力的だ。
「どちらかというと家の布団に近いのが封筒型(レクタングラー型)です。多少は手足が動かせるし、寝返りもうてるので、いつもと同じような感覚で寝ることができます。なるべく普段に近い就寝環境を整えたい人や、寝心地を重視したい人はこちらを選ぶと安心でしょう」(FUKUさん)
〈こんな人に封筒型(レクタングラー型)がおすすめ〉
・寝心地を重視したい
・真冬以外の時期にキャンプをする
・オートキャンプをする
・荷物が大きくなってもいい
・費用を安く抑えたい
「マミー型」のメリットとデメリット
マミーとは「ミイラ」を意味する英語の「マミー(Mummy)」のこと。頭から足先まで体の形に沿った形状になっており、寝袋に包まる姿がミイラに似ていることからその名前がついた。マミー型の寝袋は保温性が高いうえに、軽量で小さく収納できるのが特徴だ。
デメリットは、体にフィットするその構造ゆえ、寝袋の中で若干動きづらいことが挙げられる。慣れてしまえばなんということはないが、初めての場合は寝辛さを感じる可能性も。初心者にはハードルが高いのかもしれない…と不安になったところ、FUKUさんは「寝袋をレンタルできるキャンプ場や試せるアウトドアショップもありますよ。そういった場所で購入前に体験してみるといいかもしれません」とアドバイスしてくれた。
「マミー型は熱が逃げにくく、無駄なく効率的に保温してくれます。なので、寒い時期になればなるほどマミー型が有利になりますね。使う綿(ワタ)や生地の量も最低限に抑えられているので、荷物をコンパクトにまとめたい時におすすめです」(FUKUさん)
〈こんな人にマミー型がおすすめ〉
・暖かさを重視したい
・真冬にキャンプをする
・登山キャンプ、ソロキャンプなどをする
・荷物をコンパクトにしたい
そのほか「人型」や「子供用」、「複数人用」など
このほかにも、見た目もユニークな「人型」や、利用シーンは限られるがあると便利な「子供用」「複数人用」など、さまざまなタイプの寝袋がある。
・人型寝袋(シュラフ)
いわゆる“着る”タイプの寝袋。まるで洋服のように手足を入れて自由に動かせるスペースがあり、入ったまま歩くことも可能だ。
「僕も気になって使ってみたことがあります。性能のいいモデルは意外と動きやすく、1日中着ていられますし、脱がずにそのままトイレに行けちゃうタイプもありますよ。真冬に極寒の中でキャンプをしたときには、人型の寝袋を着たままさらに別の寝袋に入って寝たこともあります(笑)」(FUKUさん)
・子供用寝袋
子供用は短期間しか使用できないので、あえて用意せずに大人用でまかなうことも可能。しかし大人用よりはコンパクトだったり、子供が1人で快適に眠れるというメリットもある。
「短期間で手放す人が多い分、フリマサイトなどでお得に購入・売却しやすいのも特徴です。ぬいぐるみの形をしていたり、柄がかわいかったりと、選ぶのも楽しいですよ」(FUKUさん)
・複数人用
一緒の寝具で眠りたいファミリーやカップルなどへ向けた、2人用やそれ以上の複数人で使用できるタイプの寝袋。1人用の寝袋をジョイントすることで、複数人で使用できるようになるタイプもある。
寝袋(シュラフ)中綿の素材:「ダウン」と「化学繊維」
続いて知っておきたいのが、寝袋の中綿に使用されている素材だ。主に「ダウン」と「化学繊維(化繊)」の2種類があるが、機能や保温力、お手入れ方法も異なるため、それぞれの特性を理解しておこう。
「ダウン」は保温性抜群でコンパクトに収納できる
ダウンは、羽毛布団やダウンジャケットなどにも使用されている天然素材。保温力に優れ、軽量で圧縮性も高いため人気だが、水に弱く、濡れてしまうと乾きにくいというデメリットもある。水分を含んでしまうとダウンの長所である保温力や弾力性が低下するため、扱い方には注意が必要。また、価格も化学繊維と比較すると高価になる。
「ダウンの寝袋は、なんと言っても暖かいことが特長です。真冬にキャンプをするなら、氷点下でも対応できる高品質なダウンをぜひ持っておきたいですね。ダウンは小さく収納できるので、軽くてコンパクトになる点も売り。僕はソロキャンプやグループキャンプなどで、荷物をできるだけコンパクトにしたいときはダウンの寝袋を選びます。化学繊維も今はいろいろな素材が開発され機能的にも優れていますが、やはり使用してみると、ダウンの暖かさを実感しますね」(FUKUさん)
〈こんな人にダウンがおすすめ〉
・暖かさを重視する
・真冬にキャンプをする
・できるだけ荷物を小さくしたい
・ある程度の予算がある
手軽さ重視なら「化学繊維」
ポリエステルなどの化学繊維を充填した寝袋は、ダウンに比べると取り扱いが簡単で、耐水性も高い。また、比較的安い商品が多いのも特徴だ。デメリットとしては、ダウンよりも保温力や圧縮性が低いため、かさばってしまうという点が挙げられる。
「化学繊維の寝袋は濡れてもすぐ乾くので、使うときも保管するときも、あまり気を使わなくても大丈夫です。商品によりますが、ほとんどの化学繊維の寝袋はがんがん洗濯できるので、気になる人にとってはそこもいいかもしれませんね。コスパと手軽さ重視の人におすすめの素材です。初心者キャンパーにとっても、気楽に扱いやすいと思います」(FUKUさん)
〈こんな人に化学繊維がおすすめ〉
・荷物がかさばってもいい
・取り扱いに気を使いたくない
・キャンプをするシーズンは春〜秋
・寝袋を洗いたい
・予算をかけたくない
寝袋(シュラフ)選びの4つのポイント
寝袋の形と素材の特性を理解した後は、自分にぴったりの商品を選ぼう。その際に明確にしておきたいのが、「自分がいつ、どこで、どんな風にキャンプをするか」ということ。以下に、寝袋選びのポイントをまとめた。
ポイント1:キャンプに行く回数と季節を考えよう
まずは自分がキャンプをするときの季節を考えてみよう。寝袋は大きく分けて「夏用」「3シーズン用」「冬用」の3種類がある。
「真夏の時期に寒暖差の少ないフィールドでキャンプをするなら、夏用の寝袋で十分です。汎用性が高いのは、3月終わりから11月くらいまで対応している3シーズン用の寝袋(シュラフ)でしょう。秋冬も頻繁にキャンプに行く人なら、冬用のシュラフを持っていた方がいいと思います。もしくは、取り外し可能なインナーが付いていることで、より幅広い温度帯に対応するタイプもあります」(FUKUさん)
ちなみに、近年のキャンプブームやキャンプアニメなどの影響で、初心者でも真冬のキャンプにチャレンジする人が増えているそう。しかし、12月〜3月初旬にかけての真冬のキャンプは、想像以上に過酷だ。夏用や3シーズン用とは別に、信頼性の高い冬用(オールシーズン対応)の寝袋を必ず用意しておこう。
ポイント2:予算を考えよう
次に考えるのは、どれくらいの予算をかけられるかということだ。例えば夏用の寝袋であれば、1000円程度といった低価格帯の商品もある。しかし当然ながら使用時期が限られるため、それ以外の時期にキャンプをする場合は別途購入する必要があり、かえってコスパが悪くなってしまう場合もある。ある程度予算が確保できるのであれば、やはり春〜秋に使える3シーズン用がおすすめだ。
「どれくらいの価格帯の商品を選ぶかは、個人の価値観によるところが大きいので一概に言えませんが、3シーズン用の寝袋は化学繊維であれば5000円〜1万円ほど、ダウンなら2万円〜4万円くらいを想定するといいでしょう。キャンプ道具収集癖のある僕としては、お金があって、かつ『かっこいいギアが欲しい』という気持ちがあるなら、多少オーバースペックでも自分の好みに合った商品を買うのもアリだと思います」(FUKUさん)
ポイント3:寝袋(シュラフ)のスペックを確認しよう
寝袋は商品によって、スペックを記した指標が表示されているものがある。代表的な指標を紹介するので、寝袋選びの参考にしてほしい。
・温度表記
メーカーによって異なるが、寝袋が使用できる季節や温度を表す数値として「快適温度」「使用可能温度」「限界温度」などの表記がある。どの温度を参考にしたらいいか迷う人も多いが、基本的に初心者キャンパーは、“この外気温までなら快適に眠ることできる”という数値を表す「快適温度」を基準にしよう。
・ヨーロピアンノーム規格
EU諸国間における工業製品の統一規格のことで、多くのアウトドアメーカーが採用している。メーカー独自のテスト方法ではなく、同一の基準で寝袋の保温力が示されるため、信頼性が高い。しかし、これはEU諸国で制定された規格。一般的に欧米人は体感温度が高いため、日本人の感覚とは若干異なるとも言われている。
・フィルパワー(FP)
ダウンの膨らみやすさを数値化したもの。この数が大きいほど、ダウンの中に空気を溜め込めこむことができる=つまり“暖かい”ということになる。
「選び方がわからないという初心者の方は、こういった指標も参考にしてみてください。もちろん、スペックの表示がない寝袋でもいいものはたくさんあるのですが、きちんと検査されている製品はやはり安心感があります」(FUKUさん)
ポイント4:アウトドアショップに行ってみよう
アウトドアグッズは昨今、オンラインショップなどで簡単に購入できる。しかし、快眠のために欠かせない寝袋の肌触りや中綿の質感、においなどを確認するためには、実物に触れてみるのがいいだろう。「初心者はぜひ、実際の商品が展示してある大きめのアウトドアショップに行ってみてください」とFUKUさんは勧める。
「例えば、中綿が軽くてふわふわだったり、ガサガサしていたり…。これは実際に触れて比べてみないとわからないことだと思います。また、ダウンは天然素材のため、安いものだと独特のにおいが残っていることも。初心者キャンパーにとって、寝袋の実物を確認することは、とても大事だと思います」(FUKUさん)
寝袋(シュラフ)で眠るときのコツ
何を着て寝る?
自分にぴったりの寝袋を手に入れた後は、さっそくキャンプに出発だ!いざ寝袋で眠るときはどんな服装をするべきか、パジャマには着替えるのか?という質問をFUKUさんにぶつけてみた。
「パジャマに着替えるかは…正直、好みですね(笑)。ただ、焚き火をした服のまま寝袋に入ると、焚き火のにおいが寝袋につくので注意してください。僕はあまり気にしませんが…(笑)。寝袋の暖かさを直に感じたければ、薄着の方がいいと言われています。例えば、登山などでも使われるメリノウール製のベースレイヤーなどは蒸れにくく保温性も高いのでおすすめです」(FUKUさん)
思っていたより寒いときの対処法
アウトドアでの気温の変化は予測が難しいもの。よくあるのが、寒暖差の激しいキャンプ場で「想定していたよりも寒い」というトラブルだ。そんなときはどう対処したらいいのだろうか。
「空気の層をより多く作ることで保温ができるので、基本は“重ねる”ことです。毛布やブランケットがあればそれを寝袋の上からかけるなど、とにかく足すことで暖かくなります。外気温に対して寝袋の断熱力が明らかに足りていなければ、ダウンジャケットなどを着て寝るのもアリですね」(FUKUさん)
低温やけどには十分な注意が必要だが、湯たんぽや大きめの使い捨てカイロなどを持っていくのもおすすめだ。ない場合は、ペットボトルに温かいお湯を入れることで、湯たんぽの代わりのピンチヒッターとして活躍することもあるんだとか(熱湯は絶対にNGなので注意!)。
「ちなみに僕はどんな時期でも、荷物の片隅に毎回使い捨てカイロを入れておきます。これがいざというときに役に立つんですよ」(FUKUさん)
寝袋(シュラフ)と一緒に用意しておきたいもの
寝袋と一緒に絶対用意するべきものや、あったら便利なものについても教えてもらった。
・マットやコット
キャンプで安眠するためには、地面の凸凹を和らげ、地熱や冷気を遮断することも重要。寝袋の下に敷くマットや、アウトドア用の簡易ベッドであるコットなどを必ず用意しよう。その選択肢はさまざまなので、自分の寝袋やテントの種類、キャンプスタイルにあわせて選ぶといいだろう。
・シュラフカバー
シュラフカバーとは、その名の通り寝袋をカバーする商品だ。水や汚れに弱いダウンの寝袋に使用することで、雨や結露から守ったり、汚れを防止したりするためのもの。ダウンの寝袋のなかには、防水・撥水加工が施されていることで、シュラフカバーを必要としない商品もある。
・アウトドアピロー
アウトドアピローとは、キャンプ用の枕のこと。枕は、着替えやバスタオルを袋やバッグに入れて代用することも可能だが、睡眠の質を重視するのであればアウトドアピローの使用がおすすめだ。
寝袋(シュラフ)のお手入れ方法
せっかく手に入れた寝袋は、長く愛用していきたいもの。そこで、寝袋使用後のお手入れ方法や保管の仕方などを知っておこう。
・寝袋で眠った翌朝
人間は寝ている間に、季節を問わず一晩でコップ1杯程度の寝汗をかくといわれている。見た目にはわからなくとも、寝袋が湿気を含んでいる可能性は大。寝袋で眠った翌朝は、天気がよければなるべく収納する前に干しておこう。翌朝の天気が悪い場合は、帰宅後の天気がいい日に干すようにしよう。使用後にそのまま放置してしまうと、雑菌やカビの発生、劣化の原因になる。
・帰宅後の保管方法
長期間使わない場合は、従来の収納バッグではなく、メッシュ袋などの通気性のいい大きめの袋に入れて保管しておくのがおすすめだ。保管専用の袋が付属している商品もある。
・寝袋(シュラフ)の洗い方
基本的に毎回洗わなくてもOKだが、汚れやにおいが気になる場合は洗濯をするといいだろう。洗濯の前には、商品に付属している洗濯表示をしっかり確認すること。ダウンと化学繊維の寝袋は、使用する洗剤や洗い方などの取り扱い方法が異なる。ダウン製品には、ダウンクリーナーなど専用の洗剤が必要だ。
・買い替えのタイミング
ちなみに、寝袋を買い替えるべきタイミングはいつなのだろうか。そんな質問をFUKUさんに問いかけたところ、「う〜ん、基本的には長く使えますし、人それぞれだと思いますが…。僕は表面が毛玉だらけのボロボロになったタイミングで、買い替えたことがあります」と答えてくれた。
寝袋(シュラフ)はこんなときにも役に立つ:車中泊や災害時など
冒頭で紹介した通り、寝袋は基本的にアウトドアシーンで使うことを想定された携帯用寝具だ。しかし、キャンプ以外でもさまざまな使い方ができる。そのアイデアをいくつか紹介しよう。
・車中泊や車の中でのブランケットとして
旅行やキャンプなどの宿泊の選択肢として、車中泊を楽しむ人が増えている。その就寝スタイルは車種によって異なるが、コンパクトな寝袋を積んでおくとなにかと便利。車中泊をしない場合でも、FUKUさんは薄くて軽い封筒型のダウン寝袋を車の中に常備して、ブランケット代わりに使っているそう。
・非常用の防災グッズとして
災害などの非常時の備えである防災グッズの1つとしても、寝袋があると安心だ。「防災グッズとして兼用する」という視点から、購入時にはより保温性が高くコンパクトに収納できる寝袋を選ぶといいだろう。
・来客用布団として
かさばる来客用布団のための収納場所を確保するのは大変だ。しかし、寝袋は簡易的な寝具として室内でももちろん利用できるので、友人や親戚が家に泊まりに来た際などにも活躍する。封筒型(レクタングラー型)の寝袋であれば掛け布団としても使えるので、寒い時期に布団が足りない、などというときの助けにもなる。
自分にぴったりの寝袋(シュラフ)で楽しいキャンプライフを
キャンプ初心者でも自分にぴったりの寝袋を用意できれば、普段とは違うアウトドアという場所においても、快適に眠ることができるはず。環境を整えてしっかり睡眠をとり、キャンプの時間をより元気に楽しく過ごそう!
【FUKUさんプロフィール】
愛知県在住。登録者数38万人超え(2023年9月現在)のYouTubeチャンネル「FUKU」などを運営。優しい口調で初心者にもわかりやすく丁寧に解説するキャンプギアのレビューをメインに、キャンプ系情報を精力的に配信中。2021年からは各メーカーとの共同開発でキャンプ道具を販売するなど、オリジナルギアも展開している。同年、ワークマン公式アンバサダーに就任。著書に「
キャンプを軽くする本 FUKU流コンパクト・キャンプギア図鑑
」(扶桑社)がある
YouTubeチャンネル:
FUKU
取材・文=前田智恵美
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