没入感がたまらない!細部にまでこだわり抜いた世界観に浸り、魔女の暮らしをプチ体験
「魔女の谷」の最大の魅力といえば、細部にまでこだわり抜いた精巧な造りで、作品の世界観を表現した建物や町並みだ。『アーヤと魔女』の主人公であるアーヤが引き取られた家を表現した「魔女の家」は、アーヤの寝室やバスルーム、キッチンなどアーヤが暮らした生活空間に浸ることができる。
バスルームでは、蛇口をひねれば湯や水が実際に流れ出るほか、レトロな家電が並ぶキッチンでは、冷蔵庫を開ければ食べ物や飲み物が煩雑に入っていて生活感たっぷり。コンセントのタイプもヨーロッパのものを使用するなど、アーヤたちの声が今にも聞こえてきそうなリアルさだ。
アーヤを引き取った魔女のベラ・ヤーガの作業部屋は、魔法の材料や使い込んだボール、たばこの吸い柄などが雑然と並び、不気味さが伝わってくる。展示されている小物は実際に触れることができるので、アーヤの気持ちになりながら、怪しげな雰囲気にどっぷりと浸れる。
※「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」のみ「魔女の家」の内部の観覧が可能
魔女の世界に浸るなら、エリアの最奥にある「オキノ邸」も必見。「オキノ邸」といえば、『魔女の宅急便』の主人公であるキキが、13歳になって魔女の修行に旅立つまでの間を過ごした家。
四季折々の草花に迎えられて庭のアプローチを進み、玄関先にある魔女の看板に下げられたベルを鳴らして家の中へ。玄関から入ってすぐ、左側に広がるのは、キキのお母さん・コキリが営む「魔女の店」。天井から吊るされたドライフラワーをはじめ、店内にびっしり並ぶ花々の香りにうっとりしてしまう。
2階へ上がると、キキが過ごした部屋が広がる。魔女の修行に旅立ってからは黒いワンピース姿しか許されなかったキキだが、クローゼットにはキキのワードローブが並び、女の子らしいファッションの好みが垣間見える。
さらに、ベッドの上には、キキがお父さんから譲り受けた赤いラジオがあり、突然チューニングされて鳴り出すという仕掛けも。引き出しを開けて文房具に触ったり、ベッドの上に広げられた出発前の身支度品を手に取ったり。キキのお部屋にお邪魔した気分を満喫できる。
※「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」のみ「オキノ邸」の内部の観覧が可能
「魔女の谷」のハイライトは、エリア内でひときわ目を引く「ハウルの城」だ。『ハウルの動く城』に登場する、生きもののような形をした高さ約20mの建物。ブリキや木材などさまざまな材質で造られた城が、荒地の中で存在感を放ち、1時間に数回動いて煙を吐くという仕掛けも。まるで今にも動き出しそうな臨場感あふれる演出だ。
正面階段から城の中へと足を踏み入れると、薄暗い雰囲気の中に居間があり、カルシファーの炉や流し台、テーブルやソフィーの部屋など、作品の世界さながらの不気味さに包まれる。
さらに2階にはハウルの寝室やハウルの衣裳部屋、アトリエなど生活感あふれる空間が続き、城の中での暮らしぶりを垣間見ることができる。
※「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」のみ「ハウルの城」の内部の観覧が可能