課題も多い始まったばかりの取り組み。今後より積極的に実践していく
「Glicoグループ環境ビジョン2050」は策定からまだ1年半だが、社外の人間から見れば、走り出しとして十分さまざまな取り組みを行っているように映る。しかし、Glicoグループ担当者によれば、課題はまだまだ多いとも語る。最後に、今後の展望と合わせて「Glicoグループ環境ビジョン2050」にかける思いを聞いてみた。
【江崎グリコ・CSR推進グループ担当者】「『Glicoグループ環境ビジョン2050』を掲げ、実際にいくつもの取り組みを実施しているところですが、社員全員一人一人が本当に『自分ごと』として共感して、行動にうつしていくには、まだまだ足りないと思っています。
たとえば、食品残渣の飼料化にしても、コンポストにしても資源循環は実際に取り組みからゴールまでを体感しないことには、なかなかイメージできないものでもあります。いくつもの取り組みを実施し続けていき、実体験の機会を増やすことで、さらに意識が高まっていくと思いますので、継続的に社員に向けて働きかけを行っていきたいと思います。
また、『Glicoグループ環境ビジョン2050』は社内だけで共有するものではないと思っています。ファンミーティングでのコンポストの取り組みや、小学校でのリサイクルにまつわる授業の実施といった生活者の方との共有はもちろん、他企業や団体ともパートナーシップを結び、より広く活動していくべきことだと考えています。
こういった課題が目の前にありますが、今後より積極的に活動に取り組みながら、2050年をゴールに、豊かな地球環境を未来につなぐための活動を行っていきたいと考えています」