露天風呂やサウナ、温水プールも楽しめる大満足の温浴施設「ゆ~ぷるにらさき 韮崎市健康ふれあいセンター」

泉質は弱アルカリ性のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、無色透明で匂いもほとんどなく、まろやかだ。美肌の湯といわれていて、浸かると肌がぬるりとする。筋肉や関節の慢性的な痛みや、睡眠障害などのストレスによる諸症状にも効くそうで、ゆったりと浸かれば心身ともにリラックスできる。湯温は熱すぎず、ぬるすぎずの適温だ。建物の裏手、敷地内から源泉を引いている。

中央自動車道韮崎ICから車で約20分、国道141号(清里ライン)沿いにある。車で訪れる際には目印にもなるモダンなデザインのガラスドームは、夜になると明かりが灯りさらに幻想的な景観に。有名メーカーのカレンダー写真に使われることもあるのだそう。国道を挟んだ向かいには「道の駅にらさき」があるので、韮崎市の特産・名産品、旬の果物や野菜、お土産を購入するのにぜひ立ち寄りたい。


「ゆ~ぷるにらさき 韮崎市健康ふれあいセンター」には1の湯と2の湯があり、週ごとに男性利用と女性利用の入れ替えを行なっている。受付の券売機で入浴券を購入したら、靴をロッカーにしまい温水プールの横を通って建物の奥へと進もう。


1の湯には大浴槽と露天風呂のほか、寝湯やジェットバス、打たせ湯がある。また、スチームサウナとミストサウナ、水風呂がある。



2の湯には大浴槽と露天風呂にジェットバス、気泡湯、噴水浴、高温と低温の2種のドライサウナに水風呂がある。



備え付けのボディソープとリンスインシャンプーは自由に使える。広々とした更衣室は温水プール利用者と共用で、鍵のかかるタイプのロッカー(無料)が設置されている。


月に1回程度、イベント風呂が開催される。正月には松の葉に含まれるテルペンという精油成分の森林のような香りを楽しむ「松湯」、2月は血行促進効果で冷え解消が期待できる「しょうが風呂」、子どもの日には「しょうぶ湯」、冬至には「ゆず湯」といったおなじみのイベントも登場。公式サイトに告知が掲載されるので、イベントにあわせて出かけるのもいい。

先ほど紹介した独特なフォルムのガラスドーム内は、一年中楽しめる屋内温水プール「ウォーターガーデン」だ。全長45メートルの流れる温水プール、子どもプールに2つのジャグジーがあり、おもに家族連れでにぎわっている。プールで泳いだあとに、ゆったり温泉に浸かって筋肉の疲れをほぐすのもいい。もちろん、プールのみの利用もOKだ。「ゆ~ぷるにらさき 韮崎市健康ふれあいセンター」はその名のとおり、健康づくりを目的とした施設でもある。プールだけでなく、2階スタジオルームではエクササイズ(ヨガ、ハワイアンダンス)教室も開催している。※詳細はお問い合わせください


平日はオープン後に朝風呂に入りにくる常連客がいるのだそう。また、休日は温水プールを利用する家族連れや、市外から訪れる人も多い。ゆっくりお湯に浸かるなら朝一番がおすすめだ。



同じ韮崎市の温泉なのに、それぞれの泉質が異なる理由とは?
甲府盆地の北西に位置し、北に八ヶ岳や茅ヶ岳、南に富士山、西に南アルプスと周囲を山々に囲まれた韮崎市には、総面積およそ144平方キロメートルの市内にそれぞれ泉質の異なった温泉が湧き出ている。

南アルプスから流れる釜無川、奥秩父から流れる塩川、巨摩山地から流れる御勅使川、市内を流れる3つの川はそれぞれ源流も地質も異なっている。河原の石の色を見るとその違いに気づくことができる。釜無川の河原の石は白く、塩川はどちらかといえば黒っぽい。また、御勅使川の川石はうっすら緑色を帯びているように見える。同じ市内にもかかわらず、3つの温泉がそれぞれ異なる泉質を持つのはまさにこの地形ゆえ。ぜひ湯めぐりをして、それぞれの温泉の違いを楽しんでみてほしい。



近ごろおしゃれな飲食店が続々オープンしている「韮崎中央商店街」を散策したり、夜になると明かりの灯る「アメリカヤ横丁」でお酒を楽しんだり。また、国道沿いに並ぶラーメンの名店で腹ごなししたりと、温泉以外の楽しみも多い韮崎市。日常の喧騒から離れ、山々に囲まれた自然のパノラマを堪能しながら湯めぐりの旅に出てみてはいかがだろうか。
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撮影=吉澤咲子