もっとアクティブに、いろんな世界を知ってもらいたい!
――そこから、高校卒業後に東京に上京しようと決めた理由は?
実は、ギリギリまで上京するつもりがなかったくらいでした。もちろんダンスも好きだったんですが、美容師になるという夢もあったので、美容師を目指すかたわらダンスも続けていこうと思ってて。
でも、当時働いてたバイト先のオーナーの話が運命を変えてくれました。そのオーナーは、深夜の工事現場のバイトで1000万貯めて自分の会社を作ったそうで、その話を聞いた時に「自分はまだそれ程の努力をしてないのに、夢を諦めようとしてるんじゃないか?東京でそこまでやってみて、無理だったら北海道に帰ってくればいいんじゃないか?」と思ったんです。
アルバイト会議の冒頭で、オーナーが本当に軽く話したものだったんですけど、僕はその話を聞いた瞬間から会議中も家に帰ってからも、ずっとそのことを考えてて。高3の2月とかで、もう専門学校への進路を決めていた時期だったんですが、いてもたってもいられなくなり、親に相談して上京を決意しました。
――すごく運命的なエピソードですね!その決断があって今こうして夢を叶えたわけですが、アーティスト活動を通して、地元・北海道に貢献したいなぁという夢はありますか?
北海道って、なんでも北海道内で完結しちゃうので、東京に出てくる人が少ないんですよ。僕が上京した時も、同じ高校からは僕以外に1人しか上京しなかったですし、大学卒業後に就職で出てくる人はチラホラいたんですけど、それでも本当に両手で数えられるくらいです。
ダンスに関しても北海道だけで完結している人がたくさんいるので、その状況をもっと活性化させたいという思いはあります。もっとアクティブに、いろんな世界を知ってもらいたいなぁって。僕自身も、地元と東京のダンススタジオのレベルの差にびっくりしすぎたんですよ(笑)。小学生なのに、なんでそんなにダンス上手いの!?って。
それで、通ってたスタジオの社長さんに「今度札幌に帰ってくる時、ダンスのワークショップとかやらせてくれませんか?」と提案したら、「生徒たちの刺激にもなるし、東京のダンスのレベルを知ることができてもっと頑張ろうと思えるキッカケになるだろうから、是非やってほしい」と言ってもらえて。今後は、地元でそういう活動もやってみたいと思っています!