創業者の精神は、現代のSDGsに重なる……日清食品グループの活動は、そのまま自然とSDGsに結びついた!

2022年8月23日

「カップヌードル」の容器を改良。さらにフタ止めシールも廃止


2020年よりグループ環境戦略として始動した「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」


現在、日清食品グループでは「EARTH FOOD CREATOR (食文化創造集団)」というビジョンを掲げ、環境課題、社会課題を解決しながら、新しい食文化を創造することを目指している。また、近年、気候変動をはじめとする地球規模での環境問題が顕在化しているが、こういった重要な課題に対しては2020年4月にグループ環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」を策定。

その詳細は後述するが、「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」に基づく取り組みのうち、消費者にとって身近な例を挙げると、まず各報道でも話題になった「カップヌードル」の容器を「バイオマスECOカップ」へ切り替えている。また「カップヌードル」では「地球と人の未来のために、すぐやろう。」をキャッチフレーズに今できることにすぐに取り組む「カップヌードル DO IT NOW!」プロジェクトを進めている。2021年6月には、フタの形状を開け口を2つに増やした "Wタブ" に変更し、それまであった「フタ止めシール」を廃止し、プラスチック削減にも取り組んでいる。

「カップヌードル」で採用していた「ECOカップ」をさらに環境負荷の低い「バイオマスECOカップ」に変更

「カップヌードル」にあった「フタ止めシール」を廃止し、プラスチック削減を実施

左がこれまでのフタ形状。右が新しいフタ形状。「フタ止めシール」がなくても止まりやすいように、開け口を2つに改良した新形状の「Wタブ」へ切り替えた


また、いざというときのための防災備蓄商品、健康に配慮した商品の開発、「インスタントラーメン」を題材に、子どもたちに「環境」に良い食べ方や作り方を学んでもらう「ECO食育」イベントの実施、さらに国内外での災害時食料支援といった、人々によりそったサステナブルな活動も複数展開している。

防災備蓄品としてサブスクリプションで購入する「カップヌードル ローリングストックセット」。購入の2回目以降、好きなカップ麺9食分が3カ月ごとに届く仕組み

インスタントラーメンを題材に「食」を通じて環境のためにできることを、子どもたちに学んでもらう「日清ECOシェフプロジェクト」


「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」によって「資源」「気候変動」に対する課題解決を目指す


「資源」「気候変動」の2つの問題に対しての課題解決を行う「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」


前項で触れた「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」。この取り組みは大きく「資源」「気候変動」の2つの問題に対するものだ。資源をめぐる問題では「地球にやさしい調達」「地球資源の節約」「ごみの無い地球」を目指し、それぞれの目標値を設定し、環境負荷の少ない調達や廃棄物の削減など、資源の有効活用に挑戦していくという。

また、気候変動問題では「グリーンな電力で作る」「グリーンな食材で作る」「グリーンな包材で届ける」を目指し、CO2排出量の削減目標を定め実践している。事業で使う電力を再生可能エネルギーで補ったり、前述の「カップヌードル」容器に代表されるように、包材や食材に使う原料を環境負荷の少ないものに切り替えるなどを行っている。

日清食品グループのサステナブルな取り組みは、「企業のSDGs」の手本になるはず


日清食品グループのサステナブルな取り組みに今後も要注目! 


本記事で紹介した日清食品グループによるサステナブルな取り組みは一例にすぎないが、もともとあった創業者精神や、改めて掲げられたビジョン「EARTH FOOD CREATOR」、さらにグループ環境戦略の「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」により、今後さらにその展開を広く実践していくことを願うばかりだ。

何故ならば、日本人はもちろん、世界中の人々にとって馴染み深い日清食品グループのサステナブルな取り組みは同時に企業が取り組むSDGsの手本になるはずで、その意味でも同社の実践、今後も注目していきたい。

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